グーグルアースで古代の遺跡を見つけた男! 新時代のトレジャーハンティング!

11月16日(日)7時0分 tocana

画像は、イメージ Thinkstockより

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 イギリスのデヴォン州に住む男性が、古代の集落跡を発見したということで、「Mirror」などの複数のサイトがこのニュースを報じました。これだけではよくある話のようですが、実は、彼は現地調査を行う前から、そこに集落跡があると確信して調査を行い、発見したそうなんです。これは一体どういうことなのでしょうか。

【その他の画像は、コチラ→http://tocana.jp/2014/11/post_5199.html】

■グーグルアースでで遺跡を特定

 今回、青銅器時代(約5,000年前〜)の集落跡を発見したのは元英国海兵隊員のトレジャーハンター、ハワード・ジョーンズさん。彼が集落跡の場所を特定するために使ったのは、歴史の資料などではなくインターネットだけ。彼はグーグルアースの衛星画像を利用し、様々な地形を探しました。衛星画像の野原や農地を散策し、気になる場所をズームして細かく調べあげ、最終的にデヴォン州のサウス・ハムズ地区に狙いを定めました。

 実際に土地の所有者から許可を得て、その場所を調査すると、すぐに古代の火打ち石を発掘しました。他にも5,000年前のものとみられる青銅器の破片や金属のスクラップなどが見つかり、ここに集落があったことをうかがわせるものでした。

 古代の集落跡を、ネットを使った事前調査で見つけてしまったハワードさん、一体どうやってこの場所に決めたのでしょうか。確固たる根拠があるかと思いきや、返ってきた答えは軽いものでした。

「夜な夜なグーグルアースを見ながら自問自答してたんだ。もし自分が3,000年前に生きていたとしたら、どこに住むだろうか、ってね。食べ物や水、居住するスペースが必要だろうし、鉱物資源もあって、交易路や海への道となる川の近くがいいと思うんだ。そんなことを数週間考えたあと、地図に"バツ"を書くんだ、『よし、ここに住もう!』ってね」(ハワード氏)

 妄想力を駆使して魅力的な土地を見つけたハワードさんでしたが、その場所が誰の所有地かがわからないため、すぐに発掘を始めることはできませんでした。そんな彼が子どもたちのラグビートレーニングをしていたある夜、他のコーチの一人が農家であることに気がつきました。そこで、その人物の農場がどこにあるのか知らなかったものの、その土地でフィールド・ワークさせてくれないかと頼みこみました。そしていざ家族を連れて行ってみると、案内してくれた場所はまさに"バツ"印を付けたところだったのです! ちょっと出来過ぎのような......。


■進化する現代のトレジャーハント

 そんなこんなで集落跡を発見したハワードさんですが、考古学の専門家ではないため、デヴォン州の考古学者ビル・ホーナー氏に協力を要請しました。レーダーを使って地中の地球物理学的な調査を行っているホーナー氏とともにさらに調べたところ、すぐに2つの大きな遺構を発見しました。それは青銅器時代か鉄器時代の農場的な建築物であると考えられます。

 これを受けてホーナー氏は、追加の調査ができるように手配しました。彼は、ハワードさんの発見が、青銅器時代の交易の様子について新たな知見をもたらすと言います。

「調査では、青銅器時代から鉄器時代のものとみられる2、3の農場の存在を示しています。他の細かいものについても、1,500〜2,000年前の、ローマ帝国時代のものの可能性があります。デヴォン州は鉱物資源があり、古代からそれが沿岸部や水路を通して取引されていたことが知られています。今回の発見は、そんな交易の証拠となりそうですね」(ホーナー氏)

 ハワードさんは、以前は古代の遺物を水中で探していたトレジャーハンターで、2010年には300年前のオランダ商船の発見に関わっています。しかし今年は嵐が起きたことから、内陸の調査へ切り替えていました。それが早々に結果を出したわけですね。

 たまたま土地の持ち主と接点があったことなど、運が良かったことも確かですが、想像力によって発見ができたことは事実です。これを応用すれば、日本でも徳川埋蔵金を見つけることが可能かもしれません。もし自分が徳川家の人間であったらどこに隠すか、そんなことを考えながら衛星写真を眺めるのも楽しいかもしれませんよ。
(文=杉田彬)

※画像は、イメージ Thinkstockより

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