日産元会長、カルロス・ゴーンの現在は?レバノンに逃亡して今後どうなる?

11月16日(月)18時30分 MOBY

提供元: MOBY


カルロス・ゴーン氏の経歴

カルロス・ゴーン氏は日産の元CEOとして知られる現在66歳の実業家で、レバノン人の両親の元、ブラジルで生まれています。

マルチリンガルとしても有名なゴーン氏。アラビア語・フランス語・英語・スペイン語・ポルトガル語の5ヶ国語を流暢に話し、日産社内での演説では日本語で演説していたとのこと。

車好きとしても有名で、自身が会長を努めていた日産車を始めとする数々の車を所有していると言われています。ゴーン氏の愛車はこちらの記事で紹介しています。

元日産自動車社長カルロス・ゴーン氏の愛車とは!?【有名人の愛車】


華々しいキャリアの数々

パリ国立高等鉱業学校(大学)を卒業後、欧州最大のタイヤメーカー・ミシュランや自動車メーカー・ルノーなどの再建に携わっています。日産の最高執行責任者への就任を機に日本へと移住。当時倒産寸前だった日産をわずか1年でV字回復させ、グローバル化を推進していきました。2017年には日産のCEOを退任し、ルノー・日産・三菱の三社を束ねる会長に就任しています。

ゴーン氏が就任した役職で代表的なものは以下の通りです。

  • 南米ミシュラン 最高執行責任者
  • 北米ミシュラン 最高経営責任者
  • ルノー 上席副社長
  • 日産 最高経営責任者
  • アフトヴァース 会長
  • ルノー・日産・三菱アライアンス 会長

横領の容疑で逮捕

2018年11月19日、ゴーン氏は日産が開示する有価証券報告書に、自身の役員報酬額を実際よりも少なく表記したとして、東京地検特捜部により逮捕されています。また、当時の代表取締役だったグレッグ・ケリー氏も同じく逮捕されました。

事件発覚後、日産と三菱の会長職・代表取締役を解任されて取締役へと降格。同年12月には東京地検に金融商品取引法違反で起訴されています。

2019年1月から4月までの間に、少なくとも50件の不正が発覚し、2度の拘束と釈放を繰り返しています。1度目の釈放の際、作業着姿に扮していたことで話題になりました。

その後アメリカの証券取引委員会とは、役員報酬の虚偽記載について100万ドルの課徴金を支払うことで和解。日本との裁判に集中する構えを見せており、日本に対しては引き続き無罪を主張していく旨を述べています。


日本からの脱出、レバノンへ逃亡

2019年12月末、秘密裏に日本から出国したゴーン氏は、プレイベートジェットを使用してトルコのアタテュルク国際空港を経由、機材を乗り換えてレバノンの首都ベイルートにあるベイルート国際空港に到着。

レバノンの複数メディアによると、「クリスマスディナーの音楽隊を装った民間警備会社のグループが、ゴーンの滞在先に入って楽器のケースに隠して連れ出した」「レバノンに到着して大統領と面会した」とのこと。逃亡には総額22億円以上の費用がかかったとも報じられ、かなり大掛かりな逃亡劇が繰り広げられました。

2019年12月31日、ゴーン氏はこの密出国について、「私はレバノンにいる」という内容の声明を発表し、「もはや私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではない」「私は正義から逃げたわけではない。不公正と政治的迫害から逃れたのだ」と述べました。


過去最高額の保釈金没取

この一件で、ゴーン氏が保釈される条件のひとつである「海外渡航の禁止」に違反したかたちとなりました。

ゴーン氏の声明を受け、東京地方検察庁は東京地方裁判所にゴーン被告の保釈取り消しを請求。東京地方裁判所は保釈を取り消す決定をすると同時に保釈金15億円を没取。この金額は、歴代最大となる没取となります。

本来であれば2020年4月21日に初公判が開かれる予定でしたが、裁判を行うためには被告本人が日本に帰国する必要があると法律で定められているため、延期となりました。

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ゴーン氏逃亡の手口は?

これまでの報道をもとに、ゴーン氏の逃亡を時系列順に解説します。


六本木のホテルで犯行の打ち合わせ

ゴーン氏は六本木にあるグランドハイアット東京の部屋を手配し、共犯者3人と犯行の打ち合わせをしていたといいます。逃亡当日の午後2時半頃、保釈中の自宅から当ホテルへ徒歩で向かい、そこでゴーン氏含む共犯者4人が合流しました。

ここで共犯者の一人であるピーター・テイラー氏のみ成田空港から中国軽油で逃亡し、残り3人は品川駅までタクシーで移動、東海道新幹線で新大阪駅に移動したとのこと。


関西国際空港からプライベートジェットで逃亡

大阪に移動したゴーン氏は、関西国際空港にほど近いスターゲイトホテル関西エアポートから日本を経ったとされています。

実は、ゴーン氏が日本から出国したという記録は残っていません。12月29日に関西国際空港を発ってイスタンブールに向かったプライベートジェットが1機あることが確認されていることから、おそらくそこに積まれた荷物に隠れて密出国したと考えられています。

通常であればX線検査されるはずだった荷物ですが、ゴーン氏が隠れていたケースが検査機器に通りにくかったことを理由に、検査がされていなかったとのこと。

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今後ゴーン氏はどうなる?

2013年のフランクフルトモーターショーで演説するゴーン氏

日本からレバノンへと逃れたゴーン氏ですが、2020年11月現在も逃亡中で、逮捕されていません。

その理由として、日本とレバノンが犯罪人引き渡し条約を締結していないことが挙げられます。このため、レバノン側の了承を得られなければ、ゴーン氏の身柄が日本へ引き渡されないことになっています。ゴーン氏についていた弁護団も彼との連絡が取れないとのこと。

プライベートジェット機のパイロットを始め、ゴーン氏の密出国に関与した共犯者は相次いで起訴されているものの、本人の逮捕には至っていません。

国外逃亡した者におけるデメリットは主に2つ。国外滞在中は時効が完成することはなく、事件が終わらないことと、日本国内に家族がいた場合に会えなくなってしまうことです。しかし、ゴーン氏は家族ともども逃亡していることに加え、事件を引きずることを全く意に介していない様子。


現状では逮捕が難しい

今後、日本の検察がゴーン氏を検挙するためには、ゴーン氏の所在を突き止め、日本に連れ戻す必要があります。

現在検察は、国際刑事警察機構(ICPO)を介し、194の加盟各国に対して国際手配(赤手配)を要請しており、ゴーン氏はそれを取り消すために異議を申し立てているとのこと。

しかし、仮に所在が判明したとしても、裁判を行うための条件の一つ「被告本人が日本に帰国する必要がある」を満たす必要があります。

ゴーン氏が逃亡しているレバノンに対して適用できる法律に逃亡犯罪人引渡法という法律があるのですが、手続きはかなり複雑で、実際に引き渡しを受けた事例は稀。そもそも、レバノン政府がゴーン氏を引き渡す可能性は限りなくゼロに近いと言われていることから、身柄の引き渡しは絶望的だと考えられます。


実質的な逃げ得に

検察は控訴を取り消すこともできますが、その可能性も低いでしょう。徹底的に追求する姿勢を見せており、ゴーン氏が死亡し、裁判手続きが打ち切られるまで今回の争いは継続されると考えられます。

とはいえ先程も述べたように、ゴーン氏の帰国は期待できません。そのため、やはりゴーン氏は逃げ得というかたちで余生を過ごすのではないかと思われます。


現在も日産車を運転している?

実はゴーン氏が逃亡後も日産車に乗っているとの噂も囁かれています。ゴーン氏がこれまで乗っていた愛車情報はこちらで紹介しています。

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