最も一般的な10の恐怖症とその心理学的原因

11月15日(水)20時30分 カラパイア

0_e3

 恐怖症に関しては何度か取り上げているが、ただ怖いというだけではなく、特定の対象に遭遇すると、尋常ではない不安と恐怖にさいなまれ、吐き気やめまい、場合によってはパニック発作を起こすほどの症状が出るものだ。

 その恐怖対象は様々だが、自分でも、どうしてこんな些細なものが怖いんだろう?と不合理に思うこともあるだろう。

 その原因についてきちんと説明されている恐怖症もある。一方でさっぱり分からないものもある。また正式には恐怖症と認められていないものもある。

 その集計方法や場所、時期により何恐怖症が一番多いのかは常に変動しているが、ここでは2088人の成人を対象としたYouGovの数年前の調査結果をもとに、最も一般的な恐怖症を紹介しよう。

【1. 高所恐怖症】

1_e3

 最も一般的な恐怖症の1位に輝いたのは高所恐怖症だ。回答者の23パーセントが高いところが非常に怖い、35パーセントがやや怖いと回答した。また年齢が高まるほど、高いところが嫌いになる傾向があった。

 高所恐怖症は縦の距離をきちんと把握できないことに起因するようだ。

 研究によれば、高所恐怖症の人は縦の距離を過大評価する傾向があり、大きく過大評価する人ほど高さから強い恐怖を感じるそうだ。恐怖症があるから過大評価するのか、あるいはその逆であるのかは不明だ。


【2. ヘビ恐怖症】

2_e4

 21パーセントが非常に怖い、31パーセントがやや怖いと回答したヘビが2位だ。人によっては地面を這いずり回るこの生き物以上に恐怖を感じるものはない。ほとんどのヘビがまったく無害であることを考えれば、少々不思議に思える。

 実験では、生まれて間もない幼児がヘビに生まれつきの恐怖を抱いていることが分かっている。つまり後で育まれるのではなく、先天的なものであるということだ。おそらくは人間の生存本能なのだろうとされている。


【3. 発言恐怖症(対人恐怖症)】

4_e3

 人前で話すことに感じる恐怖が3番目に多い。20パーセントが非常に怖い、36パーセントがやや怖いと回答。少し緊張する程度のものから、恐怖で身動きできなくなるといったものまでさまざまだ。詳しい心理学的原因は明らかではないが、大勢の人々がその影響を受けていることは間違いない。


【4. クモ恐怖症】

3_e4

 18パーセントが非常に怖い、24パーセントがやや怖いと回答。ヘビ恐怖症と同じく、クモへの恐怖も幼少期から発現する生まれつきのものだ。

 こちらも原因は不明だが、不規則なクモの動きや、クモとの接触に対する進化的な反応に起因するなど、可能性としてはいくつも考えられる。条件付けの結果であるという説もあるが、最近の研究ではクモ恐怖症は遺伝的なものであることが示唆されている。


【5. 閉所恐怖症】

5_e3

 狭い場所については14パーセントが非常に怖い、29パーセントがやや怖いと回答した。研究によると、パーソナルスペースを広く認識する人ほど、閉所恐怖症になりやすいそうだ。ゆえに空間認識を阻害されることと関係があるのかもしれない。

 面白いことに、閉所恐怖症の人は高所恐怖症の人と逆の傾向があり、水平方向の距離を過小評価するようだ。


【6. ネズミ恐怖症】

6_e2

 9パーセントが非常に怖い、17パーセントがやや怖いと回答。ネズミ恐怖症を研究したものはほとんどないが、一説によると条件反射が関係しており、ネズミの出現に驚くことで強化されるのだという。だが潜在意識にネズミが病原菌を宿している可能性が刷り込まれている可能性もある。


【7. 注射恐怖症】

7_e3

 注射が苦手な人は多い。8パーセントが針が非常に怖い、16パーセントがやや怖いと回答している。先端恐怖症とも呼ばれるこの恐怖症は、注射器や針に対する恐怖で、1994年になって恐怖症と認定された。

 研究はあまり行われていないが、祖先の刺し傷に対する恐怖に起因する遺伝的なものという説がある。注射されるのは一般に病院や手術室であるため、これがさらに不安を増加させている可能性もある。
 

【8. 飛行機恐怖症】

8_e2

 7パーセントが非常に怖い、17パーセントがやや怖いと回答。飛行機恐怖症の最大の原因は、飛行機に搭乗している間に放出されるストレスホルモンだ。

 ちょっとした揺れがストレスレベルを上昇させ、これが認知能力の低下につながり、さらにストレスレベルを上昇させる。この悪循環の為に、中には飛行機に乗っている最中に失神寸前まで行く人もいる。


【9. 群衆恐怖症】

9_e2

 この群衆に対する恐怖にはいくつもの恐怖症が関連しており、その最も一般的なものは広場恐怖症だろう。4パーセントが群衆が非常に怖い、17パーセントがやや怖いと答えている。

 広場恐怖症は、広い場所や公共交通機関などの逃げることが困難な場所において恐怖を感じる症状で、不安のあまり外出が困難になってくる。原因はパニック障害に思える。誰かとの死別のようなトラウマに起因する可能性もあるが、遺伝的な側面もありそうだ。


【10. ピエロ恐怖症】

10_e2

 正式に恐怖症と認定されたものではない。4パーセントが非常に怖い、8パーセントがやや怖いと回答。原因はパターン認識にあるかもしれない。ピエロに親しみを感じていた人が、実際に見た時にイメージと違うようなことがあると不安を感じるのだ。

 別の説として、ピエロの表情が分かりにくいことが原因とするものもある。ピエロは常に笑顔を浮かべているが本当の表情は隠されており、それが不安にさせるのである。


via:yougov /viralnova / iflscienceなど/ translated by hiroching / edited by parumo

カラパイア

この記事が気に入ったらいいね!しよう

恐怖症をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ