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【医師監修】1歳3ヶ月の赤ちゃんの発育、心身の変化・成長、食生活と育児のポイント

11月26日(火)18時47分 マイナビウーマン子育て

1歳のお誕生日も過ぎて、だんだん赤ちゃんらしさが抜け幼児に向かっていく1歳3ヶ月。この時期に起こる心身の変化のほか、お世話のうえで必要なことや注意点をお伝えします。可愛いお子さんの成長をやさしく見守りましょう。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウイメンズホスピタル小児科勤務。小児科専門医

1歳3ヶ月ってどんな時期?

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ひとりで移動できる範囲が広がり、意味ある言葉も少しずつ口にするようになってくる1歳3ヶ月。まずは、このころの赤ちゃんの特徴から紹介します。

「あんよ」をできるようになることが多い

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1歳3ヶ月ごろまでの大きな変化の一つが、「あんよ」ができるようになることでしょう。あんよできるとはつまり「ひとり歩きできる」ことですが、何かにつかまらずに2〜3歩歩けるようになった状態を指します。

厚生労働省が10年ごとに行っている「乳幼児身体発育調査」の平成22年度の調査結果では、1歳3〜4ヶ月ごろまでに赤ちゃんの90%以上が歩けるようになっていることがわかりました[*1]。ただし、ひとり歩きを含め赤ちゃんの発達スピードは個人差がとても大きいものです。

1歳3ヶ月であんよがまだでも、つかまり立ちや伝い歩きができているなら、1歳半ごろまでは様子見になることが多いようです。最初は精神面や神経の発達が遅れていてもその後追いついて正常化する「スロースターター」と呼ばれる発達パターンの子もいますし、「シャフリングベビー」(シャフラー)といってはいはいをせずお尻で移動する赤ちゃんは、歩き始めが遅くなるものの2歳ごろまでには歩くようになり、その後の発達は正常であると言われています[*2]。

大人のまねが上手になってきます

多くの子が大人のまねが上手になるころです。1歳前後から行っていた、拍手のまねなど簡単なものに加えて、「ねんね」などの簡単な言葉に対してしぐさで応えてくれるようになるでしょう。やりとりしながらの遊びが楽しくなってくるころです。

生活習慣のしつけはまねっこから

このころになると、生活リズムもその子なりにだいたい定まってきますし、大人の言うことがかなりわかるようになってきます。そこで、健康で気持ちよく生きていくために必要な生活習慣のしつけ(歯みがき、スプーンを使う、あいさつ、片づけなど)が身につくようにしていきましょう。

それには、大人が言葉や行動でお手本を見せてあげてください。「しつけ」と堅苦しく考えすぎずに、ママやパパがやることを楽しく「まねっこ」するよう誘うことから始めてみるといいですよ。

「叱る」ポイントは2つだけ

1歳過ぎると興味の範囲もぐっと広がり、何でも自分でやりたがるようになってくるので、ママが困るような「いたずら」をすることもあるでしょう。でも、このころに叱る必要があるのは、「危険なことをしたとき」と「人を傷つけたとき」です。

道路に飛び出してしまったり、刃物など危険なものを持っていたりしたときや、公園でお友だちに石を投げつけてしまった、などの時には、「危ない!」「ダメ!」ということを言葉でも伝えながら、まずはその行動を止めましょう。

そのあと落ち着いてから、なぜその行動がいけなかったのかをやさしく説明してあげてください。また、何かするには子どもなりの理由があるはずです。叱ったあとには、「道路の向こうに行きたかったのかな?」「おもちゃを取られて嫌だったんだね」などと、子どもの気持ちをくみ取り受け止めてあげましょう。

1歳3ヶ月で起こる変化・成長

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ここでは、このころの体と言葉の変化の目安を具体的に紹介します。

身長、体重の目安

厚生労働省発表の身体発育調査報告(平成22年)では、1歳3〜4ヶ月の身長・体重(3〜97パーセンタイル)は以下の範囲です[*3]。

▪男の子身長:73.0㎝〜82.8cm体重:8.19〜11.75kg

▪女の子身長71.1〜81.0cm体重7.61〜11.12kg

生まれたころから比べると、身長は約1.5倍、体重は約3倍にもなっています。「身長・体重が以前ほど増えない」と悩むママもいるかもしれませんが、1歳前後からは一般に身長・体重の増え方はゆるやかになってきます。母子健康手帳の成長曲線に沿って少しずつでも増えていれば、心配しないで。気になるときは、1歳半健診で相談しましょう。

(※参考「乳児身体発育調査:調査の結果」厚生労働省 平成22年の調査結果の概要よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf)

言葉

この時期になると言葉の発達がめざましく、意味を理解できる単語や表現が増えてきます。それまでは、ママやパパが言うのを真似して「パパ」「ママ」「ワンワン」などの単語を言っていましたが、だんだん単語と実際の人や物、動作が結びついてくるようになり、意味のある言葉を発するようになります。また、大人の言うこともかなりわかるようにもなってくるので、言葉を介したコミュニケーションも少しずつ取れるようになってきます。

ただ、この時期に言える単語の数には個人差がとても大きく、たくさん話せる子もいればまだ数語しか言えない子もいるものです。いずれにしてもこのころは、たくさんの言葉を聞いてインプットしている時期ですから、たくさん話しかけたり、いろいろな人や物の名前を教えてあげましょう。

1歳3ヶ月の食事

離乳食はだいたい生後5、6ヶ月に始めますが、1歳3ヶ月ごろの食事はどんなものになるのでしょうか。

離乳食の完了はいつ?

1歳過ぎると、かなり大人に近いものが食べられるようになってきますね。厚生労働省「平成27年乳幼児栄養調査(2016)」のデータでは、離乳食を完了した時期で一番多いのは1歳1ヶ月〜1歳3ヶ月で、全体の約33%。1歳3ヶ月までに、赤ちゃんの70%近くが離乳食を完了していたと報告しています。

ただ、同じ調査では、離乳食完了が1歳4ヶ月以降だったという子も約30%いたと報告しています[*4]。離乳食完了の時期はいつと決まっているものではなく、その子の発育に合った時期で良いのです。

そもそも離乳食完了の目安は?

離乳食完了とは、形のある食べ物をかみつぶすとができ、栄養の大半を母乳または育児用ミルク以外からとれるようになる状態を言います。なお、母乳やミルクを飲まなくなること=離乳食完了ではありませんし、歯がまだはえそろっていなくても、歯ぐきでかみつぶせていれば良いのです。

食事の内容や回数は?

離乳食が完了しても、大人とすべて同じ食事が食べられるようになるのはもう少し先のことです。完了後もしばらくは離乳食の延長と考えて、味つけは大人より薄めにします。また、奥歯が生えそろうのは、個人差がありますがだいたい2歳半〜3歳とされています[*5]。 食べ物の固さは、「肉団子」「はしやフォークですぐ切れる野菜」などを目安にあまり硬すぎるものは避けましょう。

食事の回数は基本1日3回ですが、これに必要に応じて1日1、2回の補食(おやつ)を食べます。 大人と一緒だと夕食が夜遅くなるような場合は、子どもだけ早めの夕食にする配慮が必要です。また、食事時間は、離乳食と同様に毎日できるだけ同じ時間帯にしましょう。これは、生活リズムを整える意味でも大切です。

1歳3ヶ月の遊び

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あんよが上手になってきて、周囲へも興味津々の1歳3ヶ月のころ。遊びではどんなものが向いているのでしょうか。

運動能力の発達が、遊びをダイナミックに!

あんよができるようになると、遊びも体を使ってダイナミックになっていきます。このころはとくにさまざまな「まねっこ」ができるようになり、テレビの幼児番組の体操やタレントが踊るダンスなどを見て、体を揺らしてリズムをとりながらまねをして踊る様子も見られるでしょう。

外でも、公園で自由に歩き回ったり、ママやパパに手伝ってもらって遊具を使ったりして、活発に遊びます。体を動かすことで筋力がつき、体の動きも発達していきますから、思い切り遊ばせてあげましょう。

手指の動きが器用になり、道具を使って遊ぶように

このころには手指の動きも発達してきて、コップに積み木を入れたり、転がってきたボールを相手に返すなど、道具を使った簡単な遊びもできるようになってきます[*6]。また、クレヨンでなぐり描きをしたり、積み木で塔をつくる、といったことができるようになる子もいて、遊びの幅もぐんと広がります。できるだけ子どもの興味に沿って、したがることを思い切りさせてあげたいですね。

このころの遊びの注意点

体の動きも手指の機能も発達してくるために、思わぬことが起こることもある時期です。子どもからはできるだけ目を離さないようにし、ケガなどの危険があるものは取り除く、危険な場所には入れないようにするといった対策をしておくようにしましょう。

安全に遊べる環境かチェックしましょう

屋外はもちろん、室内にも、机やいすの角、重い飾り物、電子機器、滑りやすい床など、子どもにとっては危険な箇所や物がたくさんあります。子どもの身長や行動範囲などを考慮したうえで、家具の角にカバーをしたり、さわると危ないものは手の届かない場所に置くなどして、あらかじめ「子どもが安全に遊べる環境」を作っておくことが大切です。1歳3ヶ月のころには、とくに以下のような事故に十分注意しましょう。

・細かいものや化粧品、薬などの誤飲・ひも、食品などによる窒息・ベランダや窓、ベッド、椅子、ベビーカー、遊具などからの転落・お風呂や洗濯機などでおぼれること・自動車・自転車乗車時の事故(チャイルドシート未使用、挟まれる、熱中症など)・家具やキッチン用品などによる打撲・切り傷などのケガ・電気ポット、暖房器具、調理器具などによるやけど

1歳3ヶ月の歯みがき

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乳幼児期に生えている「乳歯」はいずれ永久歯へと生え変わりますが、虫歯になってしまうと、口の中に虫歯の原因菌が増えるため永久歯も虫歯になりやすいのです。

また、乳歯が虫歯になって痛みが出ると均等に物をかめなくなるため、あごの成長や歯並びにも影響が出てしまうことがあります。 こうしたトラブルを防ぐためにも、歯が生え始めたらすぐに歯みがききをはじめとした口腔ケアを丁寧にしていくことが必要です。

1歳3ヶ月の歯の状態

体の発育や運動発達と同じく、歯の生え始める時期にも個人差があり ます。そのためいちがいには言えませんが、だいたい1歳ごろには上下4本ずつで合計8本くらい歯が生えている子が多いでしょう。1歳半くらいまでには奥歯も生え始めます[*7]。

1歳3ヶ月の歯みがきのコツ

このころは食事のバリエ—ションが増えることで、歯垢もたまりやすくなると考えられます。歯みがきが嫌いな子も多いようですが、歯みがき時に痛みを感じることが原因になっていることもあります。以下の痛くない磨き方のコツを参考にしてみてください。

痛くない歯みがきのポイント

・歯ブラシの持ち方ママは歯ブラシを鉛筆のように持ち、力加減が一定になるよう、手を子どもの顔にしっかりくっつけて固定した状態で磨きます。

・磨き方上の前歯は、歯ぐき中央にあるすじ(上唇小帯)に歯ブラシが当たると痛がります。ママが歯ブラシを持っていない方の指で上唇をしっかりめくり、小帯を避けるようにして1本ずつ歯を磨きましょう。また、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目は虫歯になりやすいので、念入りに磨いてください。

まとめ

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身長や体重、運動発達、離乳食の食べ具合、できることなど、このころになると子どもの個性も加わってかなり個人差が大きくなってきます。でも、子どもにはその子なりの成長のペースがあります。わが子に寄り添い親子のコミュニケーションを楽しみながら、焦らずに成長を見守ってあげてくださいね。

(文:村田弥生/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

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