木村太郎、百田尚樹、高須院長、そしてアレク…米大統領選で「トランプ愛」を叫んだ4名の言い分と後始末

2020年11月12日(木)9時0分 tocana

画像は、GettyImagesより引用

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 米大統領選は激戦の末に民主党のジョー・バイデン候補が勝利した。郵便票の不正を訴えるドナルド・トランプ大統領がこのまま引き下がるとは思えないが、大勢は「それでも覆らない」。来年1月にバイデン新大統領が誕生し、いよいよ世界は新たな混沌に突き進んでいくことになる。他方で今回の米大統領選ほどスリリングな選挙はなかった。


 興味深いのは日本でトランプ支持を公然と訴えた面々だ。トランプ=超保守というイメージなのか、顔ぶれは実に濃く、そしてトランプ同様、最後まで往生際が悪かった。


(1)ジャーナリスト・木村太郎


 最もフューチャーされたのが、この御仁だろう。2016年の前回大統領選で、多くのメディアが民主党のヒラリー・クリントンの勝利を予想する中、木村氏はトランプの当選を予想して的中。今回も早々とトランプ圧勝を予告していた。1日放送の「日曜報道 THEPRIME」(フジテレビ系)では、「今の世論調査、相当競ってきてますしね、競ってきてるってことは4年前を思い出してください。4年前は競ってるって言って、クリントンさんが負けたんですよ。僕は同じシナリオ、デジャブだと思います」と自信満々。


 5日放送の「バイキングMORE」(同)では、トランプ大統領の4年間を「200点」と絶賛。「ノーベル平和賞候補×2」と書いたフリップを出し「トランプって強面なので、戦争好きみたいに思われているんですよ。アメリカの大統領で一番、平和主義者なんですよ。新しい戦争を始めなかった唯一の大統領だと言われている。米軍をどんどん呼び返しているわけ。国際的に見るとね、彼は非常に世界平和に貢献してる」と述べた。


 トランプのことを好きすぎるがゆえに、侮辱することは許さない。3日放送の「バイキング」ではトランプ氏の熱狂的支持者「Qアノン」の存在を紹介。すると、木村氏は明らかに立腹した様子で「この話は古い週刊誌のネタ、すみっこにあったやつを何で引っ張り出してきたのか。選挙にはまったく何の関係もない話。これを取り上げるならバラエティー番組でやってもらいたい。ぼくいらないから!」と吐き捨てた。


 戦況がトランプ有利からバイデン有利に変わっても、スタンスは変わらない。6日の「バイキング」では「もういい加減に認めたらいいじゃないか、往生際が悪いという人もいるけど、往生際よくちゃいけないんですよ、米国は。往生際が絶対的に悪い、最後まで死ぬまで戦うのが米国の美徳」と自らもファイティングポーズを取った。



 しかし、結果は無情のトランプ落選……。木村氏は9日放送の「とくダネ!」で、クリントン元米大統領の選挙参謀だったディック・モリス氏が「まだトランプは勝てる」と題した論文を紹介した上で「こういうのが出てくると敗北宣言できませんよね」と最後まで抗ったが、小倉智昭キャスターから「木村さんも、まだあきらめてはいない?」と聞かれると、ついに「僕はとっくの昔に個人的には敗北宣言しました」と明言した。


 完全にやる気がなくなった木村氏は、敗北後のトランプ氏に待ち受ける「3つのシナリオ」について振られると「これはもうデーブの範疇です」とコメントを拒否。スタジオ出演しているデーブ・スペクターに丸投げした。フジ関係者によれば「局内ではずいぶん前から老害扱いされているが、数字を持っているから起用している」という。


(2)作家・百田尚樹氏


 予想通り、ゴリゴリのトランプ支持で選挙戦をスタート。大統領選開票前の2日にはツイッターで「アメリカ大統領選は、蓋をあけてみればビックリのトランプ圧勝に終わる」と断言。  返す刀で「万が一、トランプが負けるようなことになれば、2020年11月4日は、『世界の終わりの始まりの日』となる。私の生きている間に日本も滅ぶかもしれない……」と、何とも不気味な予言を残した。


 トランプ劣勢が伝えられた6日にもツイッターに新規投稿。「★★百田尚樹の大予言★★」と題し「アメリカ大統領選挙はいくつかの州で不正が見つかり、開票をやり直して、不正票が無効となり、その結果、トランプの再選が決まる」と予告。続けて「今、正義は瀕死の状態だが、必ず甦る」とつづり「もし正義が死ねば、4年後、アメリカはまったく違う国になっている。日本? 考えるのも怖いよ」と再びネット民を不安がらせている。



(3)高須クリニック院長・高須克弥氏


 こちらもトランプ大統領をかねてより支持している。先月31日のツイートでは、トランプ優位と報じられたことを受け、自身の見解を披露。同27日に行われた全米を対象とした世論調査で、トランプ大統領がバイデン氏を僅差で上回る支持率を得たとする記事を踏まえた上で 「全てが僕の予言通りにすすんでいる。当たりすぎて怖い。 トランプ勝利。大阪都構想勝利。愛知県知事リコール勝利」とキッパリ。高須氏は続けて「もうすぐ僕は死んじゃうのかな…これは別に怖くはないけどね」とつぶやいた。


 すると、バイデンが当選をほぼ確実にした6日に「もう動けない」とツイート。予言が外れて体調を崩すというダブルの不幸に見舞われた。しかしそこは修羅場をくぐり抜けてきた御仁。話の矛先を米大統領選から大村秀章愛知県知事のリコール運動にチェンジした。


 高須氏は7日、体調悪化を理由にリコール運動の終了を表明。署名は解職の賛否を問う住民投票実施に必要な法定数に届かなかった。これにジャーナリストの津田大介氏がツイッターで「中止はいいんですが集めた43万5000人の署名、複数の選管から『同じ筆跡の署名が大量にある』という報告があったり『署名してないのに自分の名前入ってた』という報告も聞こえてきて」と投稿。「事実なら健全な民主主義を阻害する大問題なのでメディアはぜひこの件の追加取材お願いします」とツイートした。


 これに激怒した高須氏は8日、ツイッターで「根拠のないケチをつけられて非常に不愉快である。謝罪を求める」「デマ流して妨害しただけでなく、再挑戦の妨害を始めた津田くんとその一味。早く謝罪したまえ」「遅れたら次は法廷だ。癌で僕が弱っていると思ってなめるな」と激高した。トランプ同様、票に関してすったもんだを繰り広げているのだから、さすがだ。


(4)タレント・アレクサンダー


 最後はオマケ。大半の芸能人が米大統領選に関する発言を控えるなか、元AKB48・川崎希の夫でタレントのアレクサンダーは4日、ブログに「4年前からトランプ派」と直球すぎる記事を投稿。「トランプタワー前の写真さ」と、米国・ニューヨークのトランプタワー前で子供を肩車している画像も掲載した。さらに4年前の大統領選で「フロリダでも追い抜いたぞ〜!!イケ〜イケ〜 やれやれ!!」と投稿したブログの画像も添付した上で「当時トランプ派て言ったらみんなに文句言われたな、、、トランプかっこいいじゃん」と思いをつづった。勝敗が決した今、新たな言及はない。

tocana

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