「コインランドリーの前にずっと立っている高齢男性。外に出て『どうしたのですか?』と声を掛けると...」(千葉県・80代男性)

2023年11月29日(水)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜自慢になってすみません〜 投稿者:Yさん(千葉県・80代男性)

朝5時にコインランドリーで洗濯をしていたYさんは、本を読みながら洗濯が終わるのを待っていた。

そこで、外に80歳くらいの男性がずっと立っていることに気付き......。

<Yさんの体験談>

3年ほど前のことです。時々の習慣として、朝5時に大型コインランドリーで足ふきマットなどの洗濯をしていました。

洗濯が始まって、しばらく時間ができたので、持ってきた文庫本を読むのが通常の習慣でしたが、外を見た時に、80歳くらいの男性が、ずっと立っているのに気付きました。

「どうしたのですか?」と声を掛けると...

困っているようでしたので、コインランドリーのガラスドアをあけ、「どうしたのですか?」と声を掛けると「散歩中に、帰る道がわからなくなった」というのです。

「良ければ、中に入って、すわりませんか?」と言いました。

中に入って椅子に座ってくれたので、「何か住所とか電話番号とか、お名前を書いたものをお持ちではないですか?」と確認すると「ふらっと散歩に出たので、何も持っていない」というのです。着ているものは本当に、「男子の散歩衣類」といった感じでした。

「名前もわからない」と言います。記憶が突然喪失して、気が動転していたようにも見えませんでしたが、家に帰る方向もわからないようでした。

椅子に座って落ち着いてもらい、「お巡りさんを呼んで、助けてもらってよいですか?」尋ねました。警察沙汰になるのを嫌がる人もいるため、確認したのです。すると、「はい!」という風にうなずきました。

お巡りさんだったら土地勘があるので、記憶にある風景の欠片から住まいのおおよその場所がわかると思います。了解がとれたので、スマホで110番をして、コインランドリーの場所を伝えました。

パトカーが到着、警官は男性と話すと...

しばらくすると、パトカーが来て、男性としばらく会話していました。その後、お巡りさんから「住まい、わかりました」と確認がありました。日本のお巡りさんって、すごいですね。

私は、閉所恐怖症の人とか、認知症の人とか、パーキンソン症候群の人とか、本人は完治したという二重人格の人とかのお世話をさせてもらったことがあります。お礼の言葉とか、喜びの表情とかは、一切ありませんでしたが(本人のわずかに残っているかも知らない自助回復能力を支援する場合、お礼とかは、なくて、普通です。「自分でできた!」という実感がもっとも必要なことです)、若い時に「歳をとったら、人に寄り添う人生を」と思って何年も学び、実践してきました。

その時の「慌てさせない、不安にさせない、行動を取る時は、可能な限り事前に本人の了解を取る」といった経験が、役に立ちました。

私もまもなく85歳になります。現役のフリーターです。

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