人間の脳を食べると原因不明の笑いがこみ上げる!? カニバリズムで起きる5つの症状とは?

11月10日(木)13時0分 tocana

イメージ画像:「Thinkstock」より

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 今年も無事に終わったハロウィンでは定番のゾンビ系コスプレもさぞや多かったことと思うが、1年で最もホラーな環境が整うこの時期だからこそ持ち出せる話題のひとつに“カニバリズム”、いわゆる人肉食があげられるかもしれない。

■脳を食べることで感染する「クールー病」

 その基本思想に「食べられるものは何でも食べる」という主張があるといわれている中華料理だが、例えばブタなら足先や顔も食材になっているのはご存じの通りだ。そして、案の定というべきかサルやブタの脳ミソの部位もまた食材として珍重されている。東京都内のいくつかの中華料理店でブタの脳ミソ料理が食べられるということだ。

 そこでホラー極まる想定として、人間の脳を食べたらどうなるのだろうか?  YouTubeチャンネルの「Life Noggin」がこのアブな過ぎる想定を検証している。

【その他の画像はコチラから→http://tocana.jp/2016/11/post_11380.html】

  まずは人間の脳の食物としてのスペックだ。一説によれば脳の構成成分は、脂質約60%、タンパク質約40%でほぼ占められているといわれ、食品としてはきわめて高カロリーだ。脳と脊髄、神経幹をあわせると2700キロカロリーあるといわれている。

 そして驚くべきことに、死者を弔う儀式の一環で遺体を食べるという風習が1960年代まであったのがパプアニューギニアの「フォレ族」だ。遺体の肉や内臓だけでなく、脳も食べていたというフォレ族だが、この慣習がまさにパプアニューギニアの風土病であるクールー病(Kuru)の元凶であると以前から科学者らに指摘されている。

 クールー病は脳などに存在する異常プリオンが感染することで引き起こされ、伝達性海綿状脳症やクロイツフェルト・ヤコブ病と類似した症状であると考えられている。脳がスポンジ状になってしまうことで、

1、認知機能の低下し
2、歩行困難
3、頭痛
4、原因不明の笑い

 などが初期症状としてあらわれ、

5、最終ステージまで進行すれば数カ月から数年で死に至る。

 そして、このクールー病で亡くなった人を食べることで、さらに同地域でクールー病が独特な風土病になったと考えられている。

 したがって、明らかに人間の脳を食べることはリスクに満ちた行為であるといえるだろう。2000年代の初頭には畜牛間で発症感染するBSE(牛海綿状脳症)が人間にも感染する“らしい”とイギリスを中心にアメリカ、カナダ、そして日本でも問題となったが、この一件で畜牛の脳のプリオンの危険性が指摘されることになった。その一方で先に述べたようにブタの脳などを食べる食文化はまだ普通に残っているのだが、万が一の安全を考えれば避けたほうが賢明であると思うがいかがだろうか。


■人体の丸焼きは8万1500キロカロリー

 殺人、近親相姦と並んで人類の3大タブーと言われる“食人=カニバリズム”だが、この際に(!?)丸ごと人体を食べるケースも少し考えてみたい。

 イギリス・ブライトン大学のジェームズ・コール講師は2014年に人肉のカロリーを部位別に算出している。それによれば、成人男性1人の身体の食品としての熱量は8万1500キロカロリーである。成人男性の1日の必要摂取カロリーを2000キロカロリーとした場合、遺体を少しずつ食べることで40日程度過ごせることになる(その間適切に保存できたとして)。

 腕は1本1800キロカロリーで、脚は1本7150キロカロリーあるという。気味の悪いことではあるが、焼き鳥の手羽先やローストチキンの見た目をどうしても思い浮かべてしまうのではないだろうか。一方で“ホルモン”である肺、肝臓、消化管はそれぞれおよそ1500キロカロリーで、脳と脊髄、神経幹の“1セット”で2700キロカロリーである。ちなみに心臓は722キロカロリーということだ。

 しかしながら人間は“食肉”としてはあまりありがたがられるものではないようである。体脂肪率が低く筋肉量の多いアスリートならいざ知らず、一般の人間の肉は多量の飽和脂肪酸を含んでいて、脂質の取りすぎになるわりには栄養価が低く、食べてあまり得することはないということだ。40日も食べ続けていたらむしろ健康に悪いという結果に。加えて持病があって常時何らかの薬を服用している人の肉を食べるとどんな副作用があるかわからない。カニバリズムを考えるのはあくまでもハロウィンのコスプレの時だけでよさそうだ。
(文=仲田しんじ)

※イメージ画像:ThinkStockより引用

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