終末論者の“聖地”立入禁止に、「2012年人類滅亡説」警戒する村。

11月25日(日)11時18分 ナリナリドットコム

海外を中心に、一時大きな話題を呼んだ“2012年人類滅亡説”。古代マヤ文明で用いられていた長期暦が2012年12月21日から23日頃に終わりを迎え、それが人類滅亡の示唆として広まった一説だ。この滅亡説の出現に、大きく振り回されたのがフランスのある山村。2000年頃から米国のサイトで流れた情報による影響で、“滅亡から逃れられる聖地”と崇める一部信者らが村に押し寄せ、住民を困らせる状況が続いていた。そして来るべき日を1か月後に控え、地元当局は騒動を未然に防ぐべく、対応策を発表したという。

一部信者に“聖地”として知られているのは、フランス南東部に位置するビュガラックという人口200人弱の山村。この村が注目され出したのは、2000年頃に近くの山にUFOが訪れ、「宇宙人を見た」とする住民の話が米国の情報サイトなどで紹介されてからだという。その後信じた人たちの間で話が広がり、山の洞窟に「地球の終わりを待っている」地球外生命体がいるとか、2012年の人類滅亡時に洞窟に行けば、宇宙人と一緒に「UFOに乗って危機を回避できる」とした説が囁かれ、ビュガラックに多くの信者が訪れ始めたそうだ。

中には、山に祈りを捧げるためと裸で「儀式のようなものをしていた」人も現れ、訳も分からず巻き込まれた村民は迷惑極まりない状況に。山周辺の土地が売買される事態も起き、村では来るべき日に備えて頭を悩ませる日々が続いていたようだが、いよいよそのときが1か月後に迫った11月16日、村も管轄する地元当局が1つの対応策を発表した。

フランス紙ル・モンドや米科学情報サイトのライブ・サイエンスによると、発表された対応策とは、12月19日から23日までの4日間は、UFOが隠れているとされる山を「入山禁止にする」というもの。さらに21日からは、山だけでなく村や周辺地域への立ち入りも禁止されるほか、100人近い警察官や消防士を投入し、洞窟などの注目スポットを重点的に警戒に当たるそうだ。

最近は懐疑的な識者の意見も少なからず広まり、一時ほどの勢いは見られなくなった人類滅亡説。しかし、たとえ来訪者が数十人、数百人単位で収まったとしても、人口200人足らずの村民たちには大きな影響を与えるはずで、少しでも騒動を食い止めたいと、地元当局では今もインターネット上を注意深く「監視」し、群衆がなだれ込む事態が起きないよう警戒しているという。果たして1か月後の世界はどうなっているのか、願わくば良い意味でビュガラック村の関係者が拍子抜けするくらい、平和な年末を迎えていて欲しいものだ。

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