「神のようなダンナ」と周囲も羨む良好な関係だったのに…義母との同居で「夫婦崩壊」の危機?

11月24日(水)22時5分 All About

「神のようなダンナ」との良好な家族関係、互いに夫や妻でなく「一生の親友」を合言葉としていたふたり。それが「義母」が入ってきたとたんすべてが崩れていく。信じがたい展開の渦中にいる女性が、その心境を語った。

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良好だった家族関係なのに、「義母」が入ってきたとたんすべてが崩れていく。夫の母親なのだから大事にしなければと思う一方で、わがままに振る舞われるとイライラが募る。日常生活を平穏に過ごすのはむずかしいことなのかもしれない。

「一生の親友」という夫婦関係だったのに……

関西出身の男性と、東京で生まれ育ったミチコさん(38歳)が妊娠を機に結婚したのは7年前。
「同い年の彼とは、20代のころから友だちだったんです。それぞれに恋人がいたり別れたりしながらもなぜか彼との縁は切れなかった。ある日ふと『オレたちってずっといい関係だよね』と彼が言い出して、そういえばそうだな、と。
結婚しちゃおうかと冗談のように言いながら、酔った勢いで初めて彼と寝てしまった。そうしたら妊娠したんです。軽いノリだったけど、彼のことはやはり人として信頼できる。結婚してよかったと思っていました」
友だちのような感覚は、結婚してからも抜けなかった。「古くさい“夫婦”ではいたくない」と彼は言った。
「産後、半年くらいして『友だちにも会いたいだろ』と彼が言うんです。会いたいと言うと、呼べばいいじゃん、と。外で会うと時間が気になるだろうから、家に来てもらえばいいって。その間、子どもは見てると言うので、友だち3人ほど呼んだんですよ。
そうしたら彼、前の日から料理してくれ、当日は子どもを連れて遊びに行き、数時間たって帰ってくるとまたお茶やお茶菓子を出して、子どもとふたりで別の部屋にいる。友人からは『ダンナ、神だね』と言われました。うちの両親が来たときも、親子だけで話したいこともあるでしょとさらりと数時間、留守にしてくれたりするんです」
ミチコさんは不器用なので、なかなか彼のようにはスマートに振る舞えない。彼の友人が来ても、ドタバタしてしまうのだが、それでも彼は「ありがとう」とお礼を言ってくれる。
「ミチコとは最高の親友でいたいんだよと彼が言うんです。だから私は“夫”という表現も使いません。一生の親友。それが私たちの合言葉みたいなものでした」
ところがその関係が一変するのは、義母との同居が始まったことがきっかけだった。

“嫁”を下に見る義母に不快感

関西にいた義両親だが、4年前、義父が持病を悪化させて亡くなった。夫には姉がいるが結婚して遠方にいる。そのため義母はひとり暮らしになった。
「とはいえ当時、まだ60代半ば。元気だから大丈夫だと思っていたら、半年後、様子を見に行った彼が深刻な顔をして『かあさんがひとりで暮らせないと言っている』と。食事も作らず部屋でうつろな顔をしてぼうっと座っていたと言うんです。
しばらくこっちに来てもらってもいいかなと言うので、こっちに来ても昼間はひとりになっちゃうけど、それでもいいならと来てもらいました」
義母は来るなり、張り切って掃除を始めた。嫌な予感がしたとミチコさんは言う。それ以来、家事は義母が仕切るようになった。
「うち、東京の郊外ですけどそこそこ広い3LDKなんです。お義母さんの部屋があるので、そこは掃除してください、でも他はいいです、私たちの洗濯もしなくていいですと言ったんですが、『そんなわけにはいかないわ』とくるくる動く。昼間私もいないので、制御できないんですよね」
帰宅すると食事の支度がしてある。ところがこれがミチコさんの舌に合わない。
「私は関西風の出汁の利いた薄味、大好きなんです。でも義母のは薄味ではなく、味なし。週末に私が何か作ると、『からいわー。あんた、こんなものよく食べてるな』と自分の息子に大声で言う。
夫が料理したときも『あんた、東京に毒されてるな』って。だって夫は大学入学時に上京していますから、もう東京暮らしのほうが長いくらい。そうやってことあるごとに食事でダメ出しを食らっているうち、私のほうがストレスを覚えるようになりました。
1カ月くらいたったとき、『一度、ご自宅の様子を見てきたほうがいいんじゃないですか』と言ったら、『嫁が私を追い出そうとしている』とよく知らない近所の人にまで触れ回って……」
彼も母親に抗議はしたが、そのたびに「東京の嫁に気を遣ってる」と言われる始末。そもそも「嫁」という言葉に慣れていないミチコさん、そこにも不快感があった。
「『あんたには嫁という自覚がない。私をバカにしてるでしょ』と義母に言われたとき、本当に卒倒しそうでした。それでも、バカにされているのは私のほうですけどと言い返すと、『まあ、今どきの嫁はこれだからね。息子がかわいそう』って。結局、1カ月半で彼に説得されて自宅に戻っていきましたが、その後、『同居しよう』という提案が義母からありました。
私なら与しやすいと思ったのかもしれない。彼は『無理だよな、どう考えても』と言いつつ、母親をひとりにはしておけないとも思っている」
そこからふたりの関係はギクシャクしていった。彼の気持ちを考えれば同居を考えてあげたいのは山々だが、あの義母とは暮らせないと思うミチコさんと、そんな“親友”の気持ちがわかるだけに同居してほしいとは言い出せない彼。お互いの気持ちがわかるだけに、言いたいことを言える雰囲気が失われていった。
「実は今、夫は実家で暮らしています。転勤願いを出したらうまく通ったみたいで。コロナ禍の昨年夏に出ていきました。とはいえ離婚するつもりはお互いにないし、彼も月に1度は帰ってきます。
最近、ようやく落ち着いて話ができるようになって、『オレは別に母親をとったわけじゃないから。ミチコとは一生の親友だから。その親友を守るために今はこういう生活になっているだけだから』と強調しています。現状では親を優先させるしかなかった彼の選択を責めるつもりはありません」
彼との関係が崩壊する前にとったこの策が、のちによかったと思えるようにしたいとミチコさんは真顔になった。

亀山 早苗プロフィール

フリーライター。明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

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