瀬戸内海中部で今度はM4.5・震度4、同月5回の地震は1922年以降初めて

11月26日(火)16時49分 地震NEWS


2019年11月26日の15:09に瀬戸内海中部でM4.5・震度4の地震が発生した。瀬戸内海中部では同日朝にM3.8・震度3の揺れが起きたばかりであり、この時震度3以上としては20年ぶりと指摘したが、今度は震度4と更に強い地震が襲った形であり、大きな注目を集めるとともに南海トラフへの関心が高まっているようだ。


瀬戸内海中部で朝の震度3に続くM4.5・震度4の地震

2019年11月26日15:09 M4.5 震度4 瀬戸内海中部(深さ約10km)

日本国内で震度4以上の揺れを観測したのは11月17日の伊豆大島近海M4.7・震度4 [1]以来9日ぶりで、11月08日の茨城県沖M4.4・震度4 [2]と合わせ11月としては今回が3回目。2019年としては34回目に当たる。

瀬戸内海中部では同日07:58にもM3.8・震度3 [3]が起きたばかりであり、震源の位置は今回のM4.5とほぼ同じであったと見られる。

また11月08日にもM3.1・震度1とM3.2・震度2が相次いでおり、更に今回の地震後にも15:14に再びM3.1・震度1が観測されていることから、瀬戸内海中部では11月にこれまで計5回の有感地震を記録したことになる。

1922年以降、これまでに75回しか有感地震が発生してこなかった瀬戸内海中部では異例のペースであり、同月中に5回の震度1以上が起きた事例は過去に存在していない。

一連の群発がどのような展開となるのか、当面の間注視していく必要があるだろう。


瀬戸内海中部M4.5で今後のポイントは

今回の地震に関してはいくつかの視点から今後への影響について捉えていく必要がありそうだ。まずほぼ同じ位置でM3.8・震度3とM4.5・震度4という規模の似た地震が続けて発生したことにより、付近で今後更に強い地震に発展する可能性がゼロではないという点。

瀬戸内海中部では1922年以降、今回のM4.5を超える規模の地震が7回起きてきたが、そのうち最大だったのは1923年12月12日のM5.4・震度3で、M5を超える規模は他にも1953年05月30日のM5.3・震度3と1964年11月09日のM5.2・震度3を含め計3回発生していた。

M5.5を超える地震は記録されてこなかったが、1916年には南側の中央構造線断層帯付近でM5.7の地震も起きたとされている。

次に中央構造線断層帯の活動への影響も懸念される。瀬戸内海中部の南側を走る中央構造線断層帯は讃岐山脈南縁西部区間、石鎚山脈北縁区間、石鎚山脈北縁西部区間付近が該当するが、このうち石鎚山脈北縁西部区間ではM7.5程度の地震が30年以内に最大12%という高い確率で発生すると予測されているのだ。

そして関西方面への波及にも目を向けておきたい。11月08日に瀬戸内海中部で14ヶ月ぶりの有感地震が2回連続した際にはその2日後に東側の播磨灘でもM3.1・震度1とM3.3・震度1の地震 [4]が起きていた。

更にその2日後の和歌山県北部M3.0・震度1は発生当初速報値で大阪府南部と表示され関心を集めた。大阪府南部における有感地震となれば3年半ぶりであったためである。

南海トラフに関連すると見られる西日本の一帯において強い地震への備えが必要であることについては11月08日の瀬戸内海中部連発からの11月22日日向灘M5.2・震度3 [5]で明らかであり、朝のM3.8・震度3の際に過去の事例でも南海トラフ関連M5以上に結びついていたケースが多かったと紹介した通り広い範囲で地震への備えは必要だが、瀬戸内海中部付近及び中央構造線断層帯における動きについても見ていくべきだろう。


瀬戸内海中部M4.5以上の事例におけるその後の西日本地震

最後に瀬戸内海中部でM4.5以上が発生した際の過去事例とその後の地震について追跡してみよう。

前回、朝にM3.8・震度3において震源の近い場所における過去事例とその後の南海トラフ関連M5以上について紹介したが、今回は瀬戸内海中部で強い地震がこれまでに起きた際の事例及びその後についてである。

前述した通り瀬戸内海中部で1922年以降に発生してきたM4.5以上は7回だが、そのうち今回の震源から特に離れた場所で記録された1922年の事例と、昭和南海地震の翌日というタイミングで観測された1946年の事例を除いた5ケースについて見てみると、5例中4例で1ヶ月以内にM5以上が起きており、そのうち3ケースが10日以内というタイミングであったことがわかった。

1923年12月の瀬戸内海中部M5.4・震度3では3週間後に愛媛県南予でM5.4・震度1であったが、1953年05月の事例では9日後に島根県東部でM5.0・震度3が、1924年11月の際には7日後に大隅半島東方沖M5.8・震度1と日向灘M5.9・震度1が、そして1964年11月の時には5日後に豊後水道でM5.9・震度3へとそれぞれ繋がっていったのだ。

直近でのM5以上もあり得ると考えておく必要があることが過去事例からは言える。


※画像は気象庁より。

[1] https://jishin-news.com/archives/13174
[2] https://jishin-news.com/archives/13126
[3] https://jishin-news.com/archives/13236
[4] https://jishin-news.com/archives/13136
[5] https://jishin-news.com/archives/13215

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