若者にはファッションブランドだった - サロモンが原宿と渋谷の間に直営店をリニューアルオープン
2024年11月9日(土)7時10分 マイナビニュース
フランス発のマウンテンスポーツブランド「サロモン」は11月8日、直営店「サロモンストア東京 渋谷」を拡大移転しリニューアルオープンした。
アウトドアと都会的デザインを融合させ、ランニングから日常スタイルまで幅広いニーズに応えるという店舗をのぞいてきたので紹介したい。
サロモンの直営店がリニューアルして登場
原宿と渋谷を結ぶ明治通り沿いに誕生した本店舗。岩の質感をイメージしたグレージュと、森林を象徴するウッド調のインテリアで統一された店内が特徴で、ブランドが掲げる「モダン・マウンテンスポーツ・ライフスタイル」を体現したデザインだとする。
サロモン トレード マーケティング担当の半田ゆりさんは本店舗の特徴について、次のように説明してくれた。
「1階はパフォーマンスシューズをメインにした展示で、自然を想起させるディスプレイが特徴で、ブランドの世界観が一層表現されています。加えて、今までの店舗にはなかった大型ビジョンが設置され、サロモンのブランドイメージを伝える一助になっているのです」
店に足を踏み入れ、まず目につくのは岩を積んで制作されたディスプレイ。このあたりはマウンテンスポーツブランドという立ち位置の通り、山を想起させてくれる。また、角地ゆえの自然光の豊かさと、天井の高さがもたらす空間の広がりが印象的だ。
「店舗の広さもあり、各商品カテゴリのセグメントが明確に分けられているのもポイントです。年分ではあまり図れないハイキングシューズから、季節に合わせた商品がそろっています。例えば、ロードシューズや、選手と共同開発したシリーズ、トレイルランニングからハイキングといった、用途ごとに分かりやすくレイアウトし、お客様が目にした際に、商品の特徴がしっかりと伝わるようにしています」
加えて、全面ガラス張りのファサードには大型のデジタルサイネージが配置され、シーズンに応じたブランドの世界観が発信されるという。
ファッションアイテムとして若者が注目
2階には、街中のファッションになじみやすいスポーツスタイルのアイテムがそろっており、移転前リニューアル前の店舗の地下フロアとはまた違ったイメージを演出しているそうだ。
販売担当のスタッフも「地下にあった店舗が明るく開けた空間に変わり、外からも見えるようになったのは良い変化ですね。お客様も入りやすくなり、明るい環境で買い物ができるようになったので、直営店だからこそ体験できる場として、とても有意義な空間になっています」と新店舗への期待を寄せる。
なおリニューアルオープンの記念企画として、日本未展開モデルであったXA PRO 3Dの特別モデル「XA PRO 3D LA YAUTE」が数量限定で販売されるなど、ファッションに関心の高い読者は注目すべきだろう。
世代によって異なるブランドイメージ
筆者はスノーボードを趣味としているが、ウインタースポーツ好きにはサロモンはおなじみのブランドだ。しかし若者はまったく違うブランドイメージを持つと半田さんは明かす。
「ブランドの勢いとしては、若い方からスポーツスタイルとして支持を得ていて、サロモンというブランドが認知されていると感じています。また、そこから派生して若い方からもパフォーマンスシューズへの理解も広まっていると印象です」
筆者含め40代や50代以上には「ウインタースポーツのブランド」としてサロモンを知り、若い人はファッションブランドとしてサロモンに触れるという、入り口が異なっているみたいだ。
本店舗を通して、若者たちに「サロモンってハイキングやトレランで使える高機能なシューズも出しているんだ」と気付くきっかけになればと半田さんは話す。
マウンテンギア、ファッションアイテム、どちらも確認できるので、サロモンの世界を存分に堪能できるだろう。
店舗名:サロモンストア 東京 渋谷
住所:東京都渋谷区神宮前6-16-13 Naias神宮前ビル 1-2F
営業時間:11:00-20:00
定休日:不定休
金井唯 かないゆい 編集者、ライター。採用広告の営業、制作ディレクターを経たロスジェネ世代となり、HR領域を担当する。主に働き方や職場環境など扱うほか、モノ好きであるためアウトドアギアなども手掛ける。ライフワークはスノーボードとストリートスナップ。※プロフィール画像は札幌の写真家・水上ゴロウ氏が撮影 この著者の記事一覧はこちら