宇宙飛行士アームストロングの冷静王伝説——「月着陸船の故障をボールペンでのりきる」「片翼を失った戦闘機で海上まで操縦」ズバ抜けた判断力で成し遂げた偉業

11月26日(火)12時30分 ニコニコニュース


 1969年、人類が月にはじめて降り立ってから今年で50周年を迎え、2月には伝記映画『ファースト・マン』が公開されたことも記憶に新しい人が多いのではないでしょうか。

 今回紹介するのは、いつかやる社長さんが投稿した『【ゆっくり解説】世界の奇人・変人・偉人紹介【アームストロング】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、ユスタとベルサのふたりのキャラクターが、その冷静沈着さから“ミスター・COOL”と呼ばれ、人類ではじめて月面を歩いた宇宙飛行士のニール・アームストロングについて人物解説を行います。

ニール・アームストロング
(画像はWikipediaより)

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朝鮮戦争時、空中で被弾するも冷静な操縦で墜落を回避

左からベルサ、ユスタ。

ユスタ:
 まず彼を一言で言うと“冷静すぎて月に行けた男”。この言葉がいいわね。ニールは1930年、アメリカのオハイオ州で生まれるわ。両親や兄弟に特に問題もなく、ごく普通の明るい家で幼少期を過ごすわ。

ベルサ:
 明るい家族計画。

ユスタ:
 彼自身も特に問題ない子供だったのだけれど、ひとつだけ他の人にはない変わった能力があったの。

ベルサ:
 変わった能力?

ユスタ:
 そう、彼は子供の頃からどんな状況でも恐ろしく冷静でいることができたの。例え自分が命を落としそうな場面でも決して焦ることなく、その解決策を考えつくことができた。

ベルサ:
 やだ、カックいい。

ユスタ:
 そんな冷静さが垣間見えたのが、彼が20歳の時に参加した朝鮮戦争の時だった。

ベルサ:
 この人軍人だったの?

ユスタ:
 宇宙飛行士の前に3年間だけ軍にいたの。この戦争でもパイロットとして78回出撃しているわ。そんな軍務の中で、彼は命の危機にさらされたことがあった。それは彼が偵察機の護衛任務に就いているとき、対空砲【※】により被弾、さらに張られたワイヤーに接触し、右翼が2メートル吹き飛んだことがあったの。

※対空砲
航空機などの空中目標を撃破するための砲のこと。

ベルサ:
 マジかよ! 大ピンチじゃん!

ユスタ:
 普通なら即座に脱出するのだけど、そこは敵地のど真ん中。降下中に狙われる可能性があると考えたニールは、片翼を失った戦闘機で海上まで操縦するという離れ業をやってのけた。

ベルサ:
 ええー! そんなことできるの⁉

ユスタ:
 彼の冷静な操縦がそれを可能にしたの。そして海上まで慎重に操縦し、焦る上官に報告を済ませたあと脱出したの。こうした冷静さのおかげで軍人時代の彼はエアメダル等様々な勲章を受けているわ。

ベルサ:
 めっちゃ優秀な人じゃん。

 死を覚悟する状況に陥った際でも、冷静にどの行動がベストなのかを導き出し生還を果たしたアームストロングに、「嘘だろおい……」「いくら他に方法がなかったからって何故思いつけて、そして実行できたんだよ……?」とコメントが寄せられました。

故障で予期せぬ回転をはじめた宇宙船、最適な判断で最悪の事態を回避

ユスタ:
 その後は海軍を除隊し、NASAの前身であるNAKAで戦闘機のテストパイロットとして働いていたのだけれど、ある時ニールに転機が訪れる。そのきっかけになったのが、アメリカとソ連の宇宙開発競争よ。

ベルサ:
 宇宙開発?

ユスタ:
 互いが人工衛星や無人偵察機を宇宙に飛ばし、どちらの技術が上かを競い合っていたの。この宇宙開発は熾烈を極めたのだけれど、1961年、この競争にソ連が一歩抜きん出る。ソ連の飛行士ガガーリンが、ボストーク1号で初の有人での宇宙空間への進出に成功。

ベルサ:
 完全に先越されてるね。

ユスタ:
 だけどアメリカも黙っていなかった。これに打ち勝つべく、常軌を逸した計画を打ち出すの。「アポロ計画」と言われたその計画は、ある人物の一声からはじまった。

ベルサ:
 誰?

ユスタ:
 富・名声・力、この世のすべてを手に入れた男、アメリカ大統領J・F・ケネディ。彼が暗殺される前に放った一言は、人々を宇宙に駆り立てた。「アメリカは1960年代中に月に人を到達させる」。NASAは月を目指し夢を追い続ける。世はまさに、大宇宙時代だった。

ベルサ:
 「ありったけの夢をかき集めー!」

ユスタ:
 月に人間を送るという不可能に近い任務に挑むため、数百人の優秀なパイロットが集められた。その中で厳しい試験をクリアしたのがニールを含む9人の精鋭達だったわ。

ベルサ:
 何これ! 超カッケー!

ユスタ:
 「ニュー・ナイン」と呼ばれた彼らは、月に行くことを目的に組織されたチームだった。

ベルサ:
 最強の部隊が作れそう。

ユスタ:
 この精鋭の中でもニールの冷静さは発揮されたわ。彼のはじめての宇宙での任務、人工衛星とジェミニ8号の結合を成功させたとき、緊急事態が起こる。結合した状態でジェミニ8号が回転しはじめた。

 無重力状態でこうなると、操縦はおろか回転を止めること自体不可能になる。しかし回転を止めないといずれ軌道を外れ、宇宙の彼方まで飛ばされるわ。

ベルサ:
 うええ、やばないですか?

ユスタ:
 原因も解決策もわからず管制室も焦る中、ここでもニールは冷静だった。すぐに人工衛星からジェミニ8号を切り離したの。それでも回転は止まらず次第に速度は増していく。なんとか回転を止めるために、彼は結合するときに使う逆噴射エンジンを使い、高速で回転する船体に合わせ、的確に噴射し、力技で回転を止めた。

ベルサ:
 ええー! マジかよ。

ユスタ:
 さらに状況を冷静に観察していた彼は、この状態がジェミニ8号の故障だと突き止めまでしたの。

ベルサ:
 何でそんな冷静なのさ!

ユスタ:
 命の危機にあったにも関わらず帰還したニールは、共に任務に就いた仲間に船外活動をさせてあげられなかったことをひたすら謝っていたそうよ。

ベルサ:
 方向性がおかしいよ!

 未知の世界である宇宙での絶体絶命の事態でも、超人的な冷静さで無事帰還を果たしたアームストロング。「すげえええ」「ばけものか」と、驚愕のコメントが寄せられました。

月への着陸、離陸トラブル発生を乗り越え、無事に地球へ生還

ユスタ:
 こうした冷静さは高く評価され、1969年1月、ニールは月に降り立つための3人に選ばれたの。

ベルサ:
 他のふたりはどんな人なの?

ユスタ:
 ニールと共に月に降りたのが、バズ・オルドリン。彼は「ニュー・ナイン」の中で最も IQの高い人物で、当時の船外活動の最長記録を持っていたわ。

 月に降りる二人に支持を送るのが、マイケル・コリンズ。アポロ11号では月に降りられなかったけれど、はじめてひとりで月の軌道を回ったことから、「宇宙一孤独な男」と言われた人物よ。この3人は、まさにNASAが誇る対月用最終着陸人物達だったわ。

ベルサ:
 エヴァみたいになっとる。

ユスタ:
 そして1969年7月、全世界の人間が見守る中、アポロ11号を載せたサターンV型ロケットは月へと向かった。この時はさすがのニールも緊張のあまり、心拍数は109まで上昇していた。

ベルサ:
 それってどのくらい早いの?

ユスタ:
 ジョギングで効率の良い心拍数が、だいたい120から130くらいよ。

ベルサ:
 平常運転じゃないですか!

ユスタ:
 そして7月20日、司令船から着陸船を切り離し、ニールとバズの乗る着陸船は月へと降りる。しかしここで緊急事態が起こる。

ベルサ:
 え⁉

ユスタ:
 月面上の目的地点を4秒早く通過していたの。これは安全に着陸できる地点を通り過ぎることを意味するわ。

ベルサ:
 うええ! 大丈夫なの⁉

ユスタ:
 さらにここで船内に警報が鳴り響いた。着陸船に搭載されているコンピューターがオーバーフローを起こしたの。

ベルサ:
 完全にオワタ。

ユスタ:
 しかしニールはここでも焦らない。自動操縦からすぐ手動に切り替えたの。だけどさらに問題が起こる。

ベルサ:
 もう止めたげてよー。

ユスタ:
 着陸用の燃料が底を尽きかけだした。これではもう長くは飛べない。ニールは予定ではない場所で着陸を決断するわ。

ベルサ:
 踏んだり蹴ったりだね。

ユスタ:
 しかし月はそれを防ぐようにさらに襲いかかる。

ベルサ:
 生きているの? 月は生物なの?

ユスタ:
 着陸しようとした場所は、車ほどの岩が転がるクレーターだった。しかし燃料が少なく他の場所へ行くのは不可能。燃料は残り数十秒、チャンスは一度しかない。もはや迷ってる暇はなかった。目視で民家の庭ほどの狭さの平坦な場所を見つけると、ニールは着陸を決行。

ベルサ:
 うわあ……大丈夫かよおい。

ユスタ:
 慎重に水平移動しながら着陸地点に近づく。そして1969年7月20日4時17分39秒。それはニールの言葉だった。「ヒューストン、こちら静かの海基地」「イーグルは舞い降りた」。

ベルサ:
 カッケー!

ユスタ:
 この瞬間人類は月へと降り立った。着陸時の燃料は残り17秒だったらしいわ。

ベルサ:
 ひぇぇ……アブネェ。

ユスタ:
 この着陸は全世界に生中継され、6000万人が大歓声を上げた。ニールたちは月に降りるための準備を行い、宇宙服を着込み着陸船の階段を降り、ここで有名なニールの言葉が出た。

 「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」。 その後、ニールたちは月の岩や砂を採取し、星条旗を月に立て、宇宙開発競争の事故で亡くなったアメリカとソ連の飛行士のメダルを置くなど船外活動を終えた後、約21時間後に再び離陸しようとしたのだけれど、ここで最後の問題が起こる。

ベルサ:
 ただで返してくれないんだね。

ユスタ:
 上昇用エンジンのスイッチに宇宙服が接触し、スイッチが壊れてしまったの。

ベルサ:
 おーい! 最後に大問題じゃん!

ユスタ:
 しかしここも冷静にボールペンでスイッチを押し続け、無事に月を離陸。その後司令船とのドッキングにも成功し、3人の英雄は地球に帰還を果たしたの。地球に帰還後は様々な場面で英雄扱いをされたのだけれど、ニールはこれを嫌がり、2年後にNASAを去った。

 その後は公演や大学教授として次の世代の育成を行い、2012年、82歳で亡くなったわ。月面着陸は創作された等、様々な説が言われているけれど、彼の功績と月に残した足跡は誰にも消すことはできないのよ。

 これがニール・アームストロングよ。月に行くという偉大な挑戦にはこうした冷静さや洞察力が必要なのよ。

ユスタ:
 激しいだけが全てじゃないんだね。

ベルサ:
 そう。状況に飲まれず一度冷静になる。それができるからこそ、何かを成し遂げられるの。

 いかなる場面に遭遇しても冷静沈着に物事を判断し行動することが求められる宇宙飛行士として、常に最適の判断で絶体絶命の危機をくぐり抜けてきたアームストロングに「かっけえええ!」「怪物だw」といったコメントが寄せられました。

 二人の解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

『【ゆっくり解説】世界の奇人・変人・偉人紹介【渋沢栄一】』

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