フィジーでM6.5の地震、1週間以内の国内M7クラス発生事例も複数

11月9日(土)11時54分 地震NEWS


2019年11月08日の日本時間19:44にフィジーでM6.5の地震が発生した。フィジーでは深さ500kmを超える深発地震が多く今回も582kmという深い場所で起きたが、過去のフィジー事例ではその後南海トラフや日本海溝沿いでの強い地震に繋がる傾向性を見せていた。今回の震源付近における過去の7例でもこの傾向性は踏襲しており、日本国内で1週間以内にM7クラスが発生していた例も複数見つかった。


フィジーでM6.5の地震、日本海溝沿いや南海トラフで続発地震の事例も

2019年11月08日19:44 M6.5 フィジー(深さ約582km)

世界で発生したM6.5以上の地震としては11月05日のトンガM6.6 [1]以来4日ぶりで2019年としては今回が31回目。

トンガM6.6は今回のフィジーM6.5と近い場所で起きた地震であったが、トンガは深さ約10kmと浅い震源であり今回のフィジーM6.5は深さ582kmと深発地震であったことから同列に扱うことは出来ない。

フィジーにおける強い地震の特徴は500km〜600kmという深発であることが多い点で、2018年以降フィジーで発生してきたM6.5以上の事例6例はいずれも540〜670kmという深い位置であった。

直近では2019年09月02日に今回より北側でM6.6の地震 [2]が深さ591kmで起きており、この時「琉球海溝から南海トラフ沿いでの地震に留意しておく必要がある」と指摘していたが、その後地震は起きたのかと言えば10月06日に奄美大島北西沖でM5.1・震度2の地震 [3]が観測されていた。

それ以外の事例ではどうだったのだろうか。2018年08月19日M8.2 [4]、2018年09月07日M7.8 [5]とフィジーでM8クラスが相次いだ際には09月15日に沖縄本島近海でM6.2を含むM6クラスが3連発していた。

また2018年09月30日のM6.6では1週間後に愛知県東部でM5.0・震度4、その後紀伊水道M5.4・震度4や種子島近海M5.2・震度3へと続いていった他、2018年11月19日のフィジーM6.7でも2日後に種子島近海M5.2・震度3やその後の東海道南方沖M5.2・震度2、熊本県熊本地方M5.1・震度6弱、種子島近海M6.0・震度4とやはり2ヶ月以内に南海トラフから琉球海溝にかけての一帯における地震が目立っていた。

フィジーにおける深発M6.5以上ではそれ以外にも太平洋プレート沿いとして共通している日本海溝沿いや千島海溝沿いでM5以上が多発する傾向性があると指摘していたこともある。

2018年09月07日のフィジーM7.8と2018年09月17日のフィジーM6.5の時で、日本海溝沿いでは2018年09月から11月にかけて宮城県沖M5.7・震度4を含むM5以上が計10回、千島海溝沿いではフィジーの直前に起きていた2018年09月06日の平成30年北海道胆振東部地震M6.7・震度7を含め計7回のM5以上が発生していた。


7例中4例で世界太平洋プレートM7以上大地震、国内でも1週間以内M7クラスが2回

では、今回のフィジーM6.5の震源に更に近い位置で20世紀以降に記録されてきた数回の地震ではその後どのような傾向性を示してきたのだろうか。

今回の震源からごく近くでこれまでに観測されてきたM6以上7例についてその後2ヶ月間の発震状況を追跡してみると、まず世界的には7例中4例で同じ太平洋プレート沿いM7以上大地震が発生していた。

1969年01月の事例では6日後のインドネシアM7.6を含め3回のM7以上が、1971年04月の際には4週間後のアリューシャン列島M7.0が、1990年06月のケースでも4週間後のバヌアツM7.2・M7.1がそれぞれ起きていたのである。

次に日本国内においてはどのような傾向性を示してきたのだろうか。フィジーにおける7例中、4例でM6クラス以上を記録し最も多かったのが南海トラフ関連と日本海溝沿いで、次に伊豆・小笠原海溝沿いの3例、千島海溝沿い1例と続いていた。

またフィジーから1週間以内の直近で日本国内M5以上へと繋がっていた事例としては1971年04月にフィジーからわずか46分後に起きていた釧路沖M5.1・震度2、5日後の福島県沖M5.1・震度1がある一方でM7クラスへと発展したケースも2回確認された。

1994年04月のフィジーM6.5から7日後に三陸沖でM6.5・震度2が発生した事例と、2005年03月のフィジーM6.3からわずか8時間後に起きたM7.0・震度6弱の福岡県西方沖地震である。

今回のフィジーM6.5においては、ごく近くで過去に発生してきた7例中、世界的には4回のM7以上大地震が太平洋プレート沿いで観測されていた以外にも日本国内で1週間以内にM7クラスが起きていた事例も2回あった、という特徴に目を向けておく必要があるだろう。


※画像はU.S. Geological Surveyより。

[1] https://jishin-news.com/archives/13114
[2] https://jishin-news.com/archives/12928
[3] https://jishin-news.com/archives/13028
[4] https://jishin-news.com/archives/6170
[5] https://jishin-news.com/archives/6337

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