「エリア51」に関する極秘文書がダークウェブにアップロードされる!生物兵器への言及も…!?
2024年11月23日(土)11時30分 tocana
今なお“疑惑の宝庫”である米ネバダ州の軍事施設「エリア51」についての極秘ファイルがダークウェブで発見された——。エリア51の謎に肉薄する証拠があったのか。
■ダークウェブに投稿された「エリア51」の極秘ファイル
「エリア51」に関する18ギガバイトの文書、ビデオ、その他のファイルがダークウェブに流出している。
この極秘ファイルは世界中のサイバー犯罪者がダークウェブ上で数百万人の個人情報や機密データを含む漏洩情報を公開している「BreachedForums」のユーザーによって投稿されたデータである。「bxxxx1」と名乗るハッカーが文書を入手し、11月15日に投稿した。
文書は「エリア51」のどこかに地球外生命体が存在することを明らかにしているとされている。
サイバー犯罪者によって投稿されたこの文書の中には、秘密実験に関する情報、先進テクノロジーのセキュリティプロトコル、さらには米陸軍、空軍、FBIやNSA(アメリカ国家安全保障局)などの機関の生物兵器への言及も含まれている。このドキュメントやビデオは現在、「Dark Web Informer」のサイトからダウンロードが可能だ。
情報の信憑性は依然として疑わしいが、この騒動によって、長きにわたって研究者、ジャーナリスト、UFO愛好家を魅了してきた陰謀論に包まれた軍事施設「エリア51」にまつわる議論が再燃してもおかしくない。
米ネバダ州の砂漠に位置する「エリア51」は、エドワーズ空軍基地が管理するネバダ試験訓練場の一部であり、長年にわたり、U-2やSR-71ブラックバードなどの秘密航空機のテストセンターとして機能してきた。施設は軍事機密によって厳格に統制されており、その隠蔽的な性質によってあらゆる種類の“陰謀論”が浮上している。
1970年代以来、「エリア51」は墜落したUFOとエイリアンの遺体を保管しているとされ、地球外由来の先進技術の実験などの憶測の中心地となってきた。一部の人々はここは米国政府が地球外生命体の証拠を隠している証拠であると根強く主張している。
「エリア51」の謎は、グルーム湖近くの「S-4」と呼ばれる施設で秘密プロジェクトに取り組んでいたと主張する物理学者、ボブ・ラザー氏が沈黙を破った1989年に人々に広く知られるようになった。ラザー氏によると、彼の仕事は、当時未知の化学元素「エレメント115」をベースにした推進システムを使って運行するUFOを含む、エイリアンの技術を研究することであったという。
ラザー氏の発言は国民の想像力を刺激し「エリア51」は政府の陰謀の象徴的存在となった。だがその後、ラザー氏の信頼性はすぐに疑問視され、その後の調査で彼が言及した機関での勤務実態は記録に残されていなかったのだ。しかしそれにもかかわらず、多くの人は、彼の信用を傷つけたのは真実を隠蔽しようとする政府の工作だったと信じている。
今回の「bxxxx1」の投稿で、今までは証言や噂話がベースであった疑惑に、文書などによる証拠となり得る物証が加わったことの意味は大きい。ファイルにはFBI、CIA、米空軍などの機関への言及が含まれており、一部には「生物兵器」とラベルが付けられているのだ。このことは、サイバーセキュリティ研究者の間で懐疑心と好奇心を同時に引き起こしている。
「エリア51」に関して“生物兵器”が取り沙汰されたのは今回が初めてかもしれない。今回のダークウェブでのリークが「エリア51」についての新たな議論を呼び起こすことになるのか動向を見守りたい。
参考:「espaciomisterio」ほか