既婚者だけど失恋…恋心を断ち切って立ち直るには?

11月19日(日)22時5分 All About

既婚者でも恋に落ちることはある。片思いにしろ、つきあったにしろ、その恋が終わった女性たちはどうやって立ち直っていくのだろうか。

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切ない片思いから、終わった不倫まで……どうやって忘れればいい?

既婚者であっても恋に落ちることはある。片思いの場合、あるいは、つきあったものの先を考えて関係を解消した場合など、事情はさまざま。ただ、思いを断ち切って日常生活に戻るのは意外とむずかしいようだ。ここでは女性のケースを考えてみたい。

5年に及ぶ片思い、「何をしても楽しくない」

ユキナさん(40歳)が職場の独身男性に思いを寄せるようになったのは5年前。転職してきた4歳年下の彼に仕事を教えているうち、気持ちが傾いていったのだそう。

「誰に対しても丁寧で明るくて。周りの女性たちからも『いいわね、しょっちゅう彼と一緒で!』なんて、やっかまれるほどでした。ようやく彼が独り立ちして仕事をするようになったころ、食事に誘われたんです。プライベートなことも話して、ますます彼を意識するようになりました。彼も私に好感をもってくれていると思っていたし」

ユキナさんは既婚で子どももいる身だが、家でもついつい彼のことを考えてしまったそう。子どものためと言い訳しながら焼き菓子を作り、こっそり彼に渡したこともある。

「半年ほど前、『話があるんです』と言われて。彼に誘われたら断れないとまで思っていたのですが……告白でもなんでもなくて、『彼女と結婚するので、ぜひパーティーに来てください』って。それまで言っていなかったけど、彼には7年越しの恋人がいたんです。『転職して落ち着くまではと彼女を待たせてしまった、ようやく一緒になれる』と満面の笑みを浮かべる彼を見て、私は一瞬、憎しみさえ覚えたほど。もちろん笑顔で喜ぶふりをしましたが……」

それ以来、何をしても楽しくない。彼の結婚パーティーに参加して、寄り添う彼女の姿を見てからは、ますます気持ちが曇る日々だ。

「いや、わかっているんですよ。自分が理不尽な怒りや落ち込みを感じているということは。そもそも私は既婚だし、ついに告白かと思ったのだってただの思い上がりだっただけ。もちろん、会社ではいつも通りに振る舞っています。同僚にも言えない。だからよけいにストレスがたまるんですよね」

何をしたら気持ちが晴れやかになれるのか。彼女は今、自分の気持ちと必死に闘っているそうだ。

「私にとっては子どもの成長が最優先。ずっとそう思ってきたのだから、もう一度原点に立ち返ろうと思っています」

日常生活を精いっぱい過ごしているうちに、きっと元の自分に戻れるはずだと彼女は自分に言い聞かせるように言った。

1年の不倫、泣く泣く別れて1年が経ち……

不倫の恋を1年続けて互いに話し合い、別れを選択した女性もいる。サヤカさん(38歳)だ。22歳で「できちゃった結婚」をした彼女にとって、「初めての恋愛」だったそう。

「夫が嫌いなわけじゃないけど、最初から友だち感覚でしかなかったから、恋愛感情というものがよくわからなかった。彼は10歳年上の仕事関係の人。いろいろな意味で大人にさせてもらったような気がしています」

特に、彼とのセックスはすばらしかったとサヤカさんは涙ぐむ。夫の一方的な欲求に任せたセックスではなく、彼女の快感を優先させたセックスに目覚めてしまったのだという。

「ただ1年経ったところで、お互いの家庭に支障が出てきたことに気付いて。特に下の娘はまだ中学生で、多感な時期。彼と会って帰ってくると、『仕事が忙しいって本当?』と疑いの眼で見られたこともある。彼も妻に疑われたことがあったようで、『これ以上、家族にウソをつきながらつきあっていくのはむずかしい』と話し合いました。それで、『もう少し年をとってからの第2幕に期待しようね』と泣く泣く別れたんです」

いつか別れが来るのは覚悟の上だった。頭で理解していても、心も体もついていかない。夜中にひとり自宅のバスルームで泣いたこともある。

「仕事で彼に会うこともたまにあるんです。顔を見るとやはり気持ちがぐらつく。でもあえて連絡はしませんでした。彼からも連絡は来ない。この寂しさにどうやって耐えようか、どうしたら耐えられるんだろうかと思ったこともあった」

別れから1年経った。この1年をどうやって過ごしてきたのかあまり覚えていないくらいとサヤカさんは笑った。

「つきあっていた期間と同じだけの時間が経って、やっと平常心で日常生活を送れるようになってきた実感があります。失恋には“日にち薬”というけど本当ですね。別れた直後は、髪型を変えたりファッションを変えたり、昔の友だちとカラオケで歌いまくったり飲んだくれたり、いろいろなことをしたけど、やはり日にちが過ぎていくのを待つしかないのかもしれない」

ただ、と彼女は思いきったように顔を上げて言った。

「自分がした恋を汚してはいけないという思いはありました。あんなにステキな恋をしたのだから、いつかステキな思い出に変わっていくはず。それを待とう、と。そして今、あの恋は思い出に変わりつつあるような気がします」

ステキな思い出にするために

既婚にしろ未婚にしろ、恋が終わったときに人は落ち込む。そこからどうやって立ち直ればいいかといえば、自分の恋心にプライドをもつことが重要なのかもしれない。片思いにしろつきあったにしろ、あの恋は自分を豊かにしたのだという誇り。それがあれば、時間とともにいつか気持ちも前向きになっていくのではないだろうか。
(文:亀山 早苗)

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