1億円美容師・MAYUMIさんの美髪の秘訣「“卵型”と“ブラ線まで”がおすすめです!」

11月14日(木)8時0分 週刊女性PRIME

MAYUMIさん

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 かつての豊かな黒髪も、いまやひっそり、ほっそり、白いものも交ざり……。40代からの老化に伴って、ヘアスタイルをどうしていいのか悩む女性が急増中。いまの自分に似合う髪型を知り、適切なケアをすれば、これまでにない美髪に出会えるはず! そこで、“髪のスペシャリスト”MAYUMIさんに、加齢ヘアとの付き合い方を教えてもらいました。

■顔とヘアスタイルをセットで卵型シルエットに



 髪のパサつきや白髪、薄毛、うねりなど加齢による髪の悩みは多い。そんな加齢ヘアとの付き合い方を、“日本一売れてる美容師”MAYUMIさんに教えてもらった。昨年は1年間で約3800人以上の髪をカット。個人売り上げは1億円を超え、“美容界のマドンナ”“似合わせの女王”の異名も。

 また、加齢と髪の関係を研究し、独自の理論に基づいた『MAYUMIカット』の考案者で美容師指導の人気講師でもある。最近では週刊女性連載マンガ『こまどりの詩』に登場する美容師・黛真澄のモデルにもなり、話題だ。

「40歳と50歳では老化において、すごく差があります。そして55歳ごろからは、直滑降で悩みが増える。年齢ごとに似合うスタイルは違うので、それを意識するといいですね」(MAYUMIさん、以下同)

 日本人の若い人の多くは丸顔か卵顔(やや面長)のため、どんな髪型でも似合ってしまうが、加齢にともない頬の肉が重力に負け、顔のたるみが出る。

「20代では引き締まっていた頬やあごのラインがどんどん下がって顔が長く、大きく、エラが目立つようになってきます。昔は似合っていたベリーショートやストレートロングに違和感を覚えるのは、これらの髪型がそれを隠せず、逆に目立たせるために老けて見えるからなのです」

 若い自分を引きずって何十年も同じ髪型で、ギクリとした読者も多いはず。

 流行のボブでたとえるなら、20代まではどんなボブでもOK。30代、40代はアシンメトリーなど最先端のモードなボブもいけるが、この先は対策が必要だそう。

「50代はスタイリッシュでスレンダー体形の方であればモードなボブもいける。そして60代はフェイスラインや首が隠せる、肩くらいのショートレイヤーがおすすめです」

 ボブに限らず「オトナ女子がやってはいけないスタイル」があるが、ボーダーラインは、やはり40代後半。それ以降は加齢した顔の状態を受け入れ、カバーすることがポイントだ。

「顔の形と髪の毛をセットで考え、卵型のシルエットになるよう矯正してくれるスタイルがおすすめ。前から見ても横から見ても、後ろから見ても卵型=立体的で丸みのあるシルエットになっていれば、小顔に見え、加齢によるたるみも目立ちにくくなります」



■髪に元気がなくなったら、まずは頭皮をチェック



 年とともに髪が薄くなった、髪にボリュームが出せないと悩む人も多い。

「個人差はありますが、老化すると髪は抜けてやせ細り、縮れて、うねりが出てきます。ハリとコシ、ツヤのある若々しい髪をよみがえらせるのは、健康で引き締まった頭皮です。髪に元気がなくなったと感じたら、まずは自分の頭皮を鏡でチェックして」

 頭皮が青白いなら、健康な状態。赤みがあったり茶色なら頭皮に汚れがたまっているか、炎症を起こしているので今すぐケアを。



 また、分け目(頭頂部のつむじ付近)がどんな形をしているかも確認してほしい。頭皮がいい状態なら髪の毛が立ち上がっているので分け目は「点」のようだが加齢や頭皮の衰えとともに、分け目が「線」のように長くなっていく。生え際に元気がなくなり、毛が寝てしまうためだ。

 土壌がしっかりすると、花は元気になる。これと同じで、頭皮の毛穴の汚れを取ると緩んだ毛穴が引き締まり、寝ていた髪の毛が立ち上がって髪のボリュームも復活。そのため、「美容室での本格的なケアもすべき」とMAYUMIさんは語る。

「自宅ケアも重要ですが、ときどきは美容室でスペシャルな頭皮ケアを。毎日、歯磨きをしていても歯石がたまれば歯科医に行くのと同じことです」

 頭皮と顔は1枚の皮でつながっているので、頭皮ケアをすることでリフトアップ効果も期待できる。頭皮ケアで髪が美しく、顔のたるみも改善され小顔になり、まさに一石二鳥だそう。

「頭皮はきちんとケアすれば必ず応えてくれる。実年齢に関係なく若々しい状態を保てますよ」



■40代以上もロングヘアでOK、ただし長さはブラ線まで



「年をとってからの長い髪はみっともない」そういう向きも世間にはある。

 だが、MAYUMIさんによると、似合う長さと年齢はまったく関係ないという。

「年齢によって似合う髪型はもちろん変わってきますが、必ずしも長さを変える必要はありません。変える必要があるのは、髪のサイズ。例えば、ロングが好きなら、長さはそのままでもストレートは卒業しましょう。卵型シルエットになるように補正するカットや、パーマで動きを出すシルエットにするといった調整が必要です」(MAYUMIさん、以下同)

 つまり何歳になったからといって“髪を短くしなければならない”ということはない。逆にショートも、

「髪を切ったら若見えする、ということでもありません。ショートならフェミニンに見えるふんわりしたシルエットを意識して」

 たしかにショートが直線的になりすぎて、中性的ムードをまとっているオトナ女性もよく見受ける。

 ロングの長さにも、きちんとした約束事がある。

「背中のブラジャーの線まで。これが素敵に見える限界値です。これ以上は伸びっぱなしで、ちょっとコワイ印象になる(笑)。髪の長さは身長の3分の1を越えないほうがバランスがいいですよ」

 美容室でいう長さの基準は、セミロングだと鎖骨の下あたりまで、肩から鎖骨くらいの長さはミディアム。あごから肩までの長さならボブ、ボブより短いのが、いま40代以上に流行中の「ボブレイヤー」だ。

「短くしたいなら、フェイスラインをカバーしやすく、後頭部のボリュームが出るボブレイヤーがおすすめ。また、カウンセリングのときには身長も考慮します。160センチ以下なら長さはセミロングまで。165センチ以上ならショートだとカジュアルになり老けて見えるのでロングが◎です」



■美容師に「似合う髪型」を期待するのは間違い



 一般的に日本の美容師は、目尻と目尻の間の範囲を「前髪」としてカットするが、実はこれは欧米人の頭の形に合う前髪の範囲。日本人の頭は横幅が広いため、これをそのままでカットしてもサイズが合わないという。MAYUMIさん考案のカット理論では、

「前から見える顔まわりの毛すべてを前髪と考えてデザインします」

 と、断言。

「自分の顔のサイズに対して前髪の範囲が狭すぎて合わないまま、髪を耳にかけたりひとつに束ねたりすると、前髪と耳の前部分にぽっかり隙間があく。そうならないよう、日本人の顔のサイズに合わせて前髪の範囲を少しだけ広げてカットしているのです」

 これにより顔の形やたるみをよりカバーしやすく、小顔に見える髪型づくりがしやすくなるという。

 美容師はカットのプロだから「私に似合う髪型がきっとわかるはず」と多くの人は考えがちだ。しかし、「それは大きな間違い」と、MAYUMIさん。

「現場で働く美容師の平均年齢は27歳〜28歳と言われています。自分より年下の美容師に担当してもらうことも多くなってきたのでは? 美容師はみんな、若い女性のヘアが得意。どのヘアカタログを見てもピチピチの肌に合わせた、ボリュームとツヤのある髪で作るスタイルばかりです」

 特に男性美容師は性別の違いもあり、大人の女性の好みを心から理解するのは難しいという。

「私は“老い”に合わせた髪や美をプロデュースすることに特化していますが、そういう美容師は多くはない。老化が気になる女性に寄り添い、似合う髪型を意識してカットができる美容師が少ないからこそ、自分自身の似合う髪型を知っておくことが大切です。ポイントは3つ。髪の長さと前髪で自分の髪型のジャストサイズを見つけること。パーマなど曲線を意識した髪型にすること、そして自分に似合うカラーを知ること。以下のリストもぜひ参考にしてください」


【身長】160cm未満の人は、ロングだと顔が大きく見えてバランスがとりにくいのでセミロングまでに。

【肩】《なで肩》首が長く見えるのでほとんどの髪型(ショート、ボブ、ミディアム、ロング)が似合う。《いかり肩》首が短く見えるので、鎖骨より下のセミロングやロングがおすすめ。

【顔】(※

どの顔型も、顔の形と髪の毛をセットで考え卵型のシルエットになるヘアスタイルをめざす)

《丸顔》ショートスタイルが似合う。縦長のシルエットのロング、セミロングも似合うが、ボブにするなら縦長シルエットに。《面長》ボブやミディアム(肩までカットするか、セットして肩までになる)か、サイドにボリューム感が出るスタイルでバランスよく。《四角顔》前髪があごの長さであればショートも◎。前髪が長く、縦長のシルエットが強調されるボブ、ミディアム、ロングが特に似合う。

【目と目の間隔】目と目の間が離れていると童顔に見えるので、大人っぽくしたいなら前髪を流すなどしてニュアンスをプラスしてみて。

【体形】太めタイプの人には、レイヤーを入れて縦長のシルエットを作るのがおすすめ。長さは長めがグラマラスで女性的に。ボブスタイルはおすすめしない。

【ファッション】《コンサバ系》フェミニン、エレガントな印象を演出するため、髪が柔らかくカールしていたり、前髪を下ろすか流すなどして、どこかに優しさを感じるスタイルに。《モード系》おしゃれに敏感なモード系には、個性的な髪型、シャープなボブやアシンメトリーな髪型、ハイカラーなど幅広いデザインのバリエーションを楽しんでほしい。

(参考・『MAYUMI流 似合う髪型を見つけるための目安』より)



■シャギーは髪の毛を削るだけ、ロングヘアなら全治3年



 20年ほど前から日本で多く取り入れられ主流になったシャギーカット。'00年放映のドラマ『ビューティフルライフ』でも注目を浴び、広く知られた。しかし、MAYUMIさんは

「シャギーカットは傷みの原因です!」

 とバッサリ。

「パフォーマンス的にも見栄えがいいので、シャギーカットをする美容師が増えてしまったようです」

 実は、このシャギーカットはキューティクルを傷める大きな原因。キューティクルは反りかえっており削ぐとバサバサになるのだ。

「削ぐ=髪の表面をえぐるということと同じです。髪の毛の断面が傷み、ツヤが失われ、美しいシルエットが作れなくなります」

 欧米人と日本人では、骨格や毛髪量だけでなく、キューティクルの形も異なる。このため日本人にシャギーカットをしてしまうと、より髪を傷つけてツヤを損ない、パサついて広がるというデメリットが。

 そしてシャギーを多用する美容師ほど、カット後のセットが上手という“業界あるある”も。サロン帰りにはきれいでも、翌日には崩れて思いどおりの髪型にならないのは、まさにこのパターン。切られた本人がシャギーカットをされたことに気づいていないケースも多いそうだ。

 MAYUMIさんの技法では、髪を削がずに毛先まで太さを保って切り口が流線形になるようカットする。このため、手触りがなめらかでツヤも保てる。

「シャギーで1度削がれた髪の毛は、切り落とすしかない。そういうお客様には、“ショートは全治1年、ミディアムで全治2年、ロングだと全治3年”だとお伝えしていますね。つまり、美髪に戻すまでに、これほど時間が必要なのです」

 新しい美容室に行く際にはカウンセリングのみ、もしくはシャンプー&ブローのみにして“シャギーを入れる美容師かどうか”下見する。また、カットのときは雑誌ではなく鏡で美容師の手元を見る……などして、シャギーを入れられない努力をすべし!





■シャンプー&トリートメントの効果は値段に比例





 今回、40〜60代の女性200人に聞いたアンケートによれば「美容院に行けるのは平均2・7か月に1度」という結果に。そんな大人世代だからこそ、日々のケアが美髪には重要。MAYUMIさん直伝のケアを、自宅でしっかりと!

【1】ドライヤーのかけ方

「ドライヤーのかけ方のポイントは“根元をしっかり乾かす”“ブラシでなく手を使う”“鏡の前でかける”の3つです。ブラシやクシは使わずに、すべて手とドライヤーのみで行いましょう」(MAYUMIさん、以下同)

●根元を乾かす

「指で髪の毛をばらしながら、頭皮と毛の根元に下からドライヤーを当て、髪の奥からしっかり乾かして。根元が乾けば、髪は90度にまっすぐ立ち上がります」 

 ふんわりボリュームが出た髪は、重みでカーブを描いておりるので、ハネ防止にも。

●ブラシでなく手を使う

「根元が乾いてきたら、手グシで髪型を整えながらドライヤーをかけましょう。ドライヤーの口あたりで短く持ち、手とドライヤーを一緒に動かして。指は熊手のように立たせ、毛先に向かって爪で髪をとくイメージを」 

 このとき、両サイドと後ろを、面ごとに右上から左下、左上から右下に、斜め45度の角度で風を当てるのがポイント。髪がきれいにおさまるそうだ。

●鏡の前でかける

「必ず鏡の前でかけましょう。下を向かずに鏡を見ながら乾かすことで、髪と温風の距離が一定になります。前髪は流すほうと逆方向に手グシをかけて乾かして、乾ききってから元に戻せば、ハネずにきれいにおさまる。頭頂部にボリュームがない人は、最後に髪の毛を上に引っ張って下からドライヤーの風を当てて」

 夜にシャンプーをする人の場合は、ヘアドライから就寝までは2時間ほどあけるのが望ましい、とMAYUMIさん。それが難しい場合は、朝にシャンプー&ヘアドライをするほうがきれいだとか!

【2】シャンプー&トリートメント

「シャンプーやトリートメント剤の価格と効果は比例します。シャンプーのよしあしを見分けるのは美容業界の人でもむずかしいもの。シャンプーの場合、安価なものは髪や頭皮を傷める成分が入っているケースがほとんどです」

 たしかに顔と頭皮はつながっているので、洗顔コスメと同じ役割と考えれば、シャンプーももっと慎重に選ぶべきアイテムだ。では、妥当な金額は?

「できたら5000円くらいですね。私のオリジナルシャンプーは5000円ですが、好評でリピーターも多い。これくらいの金額なら安心なものが買えます」

●シャンプーの仕方

「シャンプーは髪の毛ではなく頭皮を洗うためのもの。まずはシャワーで髪の毛をしっかり濡らし、指の腹で頭皮を洗う。その後、シャンプーをワンプッシュとり、手のひらで軽く泡立ててから頭皮へ。押して気持ちいい場所を意識しながら、両手を使ってさらに頭皮が動くぐらいマッサージするのがMAYUMI流です」

 強さの基準は、自分が心地いい程度。毛穴の汚れを浮き立たせるため頭皮ブラシを使うのもおすすめだ。

●トリートメントの仕方

「コツは、頭皮につけずに髪になじませること。トリートメントは髪のためのもの。商品を選ぶときは髪の毛の主成分であるアミノ酸系のタンパク質であるケラチンが主成分のものを」

 片手で少しずつ髪の束をとり、もう片方の手で全体と毛先に液をしみ込ませ、最後に軽くもみ込む。後頭部は特に念入りに。髪全体に液をつけ終えたら、すぐに流してかまわないが、仕上げのシャワーはかけすぎないよう注意を。ちなみにMAYUMIさんは「洗面器に張ったお湯を頭にかけて流すだけ派」だそう。

【3】ホットカーラーで仕上げを

「大人世代すべての髪質の人の仕上げにおすすめなのがホットカーラーです」

 ポイントは巻いた髪の中に指を入れて、ほぐすこと。老けた印象にならず、ボリュームを出しつつナチュラルな雰囲気になる。

「巻く前の髪に、熱から髪を守るスタイリング剤を使用後、肩までの長さなら後頭部に3〜4個、両バックサイドに2個ずつ、両サイドに1個ずつ、前髪に1つのカーラーをつけ、すぐはずす。カールのつけすぎは古くさいのでNG」


《PROFILE》

MISS ESSENCE MAYUMI(みすえっせんす・まゆみ) ◎岐阜県出身。1989年に名古屋「MISS ESSENCE」、1995年に同・東京青山店をオープン。2016年から早稲田大学招聘研究員として、カットによるアクティブ・エイジングを研究。美容師歴約40年で延べ100万人の顧客にカットや美容の知識を提供。10年連続年間個人売り上げ1億円超えが話題に。著書に『綺麗をかなえる法則』『MAYUMI CUT』(髪書房)、近著『加齢を華麗に変える! MAYUMI美髪メソッド』(ハーパーコリンズ・ジャパン)も好評発売中の奇跡の60歳

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