本当に訓練コース...? 広島の免許センターにある「高速道路」が超本格的だった

2019年11月14日(木)11時0分 Jタウンネット

緑の看板でおなじみの、高速道路の料金所。一目見ただけで高速の入口もしくは出口だと分かるが、ツイッターではある料金所の看板が注目を集めている。


それがこちらだ。


看板には地域名ではなく「免許センター」の文字。そう、これは広島市内にある県運転免許センターに併設されている高速料金所だ。


料金所があるということは、もちろん高速道路もある。両方とも本物ではなく練習用だが、すべての運転免許センターに高速道路があるわけではない。初めて見た人は驚いてしまうだろう。


ツイッターユーザーのしきもり(@SIKIM0RI)さんは、2019年11月6日、


「広島の免許センターって高速道路あるんかよwwww 山陽道にICあったっけって考えてしまったわww」



と投稿。他のユーザーからも、


「すげぇwww本物じゃんwww」
「免許試験場で高速教習できるとは気合いの入った造り...」
「佐伯区の方でしたっけ、あそこそんなに豪勢なコースあるんですかw」



といった声があがっている。


思わず笑ってしまうほどリアルな設備だが、そもそも何のために作られたコースなのだろうか。ツイッターでは講習で使ったという人から、


「以前そのコースで白黒のパトカーが訓練しているところを撮影された人がいたと記憶しています」
「ロードサービスレスキューの高速道路での作業練習で実際に使われる場所ですよ 自分も講習で行きました」



というコメントが寄せられている。


Jタウンネットは11月13日、広島県警交通部運転免許課の担当者に詳しい話を聞いた。


設置されたのは20年前


担当者によれば、高速道路のコースができたのは1998年10月。免許センターが現在の場所に移設したことに伴って、設置された。


コースは周回およそ2.4キロメートル、直線距離は1キロメートルになる。当時の資料によれば、設置当初は免許センターのコースの中で直線距離は全国で1番長いとされていたという。その目的については、


「高速交通時代にふさわしい運転者の育成」



との記載があるとのことだ。


コースには料金所のほか、トンネルや降雨装置も設置されている。高速道路のあらゆるリスクを想定した、かなり本格的なコースだ。


いったい誰が使っているのだろうか。担当者に聞いてみると、


「停止処分者講習や取消処分者講習など、講習を受けられる方が実車指導として、車に乗ってここを走っています。また、警察署などが安全運転講習会を企画し、その時に参加者の方が使うことがあります」



とのこと。当然だが処分者でない人が「ちょっと走らせて」といって走ることはできないという。このほか、ツイッターでも指摘されていたように警察の講習で使うこともあるといい、「中国・四国の高速道路交通警察隊が、合同訓練などで使ったりはしています」としていた。


担当者は今回話題になったことについて、


「広島に住んでいれば当たり前のことなので驚いています。全国的な整備っていうのは珍しいんだろうなあとは思いました。せっかく免許センターに関心を持っていただいたので、併せて安全意識を高めていただけたらいいかなと思います」



と話している。

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