10年以内にあの「ドラえもんのひみつ道具」3つをガチで開発する会社はここだ! 遂に“どこでもドア”も…未来予測家が開発企業を解説!

2019年5月7日(火)12時0分 tocana

画像はgettyimagesより

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 数年内にでも出現するかもしれないドラえもんのひみつ道具商品を3つ紹介しよう。


1、タケコプター


 一人用のドローンはロシア企業が開発し、すでにヤッターマン警察として知られるドバイ警察に納入されている。町中で使える一人用ドローンはすでにタケコプターみたいなものなのだが、ひとつ欠点がある。小型ヘリコプターと同じサイズなので持ち歩くことができないのだ。


 そこで一人用ドローンのコンセプトを活かしたまま、普段は町歩きをしながら、いざとなればドローンを起動して空中に飛び立てるような進化型の製品が望まれるのだが、その開発には一定のめどがたっているようだ。


 タケコプターの実現にはふたつのボトルネックがあった。ひとつは重量が意外と重くなるということ。小型のヘリコプターを背中に背負って町歩きをするのはプロレスラーでもちょっときついはずだ。


 そこで登場するのが、サイバーダイン社が開発するパワードスーツ。要するに、パワードスーツの筋力を利用して、100kg以上の重量の小型ドローンを楽々と装備しようという考え方で、機械の補助で重さの問題をクリアしようという計画である。


 そしてもうひとつのボトルネックが、回転翼の大きさだ。全長3mの回転翼をそのまま頭上に保持すれば、幅3mの余裕のある通路しか歩くことができない。この問題を解決したのが東レの炭素繊維技術である。


 回転翼の根元の部分を自然にしなる素材で設計することで、ちょうどプードル犬の耳のように、普段は翼がしなって下向きに垂れさがるようにしておくのだ。そうすればタケコプターの横幅は人間とそれほど変わらないサイズになり、狭いビルの中にでも楽々に入ることができるようになる。


 そしていざ、飛び立つときにはビルの屋上、ないしは少し広い公園などに出てそこでドローンのスイッチをオンにするのだ。すると、遠心力で回転翼は水平にひろがり、飛行可能となる。


 実際に空を飛ぶ姿はまさに大型のタケコプターそのもの。このマシンも近い将来、ドバイ警察に配備されることになるだろう。


2、きせかえカメラ


 服飾デザインをセットして人物に合わせてシャッターを切ると、服を瞬時に着せかえさせられるというのがきせかえカメラだが、実はこの技術、ZOZOをはじめとするアパレルのインターネット通販会社がここ数年競って導入を目指している。


 現在は一旦中止っぽくなっているZOZO SUITSがその試みそのものだ。数百万人規模で顧客の体形データを集めることで、ある特定のブランド商品を着たら、それぞれの人についてどのような着こなしになるのかがCGで再現できるようになるという。


 特に女性の場合は、デザインがどんなに素敵な服でも、実際に着てみないとどのようなシルエットになるかわからないものなのだ。それを技術的に実現することで、インターネット通販はリアルのアパレル販売店と同じ便利さを獲得できることになるのだ。


 この技術、ZOZO SUITS以外にも複数の有力な方式があって、実用化されるのはほんの数年先のことだろう。


3、どこでもドア


 ドアをあければ思い通りのところに出現することができる夢のような技術だが、これを瞬間移動の技術と考えると21世紀中に実現するのは難しい。しかし、勉強部屋で漫画を読んでいる間に行きたいところに移動してくれて、ドアを開ければいつのまにか学校に着いているというのは、あと数年でリアルに実用化される技術である。


 簡単に言うと、完全自動運転の電気自動車がそうなるのだ。今の第一形態の電気自動車は日産セレナのような形状だが、第二形態に進化すると、これがどこでもドアと同じ形状に変わると予測されている。


 電気自動車はガソリン車と違い、熱を持たないので鉄板で車体を囲う必要がなくなる。つまり車のボディは燃えやすい木材でも大丈夫。そして自動運転車は衝突しないので強度も必要なくなる。


 そのため、完全自動運転の電気自動車の第二形態は、車型ではなく直方体の小部屋型へと進化すると想定されているのだ。それはインターネットカフェの個室を大きくしたような箱型の空間で、ソファにごろ寝をしながら、ただゆられて行くだけ。この頃には自動車メーカーがつくる箱よりも、住宅メーカーのつくる箱の方が居心地がよく人気商品になるだろう。


 目的地についたら靴を履いて、おもむろに扉を開けるだけ。そこはもう学校だったりショッピングモールだったり、飲み会が行われる居酒屋だったり。移動時間ゼロの時代がもうすぐやって来るわけだ。
(文=ホラッチェ)

tocana

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