本当にあった悪魔祓い(エクソシズム)に関する10の話

11月10日(土)20時30分 カラパイア

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 エクソシズム(悪魔祓い)の話は、いつでも人々の恐怖を煽るものだ。おもにカトリック教会との関係が深いが、最古のメソポタミア時代以来、現代に至るまでの世界各地のさまざまな社会にみられるものである。

 こうした悪魔の所業を祈祷や儀式で祓う話は、いまだに人々の想像力に大きな影響を及ぼしているのは明らかだ。

 信仰の世界ではとくに、悪魔とか憑依といったことは、多くの人が抱く恐怖だ。現代の多くの専門家たちは、悪魔の憑依は治療可能な精神疾患だとみなしている。

 現代では、以前ほどエクソシズムはめったに行われることはないが、ここでは、エクソシストたちが悪戦苦闘した10の悪魔祓いの例を見ていこう。

・10. 悪魔と契約し、知るはずのない外国語を話すようになった少女

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References:demonicpedia / image credit:pixabay

 1906年、南アフリカに住む16歳の学生、クララ・ゲルマナ・セレはクリスチャンだったが、悪魔に憑りつかれた。

 クララは悪魔と契約した直後に憑依の症状を見せ始め、知るはずのないポーランド語やフランス語を話すようになったという。

 さらに不可解なのは、ときどき垂直あるいは水平に空中浮遊をするようになったことで、1.5メートルも宙に浮いたらしい。

 悪魔祓いを行おうとした神父を窒息死させてしまったが、これが効いたのか、その後悪魔憑きの症状はおさまった。


・9. 悪魔に魅入られた男性の末路

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References:mysteriousuniverse / image credit:istock

 1974年のことだ。控えめで家庭的な男、マイケル・テイラーは、70年代の典型的な核家族として、妻と5人の子どもたちとイングランドで暮らしていた。

 すべてが変わってしまったのは、マイケルがクリスチャン信徒集団という謎めいた教会に通い出してからだった。

 この集団はマリー・ロビンソンという21歳の美しく魅力的な女性が率いていた。まもなく、マリーとマイケルは、四六時中、共に過ごすようになった。

 その後彼は礼拝のとき、意味不明なことを口走るようになり、ほかの信徒たちを寄せつけなくなった。妻のクリスティーン・テイラーは、マイケルがしょっちゅういないので、マリーと不倫をしていると言って責めた。

 ついには、24時間ぶっ続けの悪魔祓いが行われることになったが、神父たちは疲れ果て恐怖におののいて、悪魔は大方取り除いたが、狂気と怒りと殺人の悪魔だけはどうしてもだめだったと言った。

 残った悪魔が報復したのだろうか。そうではないかもしれないが、その後、2時間もしないうちに、マイケルがクリスティーンと飼い犬を惨殺した。

 クリスティーンの両目と舌はえぐり取られていたという。通りで裸で血まみれになっているマイケルが見つかり、それ以来、精神病院と裁判所を行ったり来たりしている。


・8. ベルゼブブに率いられた悪魔に取り憑かれた女性

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References:Anna Ecklund / image credit:istock

 アンナ・エクルンドとしても知られる、エマ・シュミットは、1910年の始めごろ、悪魔に憑りつかれたと言われている。

 のちに多忙なエクソシストになった、神父のリージンガーによって悪魔祓いが行われた。

 最初の憑依はすぐにおさまったが、1928年の2度目の悪魔祓いは、壮絶なものになった。この戦いは、8月から12月までの間、トータル23日間行われた。

 悪魔祓いの間、ずっとエマは目を閉じたままで、なにを食べても、どういうわけかマカロニや茶葉のようなものを吐いたという。

 悪魔祓い師が、エマの中にいる悪魔にいったい何人いるのかと訊ねると、たくさんいるが彼らは悪霊の親玉ベルゼブブに率いられていて、エマは父親に呪われているという答えが返ってきた。

 エマはものすごい勢いで天井近くまで浮き上がり、そこで宙づりになったままわけのわからないことを口走ったり、マカロニや茶葉のまじったものを吐き出した。

 悪魔祓いに同席した神父たちは、恐怖に震えながらもなんとかエマを抑えようとした。23日目の終わり、リージンガーが3日間の連続悪魔祓いをした後、エマは突然、イエスキリストや神への賛美の声をあげ、ついに悪魔から解き放たれた。

 この事件は、カトリック教会によって認められた最初で最後の悪魔祓いとして知られている。


・7. 自ら悪魔祓いを依頼したジュリア

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 2008年に起こったこの事件は、ニューヨーク医科大学のドクター・リチャード・E・ギャラガーによって、その詳細が記録されている。

 患者の身の安全のために名前は明かされていないが、仮に"ジュリア"としておこう。ジュリアは何年も悪魔崇拝のグループに出入りしていたが、自らギャラガーのところにやってきて、悪魔に憑りつかれているので、悪魔祓いをして欲しいと頼んできた。

 意識が乖離している状態のとき、ジュリアの声はがらりと変わり、男の耳障りなしゃがれ声で、冷ややかな口調になった。

 さらに、侮辱や脅しの言葉を吐きまくり、宗教的な聖遺物に嫌悪感を示した。物を部屋中に飛ばしたり、わけのわからないことをまくしたてたりした。

 ドクター・ギャラガーは、もともと本当にジュリアが悪魔に憑りつかれているのか、懐疑的だった。が、精神科のメンバーの家系や死亡記録や病歴のようなものについて、ジュリアが異常なほどよく知っていることから、やはり本物の憑依だと確信した。

 ほとんどの悪魔憑きのケースと同様、ジュリアもまた空中浮遊したり、そばにいる尼僧や看護師、医療チームの面々を言葉で冒涜したりした。


・6. 悪魔が憑りついたから...少年による殺人事件

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 1980年始めの事件で、"悪魔の殺人事件"、"悪魔にそそのかされた事件"として知られている。場所は、コネチカット州ブルックフィールドだ。

 1981年11月24日、アーン・シャイアン・ジョンソンは、悪魔に憑依された影響で、家主のアラン・ボーノを殺したと言われている。

 ボーノの胸を執拗に刺して殺したとき、ジョンソンは19歳だった。

 その数ヶ月前、ジョンソンは11歳の義理の弟の悪魔祓いに居合わせ、弟の代わりに自分に憑りつけと悪魔をやじったという。

 被告側弁護人のマーティン・ミネラは、第一級殺人の起訴に対して、悪魔の憑依を持ち出して弁護しようとした。

 ヨーロッパから悪魔祓いの専門家たちを呼び、最初の悪魔祓いを行った神父を召還した。だが結局、15時間の審議を経て、弁護側の訴えは退けられ、ジョンソンは第一級殺人の罪で有罪になった。


・5. 映画「エクソシスト」のモデルとなった悪魔祓い

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 ロナルド・ドウとしても知られる、ロナルド・ハンケラーは、史上もっとも有名な悪魔祓い事件の当事者のひとりだ。

 メリーランド州コテージシティの静かな町を揺るがしたこの悪魔祓い事件に着想を得て、あの有名な1973年の映画『エクソシスト』ができた。

 事件が起こったのは、メリーランド州プリンス・ジョージズ郡コテージシティ、40ストリート3807番地であることは、今では誰もが知るところである。

 悪魔による最初の災いは、ロナルドの家族に近しいおばのティリーが死んだときのことだった。

 聖母マリアやイエスキリストのような宗教的イコンが、いきなり壁からはずれて落下したり、頻繁に壁を叩く音がしたりした。その音は壁の中から聞こえてくるようだった。だんだんエスカレートして、説明のつかない出来事がロナルドの部屋で集中して起こるようになった。

 最初の悪魔祓いは、1949年2月28日から3月3日まで続けられた。その間、ロナルドの体に"Hell(地獄)"とか"Christ(キリスト)"という文字が引っ掻き傷となって現われ、文字がひとりでに移動するように見えた。

 1949年3月16日の悪魔祓いは、ファーザー・ボウダーンが行い、もっとも重要なものとなった。1949年4月18日、最終的にロナルドの家族はにカトリックの洗礼を受けることになった。ロナルドは痙攣を起こして地面に倒れたが、のちに"奴は去った"と静かに言い切った。


・4. サルバドール・ダリも悪魔祓いを体験していた

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 ダリが有名なアーティストであることは誰でも知っているが、1947年に悪魔祓いの儀式を体験していたことはご存じだろうか?

 修道士ガブリエレ・マリア・ベラルディは、謝意を表したダリのオリジナル作品を受けとっている。

 この悪魔祓いは、頻繁にダリが奇行に走り、イデオロジーの相違からシュールリアリスト運動から離脱していたときに行われたと言われている。

 彼が悩まされていた悪魔の憑依の兆候だったのかもしれない。


・3. 悪魔祓いが完全にうまくいったケース

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 1843年、神父のヨハン・クリストフ・ブルームハートが、ある若い女性を悪魔の憑依から自由にした。

 ゴットリービン・ディトスというこの女性は、ブルームハートの信徒で、典型的な憑依の症状を見せていたという。

 空中浮遊したり、キリストや教会、とりわけブルームハートに対して淫らで下品な言葉を吐いたりした。

 まわりに黒い幽霊が現われると訴え、堕天使や地獄の特定の悪魔の名を叫ぶようになった。平静なときは、悪魔の憑依から救ってくれるようイエスキリストに訴え、苦痛から解き放ってくれる天の力を見たいと懇願した。

 翌年にかけて、ディトスはときおり痙攣を起こし、定期的に悪魔祓いが行われた。

 その間、いつもブルームハートが主催する礼拝で彼女に祈りが捧げられた。最後の集中的な悪魔祓いの後、ディトスは解放され、憑依や痙攣、黒い幽霊などに悩まされることは二度となくなった。


・2. 7人の悪魔に7人のエクソシスト

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 1788年のイングランドで、44歳のジョージ・ルーキンスという男性が憑依され、イギリスの神父によって悪魔祓いが行われた。

 ルーキンスはごく普通の静かな生活を送っていた男だったが、7人の悪魔に憑りつかれていると言われていて、彼を自由にするためには7人の聖職者の儀式が必要だった。

 この憑依事件は、1770年に敬虔なルーキンスがクリスマスを祝おうとしていたときに始まった。彼は、まるで悪魔のようなおぞましい声で歌を歌い始め、ラテン語で呪いの言葉を吐いて、まわりの者を気味悪がらせた。

 1788年、ルーキンスが7人の悪魔に憑りつかれていると告白してから、悪魔祓いが必要だとされた。

 7人の聖職者や宗教関係の付添人が、13日の金曜日に儀式を行うために町の教会に集まった。全員で祈り歌を歌うと、ルーキンスは意味不明なことを怒鳴り返し、人間の世界に悪魔の力を見せてやると言い放った。

 しまいには、悪魔たちは降参して、もといた地獄へ戻り、二度とこの哀れな男を悩ませないと叫んだ。


・1. ダークサイドへ堕ちた女性の悪魔祓い

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References:rjohara / image credit:istock

 新世界の植民地時代、マサチューセッツ湾の入植地で年季奉公人をしていた16歳のエリザベス・ナップが複数の悪魔に憑りつかれた。

 ナップは裕福で安楽な生活を保証すると誘惑され、キリスト教信仰のダークサイドへといとも簡単に変貌してしまった。

 ひきつけを起こし始め、ナップを治療しようとした聖職者や実の父親、信徒仲間たちに暴言を浴びせた。

 ナップの体や顔はグロテスクに歪み、口を大きく開けて身じろぎもせずに神を冒涜し、とても人間のものとは思えないほどの長さの舌を出して大声で叫び出した。

 最終的には悪魔祓いは成功したが、この体験の記憶がトラウマとなって残り、完全に回復することはなかった。

written by konohazuku / edited by parumo

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