「社長のダジャレが止まりません」 銚子電鉄が抱える課題はどれほど深刻?担当者に聞くと...

2023年11月18日(土)8時0分 Jタウンネット

ぬれ煎餅でおなじみの銚子電気鉄道は、いくつかの課題を抱えているという。

2023年11月8〜10日に幕張メッセで行われた「鉄道技術展」の中で掲示されていた"当社の課題"が、この5つだ。

1.電車内のセキュリティ対策を検討中です。
2.ぬれ煎餅お取り扱い店舗を広げたいです。
3.弧廻手形(1日乗車券)の拡販に頑張っています。
4.映画「電車を止めるな!」の上映先を探しています。

1や3は、わかる。2と4も、様々な取り組みを行う銚子電鉄(帝国データバンク上では「業種:米菓製造」)ならではの課題だろう。ただし5、テメーは......何だ?

5.社長のダジャレが止まりません

それは他の4つに並べて"当社の課題"に含めるほど深刻な問題なのか? 銚子電鉄、どうなんだ?

息を吐くようにダジャレを出す社長

問題の画像は埼玉県在住の大学生・浦野宮(@miya_1OO1)さんが2023年11月9日に投稿したもの。

同日、鉄道技術展に参加した浦野宮さんは、会場の一角にある「地方鉄道応援プロジェクト」というコーナーで、このパネルを見つけた。最初に見た時は、思わず笑ってしまったという。

「多くの会社が設備を安価に近代化するのに役立つ製品を探している...など真面目なことを書いていた中で、銚子電鉄ブースは変なことを書いていて目を惹いたのでぬれ煎餅を購入するついでに撮影しました」
「一部社員にはやりすぎだと苦笑されているのかも
しれませんが、こうして書けるあたり本当に楽しい会社なのだろうと想像できました。
電車を走らせ続けるためになりふり構わない姿勢でユーモアを届けてくれるのは銚子電鉄の良いところなので続けていってほしいです」(浦野宮さん)

さて......社長のダジャレはどれほど止まらないのか。15日、Jタウンネット記者が5つの課題を選んだ本人である同社食品事業部の担当者を取材すると、こう答えた。

「体感的には『息を吐くようにダジャレが出る』という感じが致します。
ひょっとしたら呼吸の回数よりもダジャレのほうが多いのではないかと個人的には感じています。
たとえて言うならラッシュ時の山手線の電車の運行本数よりも多いぐらいだと思います」

その勢いはすさまじく、これまでも"自虐ネタ"ならぬ"自ギャグネタ"として、「まずい棒」「シニアモーターカー」「電車屋なのに自転車操業」「鯖威張る(サバイバル)カレー」「資金が枯れるから作ったチキンカレー」「おかし(お菓子、可笑しい)な会社」「竹本CEO(チョウシエンタメオジサン)」「商品の値段が931(救済)」などのダジャレを披露しつづけ、ときには商品化も行ってきたという。

そんな銚子電鉄だから、「各地方鉄道の課題を周知するために課題を挙げてほしい」と依頼された時に、「社長のダジャレが止まりません」が入ることに。

「銚子電鉄は落語で言うと鉄道界隈では『色物』であるので、あまり堅苦しいことよりも少しギャグ路線に振ったほうが銚子電鉄らしいかなと思いました」(同担当者)

電車も、ダジャレも止まらない——いや、止めさせない!

そして、"当社の課題"として挙げたものの、社長本人も周りも、これを解決するつもりはない。「正直ダジャレが止まったら負けだと思っています」とのことだ。

そしてあまりに根の深い"当社の課題"は、感染力すら持つらしい。投稿のリプライ等で、こんなコメントが寄せられているのだ。

「電車もダジャレもとまらない」
「深刻な問題を、申告したということですね」
「ちょうしにのっています!的な?」

つまり、もちろん社員だって......。

「皆さまに話題にしていただき有難い限りです。これもひとえに銚子電鉄を気にかけてくださっている方々がたくさんいらっしゃる表れではないかなと思います。『きぬた歯科パクリ広告』、『夢グループ動画』、『近鉄特急はひのとりですが銚子電鉄の懐はひのくるま』、そして今回の『もうどうにも止まらない社長のダジャレ』と個人的には4バズ達成であのランディ・バースを超えたのではないかと意味不明なことを思っています。バース、バース、バズ......」

——さて、冷え込む日が続く今日この頃。読者の皆さん、しっかりと防寒対策をして過ごしてほしい。

Jタウンネット

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