出生数の減少ペースが加速、2019年1~9月は5.6%減 「就職氷河期の対策遅すぎた」という声相次ぐ
2019年11月27日(水)13時19分 キャリコネニュース
厚生労働省は26日、最新の人口動態統計(速報)を発表した。調査は今年9月までの「出生」「死亡」「婚姻」「離婚」「死産」が対象で、全国の市区町村が作成した調査票を集計した。
ネット上でひときわ注目を集めているのは、出生数の減り方だ。今年1〜9月に生まれた子どもの数は67万3800人で、前年同期比5.6%減だった。一部報道によると、5%を上回る減少は1989年以降ないという。
「令和ベビーとは何だったのか」「移民を入れるしかない」
今年1〜9月の「死亡数」に関しては103万2935人で、前年同期比1.2%増だった。少子高齢化の「少子」と「高齢化」が同時に進み、これによる人口減少は"待ったなし"の状況と言っていい。
ネット上でも危機感を抱いた人が多かったようだ。5ちゃんねるにはスレッドが立ち、27日正午現在もスレッドが伸び続けている。主なレスには
「令和ベビーとは何だったのか」
「このペースだと2065年頃には出生数0じゃん」
と驚きを隠せなかった人や「就職氷河期の人たちの対策が遅すぎるわ 今更子供持たないだろうし」「移民を入れるしかない」と政策の遅れを指摘する声もあった。
また、「令和で結婚した人多いから 来年はベビーブームかも」というレスがあったように、一見すると新元号の影響を受けた"令和婚"が増えるかに思われた「婚姻件数」だが、実際には45万851組で、同0.4%増にとどまっている。
月別の「婚姻件数」を示した折れ線グラフでは、昨年は年間を通じて4〜6万組の間で推移していた件数が今年5月のみ9万組を超えた一方、このほかの月ではいずれも昨年より婚姻件数が低下した。全体数としての夫婦成立は大きく増えなかったものの、改元のタイミングでの"令和婚"を選んだ人は多かったようだ。