徳利「注ぎ口」の謎マナー、検証してみた 逆から注いだら...やっぱり不便!

2018年11月29日(木)20時21分 Jタウンネット

日本酒に使う徳利(とっくり)は、先がとがっている「注ぎ口」からは、注いではいけない。そんな真偽不明の酒席マナーの存在が、数日前からインターネット上で注目を集めている。


ネット上では「トンデモ」「意味不明」などと酷評の嵐ではあるが、この注ぎ方を実際にやってみると、どうなのだろう。例えば、注ぎ口以外の場所を使うと、日本酒がドバドバとこぼれてしまうのではないか——そんな心配の声も出ている。


そこでJタウンネット編集部では、さっそく日本酒&徳利&お猪口を用意。注ぎ心地に違いはあるのかなど、話題沸騰中のマナーを「実用面」から検証してみた。


注ぎやすいのはどっちだ


今回は、都内の100円ショップで徳利とお猪口をそれぞれ購入。経費節約のため、お酒は財布に優しい「ワンカップ大関」をチョイスした。一応、徳利の形状にはこだわって、しっかりとした注ぎ口が付いているものを選んだ。


まずは、普通に注ぎ口を使ってみる。


もちろん、普通である。傾斜がなだらかなので、少量ずつゆっくり注げるため、量を調整しやすい。


続いて、話題の「注ぎ口ではない」場所から注ぐ方法にチャレンジ。


動画を見る限り、あまり大差のないように見える。一部で見られたような、日本酒がこぼれたり、水切れが極端に悪かったりする不安もない。これは別に、反対から注いでも特に問題ないのでは——と思いかけたが、気付いた点がいくつかある。


まず、量の調整が難しい。当然といえば当然なのだが、先が細くなっていないので、流れ出る酒の量が多いのだ。徳利の角度を少しでも付けすぎると、中身がドバーっとこぼれてしまいそうになる。


これは注ぎ口が付いたタイプの徳利のため、反対から注ぐことはあまり想定していない作りなのかもしれない。今回はシラフなので大丈夫だったが、酔いが回っている状態だと、うっかり酒をお猪口からこぼしてしまうリスクが高まりそうだ。


また、多少とはいえ水切れが悪いので、少しずつ酒が徳利の胴体に流れてきて、持つ度に手が日本酒でベタつく。けっこう不快である。そのほか、撮影を頼んだ同僚からは、一度に流れ出る酒の量が多いので、「なんか、あんまり綺麗じゃないですね...」との声も上がった。


ということで、当たり前すぎる結論で恐縮だが、やっぱり徳利は注ぎ口のある方から注いだ方が便利だった。これからの忘年会シーズン、皆さんも参考にして頂ければ。うーん...「マナー」の世界は難しい。

Jタウンネット

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