トゲのような歯を持つ深海の古代サメが捕獲される(ポルトガル)

11月15日(水)18時30分 カラパイア

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 300本にも及ぶトゲのような歯、ヘビのような長い独特な造形を持つ水棲生物がポルトガル・アルガルヴェ地方の沿岸部を泳いでいたところを捕獲された。

 それがラブカだ。

 ティラノサウルスやトリケラトプスのような先史時代の生き物たちは、とうの昔に死に絶えてしまった。だが原始的なサメの特徴を持つラブカは今も海の奥底を泳ぎ続けているのだ。



Tubarao-Cobra capturado no Algarve

【トロール網が偶然捕らえたラブカ】

 今月、EUの研究グループが大西洋でトロール網を広げ、「漁業における無益な漁獲を減らす」方法を模索していた。

 そして偶然引っかかったのは、世界で最も稀少であり、かつ最も古い種の1つで、19世紀のシーサーペント伝説のモデルにもなったとされる生物だった。

 昔の船乗りたちも、ラブカがパンゲア大陸が分裂した時と同じ姿を保っているとまでは思っていなかっただろう。その印象は総じて恐ろしい。

 大きいものになると全長1.8メートルに達するラブカは、英名「フリルドシャーク」の由来でもあるはためくひだ状のエラを特徴とする。

 大きな顎の口の中には25列に並ぶ三つ又に分かれた300本もの歯がぎっしりと生えており、蛇のように体を伸ばし、これでサメ、魚、タコ、イカといった頭足類に食らいつく。

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image credit:theportugalnews


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image credit:theportugalnews

【その生息はいまだ謎に包まれているラブカ】

 ラブカは日本、ニュージーランド、オーストラリア沖の深海に生息するため、その生態についてはほとんど分かっていない。分かっていることは、無胎盤性胎生で繁殖期はなく、妊娠期間は3年半であるということだ。

 地球上に登場してからの8000万年の間、ヒトとの接触はもちろん、その自然における姿が観察されたり撮影されたりことは極めて稀だ。
 
 ラブカの生態構造が原始的な理由は、おそらく生息する環境に栄養が乏しいことが原因だろう。だが、白亜紀に存在した同時代の生物よりも長く生き延びることができた理由ははっきりとは分からない。

 ラブカは、一見穏やかに見える海の奥深くに、世にも奇妙な生物が潜んでいることを我々に思い起こさせる生物の1つである。

ラブカの映像

Alien Sharks: The Frilled Shark 


【海には今だ多くの謎に包まれている】

 海は多くの謎に包まれている。その95パーセントもの部分は未探索のまま残っているし、毎日のように新しい発見がなされている。

 科学者たちは折に触れて海の未開の領域にどんな生物が泳いでいるのかと探っては、そこで発見された不気味な連中の姿をネットで公開してきた。

 例えば、今年初めにはオーストラリア博物館が助成する国際的研究チームが3.2キロの海底に潜む生物を引き上げた。彼らが見たかったのは、永遠の暗闇が広がり、圧倒的な水圧と過酷な水温環境にある世界に潜む生き物たちだ。

 また最近、ハリケーン「ハーヴェイ」の暴風雨によって、牙を生やした、だが顔はないミステリアスな海洋生物が米テキサス州の浜辺に打ち上げられていた。

関連記事:テキサスの海岸に打ち上げられたギザギザの牙を持つ謎生物。そのの正体は?(アメリカ)※閲覧注意

 最終的にはキバウミヘビであるという結論に至ったが、なかなか特定には至らなかった。今後も様々な未知なる、既知ながら我々が知っているものとはどこか異なる水中生物が続々と発見されるだろう。


via:mashable / UAlg / portugalnews など / translated by hiroching / edited by parumo

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