こだわりが強い!かんしゃくがひどい!育てにくい子にやっちゃダメなこと

11月26日(木)22時25分 ベビーカレンダー

かんしゃくを起こす子どものイメージ

こんにちは、保育士の中田馨です。こだわりが強い、かんしゃくが激しいなど、子どもの困った様子を周りの子と比べると「もしかして、うちの子ちょっと育てにくいのかも?」と感じることもあるかもしれません。

今回は、ちょっと育てにくい?と思う子への対応についてお話しします。

こだわりが強い子への関わり方

ヨレヨレで破れていても「この靴下じゃないとイヤ!」、公園へ行くときは「いつもこの道じゃないとイヤ!」、寝るときは「お気に入りのタオルがないとイヤ!」、車を片付けるときは「まずは赤い車から!」など、こだわりを持っている子。

ママとしては「たまには違くてもいいじゃない」と思うかもしれませんが、子どもにとっては「いつもと一緒」は、自分の居場所を理解するためにも大切なのです。逆に、いつもの場所や順序が変わってしまうと、混乱してしまうのです。

ママだって、パパが掃除機をいつもの場所に片付けてくれなかったら混乱することがあると思います。それと一緒です。

大切なことは、子どもの思いやペースが尊重されていることです。ママが子どものペースに合わせて、そのこだわりを尊重することで、子どもの不安は解消されていきます。親は子どもの気持ちを受け止め、子どもはその経験を積み重ねていくのです。

インターフォンを必ず自分で押したい!

では、具体的にママがどんな対応や声かけをすればいいかを紹介します。

保育園のAちゃん。毎朝保育園のインターフォンを鳴らすのが日課です。だけどママが時々つい押しちゃうんです。そうすると「押したかったー!」と大泣き。ママは出勤しなくちゃいけないので、時計を見ながら「今日はもういいでしょ!また明日押そう!」と言います。でも、頑としてインターフォンの前から動かず「押したかったのー!」と泣き続けています。

こんなとき、私たち大人がよく言いがちなのは「また明日押そう!」と未来を提示する言葉。でも子どもは「今」を生きています。未来のことは言ってもあまり意味がありません。「ごめんね、ママが間違えて押しちゃった! もう一度押して」で解決します。

一度、ドアを開けた保育士も振出しに戻り、インターフォンが鳴るのを待ちます。いつもと一緒の手順ができれば、Aちゃんの涙はぴたっと止まり、安心した表情で保育園の中に入れました。

かんしゃくが激しい子への関わり方

かんしゃくが激しい子は、パワーが強い子です。このタイプの子どもは意欲があり「自分でやりたい!」「自分はこうしたかったんだ!」という気持ちがたくさんあります。大人にその気持ちを共感してもらうことで安心します。

でも、ときには子どもの気持ちを受け止めたはずなのに、ちょっとしたボタンのかけ違いでかんしゃくが起きる場合があります。そのときは、安全な場所で十分にかんしゃくを起こさせてあげることが基本です。子どもがかんしゃくを起こすと「早く泣きやませなくては!」と焦ってしまうかもしれませんが、ママが焦れば焦るほど、子どものかんしゃくはヒートアップしていきますので、ママは深呼吸して心を落ち着けながら対応することも大切なポイントです。

どうしてもパジャマに着替えたくない

給食を食べたらトイレに行って、パジャマに着替えてお昼寝です。たくさん遊んで、おなかいっぱいの状況で「さあ、着替えよう!」というのはなかなか面倒くさいもの。

Bちゃんはその日、トイレに行くまでは順調だったのですが、いざパジャマという段階で、「パジャマは嫌だ!!」とかんしゃくを起こし始めました。保育士が着せようとしますが、まるでタコのようにするりと袖から腕を外して着させてくれません。

こういうときはまず子どもの気持ちを受け止めることが最優先。「パジャマが着たくないんだね」と言うのです。「風邪ひくよ」「恥ずかしいよ」なんて思っているのは大人だけ。かんしゃくを起こしている子どもには、響かない言葉です。

気持ちを受け止めただけではかんしゃくはおさまりません。大の字になってひっくり返っている場合は、子どもがケガしないよう安全な場所で十分にかんしゃくを起こさせます。その間、かける言葉は「パジャマが着たくないんだね」だけでOKです。

しばらくすると子どもの泣き声が小さくなり、泣き方が変わってきます。そうしたら抱っこし「パジャマ、着られそうだったら教えてね」と声をかけます。ころ合いを見ながら、しばらく待って「パジャマ着ようか」と声かけすると、「うん」と言ってくれるはずです。


「こだわりが強い」「かんしゃくが激しい」というのは、一見、困った行動に見えますが、見方を変えると「自分の意見をしっかり主張できている」とも言えます。子どもの主張を受け止め、信じて待つだけで、「こだわりが強い」「かんしゃくが激しい」ということが困ったことではなくなりますよ。


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0〜2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!


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