かやくうどんの「かやく」って何のこと?

2019年11月11日(月)8時0分 Jタウンネット

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2019年10月30日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、かやくうどんの紹介をしていました。


他県出身のテレビ金沢のアナウンサーは、石川に来て初めて「かやくうどん」という名前を知ったそうです。


地域によって呼び名さまざま


金沢市内のとあるうどん屋さんで「かやくうどん」を注文すると、シイタケやかまぼこ、タケノコ、小松菜、鶏肉、ネギなど9種類もの具材が入ったうどんが出てきました。


店主によると「かやく」とは、シイタケや卵などの具材の栄養素を「薬」と見なし、それを加えたもの。そこから、


「かやく=加薬」



となった説を聞いたことがあるそうです。


そもそも、かやくうどんの元になったのは、大根やニンジン、鶏肉など数種の具を煮込み、うどんにかけた香川県の郷土料理「しっぽくうどん」。これが関西に伝わったときに、「かやくうどん」と呼ばれるようになりました。


事実、番組の街頭インタビューでは、関東地方の人たちは「かやくうどん」を聞いたことがない人がほとんどなのに対して、関西の人たちは知っている人が多いという結果でした。


関東に伝わったときには、「五目うどん」「おかめうどん」という名前になったそうです。


そして、地域によってもいろいろな呼び名があるようです。


北陸学院大学の新澤教授によると、お肉以外の材料を「かやく」といい、すき焼きなどは肉以外の具材は「かやく」と呼び、室町時代から使われていた言葉だそうです。


しかし、それ以外でも薬味としての意味もあるそうで、カップラーメンの具材を「かやく」と言ったりするのは、こちらの意味なのだそうです。


主材料を引き立たせる材料のことのようですね。


(ライター:りえ160)

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