日本一メニューが多い立ちそば屋! 足立区の名物店『雑賀屋本店』の極太蕎麦が人気の理由
2023年11月9日(木)10時50分 食楽web
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●メディアにひっぱりだこで人気を誇る、京成関屋駅前の『そばうどん 立ち喰い雑賀屋(さいかや) 本店』で、大きな鶏天と太麺がウマい「鶏天太麺そば」を実食してみた
『そばうどん 立ち喰い雑賀屋 本店』は、朝から晩まで賑わいを見せている人気店。テレビ番組の取材では、数多くのタレントが「鶏天太麺そば」の鶏天にかじりつき、太麺そばを啜ってきました。そこで、足立区の立ち食いそば屋ランキングの1位を獲得した店のそばを食べてみましょう。
駅と駅の間に立つ駅そばのような立喰い店
店の中からは京成線の京成関屋駅の改札が見える [食楽web]
京成線の京成関屋駅と東武スカイツリーラインの牛田駅は違う名前の駅ですが、距離がとても近いと利用者や地元民には有名です。たった50mほどの距離で向かい合った駅なので、乗り換えも簡単で、多くの人が行き交います。
その駅と駅の間の関屋寄りに位置するのが、『そばうどん 立ち喰い雑賀屋 本店』。立ち喰いとありますが、カウンター以外にも外にはテラス席という名のテーブル席があり、座りたい人にも安心です。
筆者が潜入したのは午前中。テーブルに座る男性2人が、ハイボールにしようか、レモンサワーにしようか話しており、朝からお酒を満喫できる店のよう。店内は客が途切れることなく、店員さんは次から次へと注文が入り、とても忙しそうでした。
券売機の画面を見るとメニューの多さに圧倒されて、慣れていないとまごまごしそうになります。ラーメンにカレー、定食までなんでもござれなメニューの充実ぶりで浮気したくなりますが、ここは「鶏天太麺そば」にしましょう!
立ち食いそばと侮るなかれ! 唯一無二の「鶏天太麺そば」を実食
「鶏天太麺そば」570円
食券を渡してしばらく待ったあと、受け取ったそばがこちら。そば、つゆ、ねぎ、鶏天と、シンプルなどこにでもある1杯に見えますが、麺と鶏天の大きさに注目です。
まず目につくのが、太麺。そばといえば、細い麺を想像する人も多いと思います。確かに店のメニューもほとんどが、誰もが想像する範疇の細さのそばですが、こちらはうどんと見間違えそうな極太麺。
太いため麺のもちもち感や風味をより味わうことができ、短めの麺は鶏天から染み出した脂が隠し味となった透明な濃い口のつゆとよく絡みます。
そばを啜ったら、存在を主張する鶏天へ。ひょろりとした貧相な鶏天を想像していたら、器を埋めつくすような大きさにびっくりしますよ。
箸で持つとズシリと重みを感じる鶏天に、器に顔を寄せてガブリとかぶりつきます。衣はカリカリのサクサク、汁に浸かった部分はしっとり。歯ごたえの違いが楽しく、中の肉はジューシー。大きな鶏天と太麺そばの組み合わせの妙を堪能してください。
鶏天をガツガツ貪るように食べながら、パンチのある太麺を啜る至福の時間はあっという間に過ぎ、どんぶりは空っぽ。量が少ないように見えましたが、麺が太いせいか食べ進めるうちに満腹感がやってきます。
料金をプラスすれば、大盛や超大盛もできるので、お腹の具合によって量を調整してください。他のそばメニューも、プラス料金で細麺か太麺へチェンジ可能です。
調査結果朝から夜遅くまで営業しているため、乗り換え時に気軽に利用できます。ふらりと立ち寄り、朝食や夕飯にそばを1杯、仕事帰りに飲みたいときは酒とつまみで1杯。関屋と牛田を通過するための関所のようなそば屋です。厳しく通行を見張られることはありません。そこは、美味しいそばで駅と駅を忙しなく移動する人たちの腹を満たしてくれる場所です。
(撮影・文◎乃々)
●DATA
店名:立ち喰い 雑賀屋
住:東京都足立区千住曙町2-3
営:7:00〜23:00