初心者サイクリスト自転車で「大阪⇒広島」を目指す旅にでます。

2022年11月6日(日)7時0分 ソトコト

「無理」という決めつけを、 積年の願望が越えてきた




8月6日平和記念公園 とうろう流し


8月6日、広島平和記念公園に行く予定の友だちが、サラッと言った。
「ゆかり(⇐筆者のこと)もおいでよ」
それに対して私は、
「動物たちがいるから無理」
と即答したが、「ほんまに無理なん?」と自問。私は犬2匹、猫とヤギを一匹ずつ飼っているため、ふだんから外泊はしにくいし、したとしても数日程度だ。だが、「動物がいるから無理と思い込んで、決めつけているのではないだろうか?」そんな疑問が湧いてきた。
同時に、20代のころにしまなみ海道を自転車で行ってみたいと思っていたことを急に思い出した。そして最近は、田舎暮らしに再び自転車を取り入れたいと思い、クロスバイクの購入を検討していたところだ。
「(やりたかったのなら、今やればいいのでは?)」
「(できないと決めつけずに、挑戦してみよう)」。
素直にそう思えた3月の終わりに、自転車で広島平和記念公園を目指そうと決めたのだ。
※自転車旅の間、動物たちをどうしたかはいずれ詳しく紹介します。


自転車で「大阪⇒広島」。 のんびり楽しむなら何日必要?


時間に追われて、慌ただしく移動する旅は好きではない。せっかく行くなら、道中ものんびりと楽しみたいものだ。8月6日がゴールなら、一カ月くらいかければ大阪からの旅を楽しめるかなと想像してみる。大阪から広島の距離を検索してみると、300キロほど。自転車で移動する人は一日に100キロくらい移動すると聞くので、計算上は3日あればクリアする。
しかし物事は計算通りには進まないし、「初心者へっぽこサイクリスト」の私の場合は尚更だ。それでもさすがに1カ月あれば、道中楽しみながらゴールできる気がする。こんな考え方でいいのか分からないが、とりあえず7月頭に出発することを想定してみた。
昔憧れた、「自転車でキャンプしながら旅したい」を実現すべく、キャンプ道具も持参する。




自転車キャンプ


若いころは、とにかく安く旅を続けたいケチなバックパッカーだったが、ケチるだけでなく使うところではパーッと使っておいしいものも食べたいし、疲れたときは宿に泊まって身体を労わりたい。無理せず、元気に旅を続けられるようにしなければ。
私は「ADDress(アドレス)」という「定額で全国どこでも住み放題」を提供している会社の物件管理をしていて、その特典としてADDress拠点に滞在することができる。ADDress拠点があれば積極的に利用して、仕事をしながら快適に過ごすようにしよう。


どんなルート、方法で広島を目指すか?




大阪万博記念公園駅 太陽の塔


旅には人それぞれのスタイルがあり、しっかり計画を練って行動する人もいれば、無計画に旅を楽しむ人もいて、人の数だけ旅のスタイルが存在していると思う。私の場合は、今回のようにスタートとゴールは決めていても、その間の内容は細かく決めずに「行き当たりばったり」を楽しみたい。細かく決めていたとしても、天候や体調によって計画は変わっていくし、出会った人にすすめられて行ってみたいと思える場所があれば、計画に入っていなかった場所にも訪れてみたいから。
スタートは好きな場所の一つ、太陽の塔がある万博記念公園に設定。太陽の塔に応援してもらいながら出発したい。Googleマップで太陽の塔から広島平和記念公園までのルートを自転車で検索すると、「自転車ルートを計算できませんでした」と表示される。車だと327キロで4時間6分、徒歩だと332キロで69時間の道のりだ。


どちらも姫路や岡山を通るルートだが、私はしまなみ海道を通りたいし、島巡りが好きなので、「万博記念公園⇒淡路島⇒四国⇒しまなみ海道⇒平和記念公園」にしようと思う。
明石海峡大橋は自転車で渡れないのでフェリーで淡路島に上陸し、鳴門海峡も車でしか渡れないが自転車を乗せられる高速バスがあるので、それで四国へ渡る。




淡路交通株式会社の淡路・徳島線高速バス


知らなかったのだが、通常の高速バスだと自転車の持ち込みは断られるようだ。一台1500円ほどで自転車持ち込みプランを設定している会社もあるので、自転車とともに高速バスでの移動を考える場合は事前にバス会社や自転車持ち込み可能なバスのルートを確認しておくことをおすすめする。
期間的な問題や体力的な問題、自転車トラブルに遭ったときはいつでも「輪行(りんこう:自転車を解体して電車などの公共交通機関を利用すること)」して電車や高速バス、フェリーを利用することを念頭に置いておく。何かあったときの逃げ道を用意しておくことは安心感につながり、ビギナーが無理をして事故に遭わないためにも大切なことだ。
次回は、ビギナーが自転車旅をするときにどんな自転車を選べばいいか。自転車を開発している企業にも話を聞いたので、紹介しようと思う。


写真・文:鍋田ゆかり
自転車旅Instagram:charitabi_charilife

ソトコト

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