「北九州って怖いまちなの?」 「修羅の国」脱却へ...「自虐」動画でPR

2018年11月17日(土)18時0分 Jタウンネット

「北九州って怖いまちなの?」

手にヘルメットを持った小学生が、父親にそんなことを聞いている。実はこれ、インターネット上で「修羅の国」とも言われる北九州市のPR動画の一コマだ。


ヘルメットの自虐ネタも


北九州をめぐっては、「成人式が大荒れ」「犯罪率が高い」「手榴弾がゴロゴロ落ちている」「一家に一台ロケットランチャーがある」など、どこまでが本当でどこまでが嘘か分からない勝手なイメージでしばしば語られがちだ。


そんなネガティブなイメージを払拭しようと、市はお笑いタレントの芋洗坂係長を起用したPR動画を2018年7月30日からYouTubeで公開している。


課長就任に合わせて東京から北九州市への赴任が決定した芋洗坂課長(係長)が、息子とともに次第に北九州市での生活を楽しんでいくという筋書きだ。


動画ではいきなり、北九州赴任の辞令を受けた芋洗坂課長(係長)が、「修羅の国」のイメージにブルブルと震える姿が。さらに同僚からは餞別の品としてヘルメットがプレゼントされるなど、自虐的なネタが満載。いや、いくらなんでもそんなことはないだろうという展開に笑ってしまう。


悪いイメージを払拭するために


Jタウンネット編集部は11月13日、今回の動画を企画した市安全・安心推進課の担当者に取材した。担当者は動画制作の背景を、


「悪いイメージは正面から向き合って、払拭する必要があるとのことで今回の企画をしました」

と説明。北九州市のネガティブなイメージが、市民の郷土愛醸成、企業誘致や移住促進などの活動にも悪影響を及ぼすのではないかと懸念されていた。これまで東京ガールズコレクションや北九州マラソンといった明るい話題の発信に努めてきたが、悪いイメージの根強さには手を焼いていたようだ。


また、今回の動画で自虐ネタを展開した理由については、


「ヘルメットは市外の人が持つ本市の悪いイメージや噂を具現化したものです。悪いイメージとは違う実際の北九州市の現状についてもっと知っていただきたい思いがあります」

とアピール。動画は15日現在までに1万5000回以上再生されており、北九州市で行われる企業の採用説明会などでは企業側から動画を使わせて欲しいとの要望もあったそうだ。


動画は地元民からも好評を博したようで、


「『北九州市は怖いんでしょ?』とよく言われるので、これからはこの動画を見せて反論したい」(地元民)

との声も寄せられたそうだ。


担当者によれば、この「STOP!!こわいイメージ」動画の今後の活用は現状考えていないとのことだったが、イメージの改善に向けて引き続き活動していくそうだ。

Jタウンネット

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