イギリスで「自分は無宗教だ」とする成人の数が過半数を上回り過去最高に

11月29日(水)14時30分 カラパイア

london_e

 イギリスで社会調査を行っている国立社会調査センター(National Centre for Social Research)が発表した信仰している宗教に関する調査によると、現在イギリスで何の宗教も信じていないという人の割合が、半数以上の53%に達したという。

 2015年の調査の48%から5%増えたことになる。
 「無宗教」は特定の宗教を信仰しない、または信仰そのものを持たないという思想のことで、神の存在すら存在しないという「無神論」とは違うと解釈されている(wikipedia)


【減っていくイングランド国教会支持者】

 イギリスでは、無宗教の人の割合は、調査を始めた1983年当初に31%だった数字が、それ以降徐々に上がってきていている。

 特定の宗教を信仰している人の数が減っていることは、特にキリスト教であるイングランド国教会に大きな打撃を与えている。自分はイングランド国教会派だと考えている人はわずか15%で、2000年の半分になってしまったそうだ。


【特に顕著な若年層の宗教離れ】

 宗教を信じる人の減少は、特に若い人たちの間で顕著になっている。2016年には、18〜24歳の若者の71%が、なんの宗教も信じていないと答え、2015年の62%から増えている。

 2015年から2016年にかけて、すべての年齢層で宗教を信じている人の数は減少しているが、高齢者はまったくの無信仰という人はやはり少ない。

 65〜74歳の4割は無信仰だと言うが、75歳以上になると27%とぐっと減る。だが、イングランド国教会を信じる若者は特に少ない。18〜24歳でイングランド国教会派だという人はわずか3%で、75歳以上の40%に比べると非常に低い。


【リベラル化が進むイギリスの現状。】

 国立社会調査センターのロジャー・ハーディングは、この状態は、長期的に宗教乖離がますます進む傾向につながると言っている。

 年齢による信仰心の違いははっきり分かれ、多くの若者は相変わらず無宗教で、この傾向がすぐになくなるとは考えにくい。イングランド国教会信者数の減少がもっとも顕著だが、こうした数字はあらゆる宗教団体リーダーを考え込ませてしまうはずだという。

 信心深い人たちの間でも同性愛や中絶といった問題に社会的にますますリベラルになっているという。信者数の減少を受けて、宗教の指導者たちは、新しい社会の変化に適応していくよう信者たちを主導していくために、考え方ややり方を変える時期が来ているのかもしれない。


via:Britain loses its religion: Number of people who describe themselves as atheists is at its highest EVER level/ translated by konohazuku / edited by parumo

カラパイア

「宗教」をもっと詳しく

「宗教」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ