新聞記者から女社長に!「突っ張り棒」売上8億円UPの逆転劇

11月15日(水)11時0分 女性自身

女性自身[光文社女性週刊誌]

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ホームセンターなどで手に入る“突っ張り棒”。収納グッズとして高い人気をほこるアイテムだが、「インテリアとしての、おしゃれ感はイマイチ……」と感じている人も少なくないはず。


そんな突っ張り棒をおしゃれに“改良”し、ヒット商品を生み出しているのが、平安伸銅工業株式会社(大阪市西区)の3代目社長を務める竹内香予子さん(35)だ。同社は'52年に創業され、日本で最初に突っ張り棒をヒットさせた会社でもある。そんな竹内さんには、意外な過去があった。


「私は新卒で産経新聞社に入社し、記者として働いていました。ですが、入社3年目で“壁”にぶちあたってしまって。当時社長だった父に、『仕事辞めようかな』と相談したら、『それなら、ちょっと会社を手伝ってくれないか』と言われたんです。大企業で働いていると、コマのひとつにしかなれなかったりする。だから、本当に自分を必要としてくれる場所があるなら、そこでがんばってみたいと思って」(竹内さん・以下同)


'10年に竹内さんは、次期社長を継ぐ決意で平安伸銅に入社する。


「正直、入社してすぐに『このままではマズイ』と感じました。突っ張り棒がいちばん売れていた時期は'95年、弊社には50億円もの売上高がありました。でも、それが14億円にまで下がっていたんです。社内の雰囲気も、どこか暗くて……」


競合他社の参入により、価格競争が激化。同社には2,000円以上で販売していた製品もあったが、気づけば100円ショップにも突っ張り棒が並ぶ時代になっていた。コストカットにばかり労力が割かれていて、社員も疲弊していたという。


「当時、私自身が『使いたい』と思うおしゃれな突っ張り棒が自社商品にはなかったんです。だから、なんとしても『突っ張り棒=ダサい』というイメージを覆したかった。それで月に何度も、社内会議を開いて、社員から新商品の企画を募りました。それまではいなかった女性のプロダクトデザイナーも雇って、価格競争に巻き込まれない商品をつくろうと、みんなでアイデアを出し合ったんです」


そうして生まれたのが、一本の突っ張り棒を“線”に見立てて空間をデザインする「DRAW A LINE(ドローアライン)」シリーズや、安全で手軽にできるDIY商品の「LABRICO(ラブリコ)」シリーズだった。


これらの新商品の発売をキッカケに、「うちにもオリジナル商品をつくってください」と大手の量販店から依頼がくるように。入社時は落ち込んでいた売上高も、今年にはおよそ22億円まで回復した。驚異的なペースで、業績を伸ばしているが……。


「私のやり方に付いてこれず、辞めてしまった社員もいるので、申し訳なかったなと思います。でも、私が入った当時15人だった従業員はいま38人。平均年齢も40歳ほどに下がりました。女性社員もかつては経理だけでしたが、いまでは子育て中の社員も含め、8人います。女性社員は、『アカン、そんな商品売れへんわ!』って、厳しい意見もどんどん出してくれるからすごく助かるんですよ(笑)」


女性の感性を生かしたおしゃれな突っ張り棒革命は、まだまだ続きそうだ。

女性自身

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