【医師監修】赤ちゃんが二重になるのはいつから? 親の二重は遺伝する?

11月28日(木)17時23分 マイナビウーマン子育て

生まれてきた赤ちゃんは親にとってかわいくて仕方がない存在。我が子を見つめながら「ここはパパ似だね」「ママに〇〇が似ている」という会話をする夫婦も多いでしょう。今回のテーマは “赤ちゃんのまぶた/一重と二重”。今一重ならずっと一重? 両親が二重でも一重になる? などの疑問について解説します。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウイメンズホスピタル小児科勤務。小児科専門医

日本人は一重まぶたが多い?

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東洋人の特徴ともいえる一重まぶた。二重とは一味違った魅力がありますが、まずは一重と二重の違いについてみていきましょう。

完全な一重まぶたは少数派

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日本美容外科学会によると、日本人は一重まぶたの人と二重まぶたの人がだいたい半々[*1] 。とはいえ、奥二重をどちらと判断するかで、その割合は違ってくるといいます。奥二重を二重と判断した場合、一重の人は少数派といえるでしょう。

一重と二重はまぶたの構造の違い

まぶたの裏側には目を開くときに使う「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」という筋肉があり、まぶたのふちにある「瞼板(けんばん)」とつながっています。二重まぶたの人は、眼瞼挙筋が瞼板とは別の部分の皮膚ともくっついています。

目を開けたときに枝分かれしている上側が皮膚を内側に引っ張るため、折り目ができて二重になります。このように、眼瞼挙筋の構造の違いにより一重になるか、二重になるかが決まります。

一重か二重は遺伝で決まる

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このように、一重か二重かはまぶたの構造の違いによるものですが、構造は何で決まるか……それは遺伝です。つまり、一重になるか二重になるかは、基本的には遺伝によって決まるのです。遺伝について、生物の授業で習った「メンデルの法則」をちょっと復習してみましょう。

二重は遺伝しやすい

メンデルの法則には「優性の法則」というものがあります。これは、遺伝子には優性と劣性があり、特徴として現れやすいのは優性、というもの。

二重は優性、一重は劣性なので、二重は発現しやすいといえます(なお、優性、劣性は遺伝のしやすさを表したもので、形状の優劣を表しているわけではありません)。

両親が二重でも子供が一重になることも

赤ちゃんは両親からまぶたの形状を決める遺伝子を1つずつ受け継ぎます。優性遺伝子(二重まぶた)をA、劣性遺伝子(一重まぶた)をaとすると、以下の3パターンができます。・AA→二重・Aa→二重・aa→一重

両親が2人とも二重でも、AAかAaかによって変わってきます。両親が「AA×AA」もしくは「AA×Aa」の場合は、理論上子供は100%二重に、「Aa×Aa」の場合は75%で二重、25%で一重となります。

一方、両親ともに一重まぶた、つまり「aa×aa」であれば、生まれてくる赤ちゃんは「aa」となり、一重になる確率は遺伝的には100%と考えられます。

しかし、まぶたの形状は1つの遺伝子で決定するわけではなく、その他の要因も関わってくるため、この確率は絶対的なものではありません。

赤ちゃんはいつ二重になる?

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赤ちゃんの顔は成長とともに変化します。本来二重である場合、それがわかるようになるタイミングはどんな時でしょうか。また、目が開けにくい「眼瞼下垂」という状態があることを知っておきましょう。

日々変わる赤ちゃんの顔

生まれたばかりの時はむくんでいた顔は、日に日にすっきりしてきます。 その後、生後3ヶ月ぐらいまではどんどん体重が増えて顔がふっくらしてきます。5ヶ月ぐらいからは増加が緩やかになり、8ヶ月ぐらいからは身長の伸び方のペースが増え、スマートな体つきになります。

また、寝ているだけの時はわかりにくかった表情や顔つきが、首がすわって縦抱きができるようになると変わって見えることもあります。寝返り、はいはい、つかまり立ちと行動が増えるとともに、赤ちゃんの体型から幼児の体型に近づいていき、それに伴い、顔つきも変わってきます。

こういった体重や身長の変化、行動や体型の変化に伴い、一重の状態から二重になる赤ちゃんは珍しくありません。 一重でも二重でも赤ちゃんがかわいいことには変わりはありませんし、成長を楽しみに見守りましょう。

なお、不用意に目の周りを触ると、細菌やウイルスの感染による結膜炎や麦粒腫(ものもらい)などの原因になります。二重にしようとして赤ちゃんのまぶたにマッサージ……なんてことは絶対にやめましょう。

こんな状態ならば受診を

目を開ける筋肉である眼瞼挙筋の形成や発達の不良などで、まぶたが下がっている場合があります。これを「眼瞼下垂(がんけんかすい)」といい、一重か二重かに関わらず起こりえるものです。小児の多くは先天性(生まれつき)のもので、この場合は症状が出生直後から見られます。

座れるようになる時期頃には、まぶたが下がって物が見にくいため、顎を突き出すように上げたり、眉毛を上げたり、頭を傾けたりする仕草をすることがあります。

重い眼瞼下垂を放置すると、視力の発達が遅れたり、斜視(しゃし:片方の目が正しい方向を向いていない状態)になることがあります。 思い当たることがあれば、早めに眼科医に相談しましょう。

まとめ

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一重か二重かは、おおよそ遺伝によって決まります。遺伝的には、両親ともに二重の場合で75%以上の確率で子供が二重に、両親ともに一重の場合は100%子供が一重になります。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの顔はむくんでおり、その後も脂肪などの影響で、本来二重だったとしても一重に見えることもあります。成長に伴い変化してくることも多くあります。まぶたの開きや物を見る時の様子で気になることがあれば、早い時期に医師に相談しましょう。

(文:村山真由美/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

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