オリンピックの33競技を専門家が解説! 親子で楽しむ「東京2020」 第16回 3×3バスケットボール

11月13日(水)16時36分 マイナビニュース

東京2020はさまざまなスポーツをお子さんとともに楽しめるまたとないチャンス! そこで、子どもの運動能力向上に詳しいスポーツトレーナー・遠山健太が各競技に精通した専門家とともにナビゲート! 全33競技の特徴や魅力を知って、今から東京2020を楽しみましょう。今回は「3×3バスケットボール」。競技解説は日本初の高校3x3バスケットボール部のS&Cコーチも務める井上涼上馬さんです。

○3×3バスケットボールの特徴

3×3バスケットボールは東京2020から新しく採用された競技です。アメリカに行ったことがある方ならイメージできると思いますが、バスケットボール発祥の地だけあり、街中いたるところにバスケットボールコートがあります。そこで盛んに行われてきたのが、ストリートバスケットボール「3on3」(スリーオンスリー)。

アメリカプロバスケットボールリーグNBAの世界的な広まりにより、「3on3」も世界中に広まり、各地域でローカルルールのもと楽しまれてきました。その、地域ごと大会ごとに異なるローカルルールを統一し、正式に競技化したものが3x3(スリー・エックス・スリー)バスケットボールです。

「3x3」は通常のバスケットボールコートの約半分のサイズで行われるため、体育館のような大きな施設がなくてもプレイすることができ、新しい「都市型スポーツ」としても今後の発展が期待できます。日本でも、年間を通してさまざまな場所で、日本バスケットボール協会主催や私設の「3x3」大会が開催されています。MCやDJなども競技を盛り上げてくれるので、エンターテイメント要素も多い競技です。
○3×3バスケットボールを観戦するときのポイント

バスケットボールは身体接触が多いコンタクトスポーツですが、「3x3」はよりフィジカルの強さがモノを言う競技です。また、3名でプレイするため個人技も多く、派手なプレイも見どころです。

通常のバスケットボールの得点は2点と3点(フリースローは1点)ですが、「3x3」は1点と2点という得点パターンです。通常のバスケットの2ポイントシュートが1点、3ポイントシュートが2点となり、アウトサイドシュートを決めれば2倍の価値となります。つまり、アウトサイドシュートをいかに決めるかが勝敗に大きく関わります。

また「ノックアウト」というルールがあり、21点以上取ったチームが試合の残り時間に関係なく勝利となります。ノックアウトで勝利したチームの雄叫び、ノックアウトされたチームの落胆ぶりが見られるのも「3x3」の醍醐味ですね。

圧倒的なフィジカル、華麗な個人技、遠くから射抜く正確無比なシュートなどの見せ場が多いので、とても盛り上がります。試合時間は10分なのですが、攻守の切り替えが早く、オフェンスチームは12秒以内にシュートを打たなければいけないので常に動き続ける必要があります。そのため選手には無尽蔵の体力も求められます。底知れぬスタミナも見ものですね。
○東京2020でのチームジャパンの展望

現在、日本は世界ランキングで男子が4位。女子が7位。代表チームは4人編成で、4人のうち2人は国内個人ランキング10位以内、残り2人は50位以内で既定のポイントを取った選手の中から選出されるそうです。

「3x3」をメインにプレイしている選手、バスケットボール「Bリーグ」でプレイしている選手、女子はバスケットボール「Wリーグ」所属の選手など、多くの選手が代表入りを狙ってそれぞれのステージで活躍しています。どのようなチーム編成になるのかとても楽しみです。「Bリーグ」や「Wリーグ」などトップリーグの所属でない選手が選出される可能性もあり、"ストリートから世界へ"という夢を叶える選手も出てきてほしいですね。

チームジャパンは世界ランキングから考えても十分にメダルを狙えるポテンシャルがあると思います。また、「3x3」は屋外競技のため、気温や湿度、風の影響を受けることも考えられます。東京の環境に海外のチームがうまく適応できるか。バスケットボールの世界でよく使われる言葉「ホームコートアドバンテージ」を生かしてメダルをつかみ取ってほしいですね。
○遠山健太からの運動子育てアドバイス

バスケットボールには場所や人数などの制約があるので、やろうと思ったときにいくつかハードルがあるのに対して、「3x3」は比較的簡単にできるかもしれません。中学3年生の時にニューヨークに1年だけ留学したとき、屋外の公園でバスケットボールコートの半面を使って「3x3」をよくやっていて、誘われていたのを覚えています。最近「3x3」に転向した渡邊拓馬氏(NatureMade.EXE所属)と親交がありますが、「『3x3』は狭いコート内でパスをつなぐ楽しさや、ボールに触れる回数もシュートをする回数も自然と増えるので、小学生でもバスケットの魅力が伝わりやすいと思います。ヨーロッパでは小学生の場合、『3x3』から始めることがよくあるようです」と言っています。バスケットボールの基本であるパス、ドリブル、シュートなどを公園などで練習したうえで、小学生から「3x3」を始めてみるのもおもしろいかもしれません。

○競技解説:井上涼上馬
PHYSIOFLEX 代表取締役として、メディカル事業、スポーツ事業を展開。小規模ジムの開業コンサルティング事業も手掛ける。日本初の高校「3x3」バスケットボール部・桐生第一高校BLUE TORNADOのS&Cコーチも務める。「NSCA-CSCS」保有。日本テニス協会ナショナルチームサポートスタッフ。

○ナビゲーター:遠山 健太
リトルアスリートクラブ代表。トップアスリートのトレーニングに携わる一方で、ジュニアアスリートの発掘・育成や、子どもの運動教室「リトルアスリートクラブ」のプログラム開発・運営など、子どもの運動能力を育むことに熱心に取り組む。自身、2児の父であり、子どもとともにめぐった公園での運動や子育て経験を生かし、パークマイスター(公園遊びに詳しく、子どもの発育を考えて指導ができるスポーツトレーナー)としても活動している。著書は『スポーツ子育て論』(アスキー新書)、『運動できる子、できない子は6歳までに決まる!』(PHP研究所)、『ママだからできる運動神経がどんどんよくなる子育ての本』(学研プラス)など多数

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