【食楽調査】ラーショ界最強と噂の『ラーメンショップ牛久結束店』は美味しいのか? 「ネギ味噌チャーシュー」を食べてきた!

2022年11月13日(日)10時50分 食楽web


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●調査内容:ラーショ界で最強と言われる『ラーメンショップ 牛久結束店』でその旨さを検証してみる 

“ラーショ”といえば、ラーメン好きの方はよくご存知だと思いますが、全国に300店舗以上点在するフランチャイズチェーン「ラーメンショップ」のこと。筆者は恥ずかしながらつい最近までその人気ぶりをよく知らず、ドライブ中になんとなく見かけたことがあった程度でした。

 しかし先日、ラーメンマニアの友人から「ラーショ界で最強と言われているお店が牛久にあるから行かない?」という誘いを受けました。ラーショという俗名も知らなかった上に、“ラーショ界”というマニアの世界があることに驚きました。


赤いひさしに大きく書かれた「ラーメンショップ」の文字が印象的

 調べてみると、ラーメンショップは1960年代頃に東京大田区で創業し、昭和のラーメンブームに乗って全国に広がっていったそうで、「どの店も基本的には豚骨醤油ラーメンを出しているが、お店ごとに少し味が違うらしい」とか、「フランチャイズなのにあまり縛りがなくて店ごとに自由にやっていて、その店ごとにファンがいる」などの情報が得られました。

 そもそも『ラーメンショップ』の詳細については公式にほとんど明かされていないそうで、ちょっと謎めいているのです。というわけで、知人と一緒にはるばる茨城県牛久にある『ラーメンショップ 牛久結束店』に行って、実際に体験してみることにしました。

ラーショ界の最強店のラーメンは何がスゴいのか?


ラーメンショップ 牛久結束店の「ネギ味噌チャーシュー」

 東京から高速道路を使って約1時間半あまり。『ラーメンショップ 牛久結束店』はすぐにわかりました。県道土浦龍ケ崎線(県道48号線)沿い、周辺には建物がなく、緑の木々に囲まれていて、真っ赤なひさしに、でっかく“ラーメンショップ”の文字が。インパクトありますね〜。すでに店の横にある駐車場30台ほどは満車。店先にたむろする多数のお客さんたち。何やらただならぬ雰囲気です。


入り口に列ができており、外で待つ人々も多数

 車を降りて店内を覗いてみると、カウンターもテーブル席も座敷席も人で埋め尽くされていました。平日の昼すぎ、何もないカントリーロードに、どこからともなく人々が集まってきているのです。


牛久結束店では、ラーメンを食べるまでにルールがあるのでよく読んでおきましょう

 ここでは、先に券売機で食券を購入して、店員さんに渡すと整理番号が伝えられるというシステム。店の外にいる人たちは、すでに食券を買って呼ばれるのを待っているお客さんなんですね。

 さて、我々も券売機の前に立ちます。しかし、いったい何を食べるのかが問題です。道中、『ラーショ牛久結束店』の口コミを検索していると、「ネギチャーシュー」、「ネギ味噌チャーシュー」「ネギ塩チャーシュー」といったメニューの情報が多くあり、いずれも評価が高い。共通項としては「ネギ」と「チャーシュー」がキーワードのようでした。

 以前、同じくロードサイドの人気ラーメンチェーン『山岡家』で食べた「特製味噌ネギラーメン」のことを思い出しました。あれが非常に美味しかったので、ここでも“ネギ味噌”の味にしようと決定。


券売機でチケットを購入して店員さんに渡すと、整理番号を告げられます。外で待っていると、「○番さーん」などと呼ばれるので番号を忘れるべからず

 というわけで、筆者は「ネギ味噌チャーシュー」(890円)、知人は「ネギ塩チャーシュー」(840円)をチョイス。ちなみに「豚骨醤油ラーメン」という商品はないので、「ラーメン」(490円)や「ネギチャーシューメン」(840円)というのが醤油味のようです。

 お店の人に「21番」という整理番号を告げられ、外で待機です。何しろ周りには何もないので空は高く空気も清浄、外で待つのも気持ちがよいものです。ほどなくして番号を呼ばれました。


丼に背脂をチャッチャとかけている様子

 カウンターに案内されると、目の前で従業員の方たちの仕事ぶりがよく見えます。丼に網で背脂をチャッチャとふりかける人、スープやカエシを投入する人。湯切りをした麺を入れる人。最後にトッピングのネギ、メンマ、海苔などをのせる人…。黙々とラーメンを作り上げる職人たちの姿はいつ見てもカッコいいですね。


「ネギ味噌チャーシュー」(890円)には、チャーシュー6枚、海苔2枚、ネギがたっぷり

 やがてカウンターの上の台に筆者の「ネギ味噌チャーシュー」の丼が登場。これを両手で受け取ると、丼自体が熱くてヌルヌル。そう、背脂まみれなんです。丼を落とさないよう慎重に目の前に運びます。

 改めてラーメンを眺めてみると、『山岡家』の「特製味噌ネギラーメン」とは、全然ビジュアルが違います。丼の周りにも背脂が飛び散りまくり、大量のネギとチャーシューが麺の上にこんもり。スープにも白い脂がたっぷりです。山岡家のラーメンには背脂が浮かんでいなかったので、こちらは完全にガッツリ系なんでしょうか。


「コテコテ」という背脂多めでオーダーしている人も多数いました

 では、まずはスープを一口。今回は「味噌×背脂」という組み合わせなので、味が濃くてこってり、かつ、脂感の強いパンチ力が襲いかかってくるであろうと覚悟してスープを飲んでみたのですが、意外や意外、とっても穏やかな味なんです。くどくない。とがった塩味もなく、実にまろやか。脂のコクと甘みでとろりと口の中に広がって、じわりとした奥深い旨味が押し寄せます。


麺は、事前に太麺のオーダーも可能です

 自家製麺は、細めのストレート麺です。『山岡家』ではもっちりした太麺でしたが、ここのデフォルトはこの細麺。これが背脂たっぷりのスープを過不足なく絡め取り、スルスルッとなめらかなにすすり込むことができます。食べやすい!

 そしてトッピングのチャーシューは豚肩ロース。1cmほどの厚さがあり、程よい食感も残しつつ柔らかい。しかもあっさりしています。なるほど、背脂チャッチャ系なので、かなりガッツリくどい系かと思いきや、そうでもないぞ!


分厚いチャーシューですが、やわらかくてさっぱりしているので何枚でも食べられそう!

 そして食べ進むうちに気づきました。この丼の最高の役者が、まぎれもなくネギであることに。ただの白髪ネギじゃありません。ネギ特有のシャキシャキ感があり、苦味もありながら、旨味・甘みがたっぷり。これが旨いのなんの。

 思わず、「このネギ、なんかわかんないけど、とんでもなく美味しいよね」と知人と顔を見合わせたほど。厨房をよく見てみると、この白髪ネギは、ボウルの中で手で揉んで味をつけているようです。これは後でわかったことですが、ラーメンショップでは、白髪ネギにごま油と独自の粉末調味料(クマノテと呼ぶらしい)で味付けしているんだとか。


こちらは「ネギ塩チャーシュー」(840円)です。こちらもネギが最高に旨いっ!

 背脂の多いこってりラーメンを全く飽きさせないのは、この“ネギ”の力もあるのかもしれません。いや、本当にこのネギ、旨すぎる! あんなに背脂たっぷりでも、あっさり完食できました。

 というわけで、ラーメンショップを初体験して、その魅力を十分に堪能。ジャンクなのにいくらでも食べられる適度なライト感がたまりませんでした。ただ、いきなりラーショ界最強と呼ばれるお店を体験してしまったので、他のお店も食べてみたいという欲望がフツフツ。他のお店も“ネギ力”が強いのでしょうか。ぜひ皆さんがオススメするラーメンショップを教えて欲しいです。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:ラーメンショップ牛久結束店

住:茨城県牛久市結束町504-1
TEL:029-874-1149
営:10:45〜23:30
休:無休

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