絵本“萌え絵論争”に出版社苦慮 「子ども自身が飛びつく絵を」と発注、「なぜ萌え絵にしたのか」と問い合わせ多く
2018年11月9日(金)13時1分 BIGLOBEニュース編集部
絵本や児童書にアニメ風の“萌え絵”を使うことが議論を呼び、河出書房新社の絵本「せかいめいさくアニメえほん」が注目を集めている。河出書房新社は、「なぜ萌え絵にしたのか」との問い合わせが多く対応に苦慮しているとして、Twitterで背景を説明した。
河出書房新社によると、「せかいめいさくアニメえほん」は「今の子が大好きな絵で名作を読んで本好きになってもらう」というコンセプトで立ち上がった企画。制作にあたっては、漫画家の上北ふたご氏に「子ども自身が飛びつく絵を」と発注したという。そのため、「なぜ萌え絵にしたのか」という問い合わせがあっても、そもそも「萌え絵を描いてください」と依頼していないことから困惑。回答しても理解してもらえず苦慮しているという。
河出書房新社の一連のツイートには、「手の届くところに子供自身が興味を持てる本があるのは何にも代え難いと思います」「絵本は子供たちのための本なんだから時代時代の流行の絵になるのは当然だと思います」「当世的な絵柄であって、萌え絵と一緒くたに言われるのに疑問があります」といった応援の声が多数。一部では、「細部まで書き込まれ過ぎイマジネーションの余地が無くなるような違和感」という意見も寄せられている。
絵本萌え絵論争が囂しいですが、弊社の「せかいめいさくアニメえほん」は作家さんたちに「萌え絵を描いてください」とお願いしたものではなく「子ども自身が飛びつく絵を」という発注のため「なぜ萌え絵にしたのか」としきりと質問され困惑、担当者も何度説明しても理解してもらえず苦慮しています。 pic.twitter.com/KqhLzAj2vJ
— 河出書房新社 (@Kawade_shobo) 2018年11月8日
萌え絵も出版人としては「萌えさせよう」という意思で描かれたなら立派な作品だと考えます。
— 河出書房新社 (@Kawade_shobo) 2018年11月8日
その点でいうとこのシリーズの作家さんは「子どもが喜ぶ絵を」という意図を見事達成されました。心より感謝します。
なお今の子たちに向けてということで電子書籍も出しています!https://t.co/hXgIEC5kqSpic.twitter.com/yHA264j9Wx
「せかいめいさくアニメえほん」シリーズは「今の子が大好きな絵で名作を読んで本好きになってもらう」というコンセプトで立ち上がったので「本読まない子もタブレットに入れとくと読むらしいよ」と子持ち世代に聞き「うわ電子版出す出す」となったのでした。ぜひとも。https://t.co/hXgIEC5kqSpic.twitter.com/ogY3rfKWwj
— 河出書房新社 (@Kawade_shobo) 2018年11月8日
ていうか、上北ふたご先生の作品は最高だろ。
— 河出書房新社 (@Kawade_shobo) 2018年11月8日
この絵本を見て、これ以上言うことがあるでしょうか?
買ってね。
この話は以上です。
(リンクはシリーズの電子版)https://t.co/hXgIEC5kqSpic.twitter.com/rFaIRuxuu5