ひらめいた...美しいものを見た直後にそうでないものを見ると、それすらも美しく見えるバイアスがあることが判明

11月29日(金)9時0分 カラパイア

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Free-Photos from Pixabay

 もし美人やイケメンの友人がいるのなら、まずはその友人を先に見てもらってから自分を見てもらおう。そうすることで、控えめに言っても美しくない自分ですらなぜか美しく見えるという。

 これは先に見たものの印象が次に見たものに影響するというバイアスによるものだそうだ。このバイアスは、美しくないものを見ると、その反動で次のものがより美しく見えるという直感的なイメージとは真逆のものだ。

 美術館などではこの効果を利用し、少しずつ感動が盛り上がるよう、展示する作品の順番が計算されているという。
・美しいものを見た直後はそうでないものも美しく見える

 オーストラリア、シドニー大学の研究グループが『Journal of Vision』(10月号掲載)に掲載した研究では、私たちが絵画をその一作品だけで判断していないことを明らかにしている。本当のところは、その前に見た作品によって印象が変わっているのだという。

 このバイアスは、美しくないものを見ると、その反動で次のものが美しく見えるという直感的なイメージとは真逆のものだ。むしろ次の作品を美しく魅力的に見せてくれるのは、美しい作品のほうなのだ。

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Image by Ryan McGuire from Pixabay

・絵画作品を順序を入れ替え評価する実験

 実験では、風景や静物などが描かれた40点の絵画を24名の被験者に鑑賞してもらい、それぞれの美しさや魅力を評価してもらいつつ、いくつか質問にも答えてもらった。

 その最初の質問は、「その前に見た作品とは関係なしに、各絵画を評価したか?」というものだ。

 この質問への回答がはたして正しいものかどうかを確かめるために、被験者は一連の絵画を、その都度見る順番をランダムに変化させた上で20回鑑賞していた。

 もちろん、質問に「はい」と答えた人はたくさんいた。だが、データからはそれが嘘であることが明らかだった。

 被験者の作品の評価は、その前に見た作品によって影響を受けていたのだ。


・直前に向かって引き寄せられるバイアス「連続依存」

大抵の人は、魅力に乏しい作品を見ると、そのコントラストによって次の作品が魅力的に見えるだろうと思いがちです。

ですが、意外なことに、バイアスはポジティブに作用するもので、魅力的な絵画の次の作品ほど高評価で、魅力に乏しい作品の次は低く評価されていました

とデビッド・アレー教授は話す。

 研究グループは、今回確認された効果のことを「連続依存(serial dependence)」と呼んでいる。このような直前の事象に引き寄せられるバイアスは、方向、数、表情、魅力、細さといったいろいろな事柄の認識で確認されている。

おそらく美術館のキュレーターなら、直近の過去へ向かうバイアスのことなどとっくに知っているでしょう。だから最高傑作は最後まで取っておいて、だんだんと盛り上がるよう並べるのですね。ーデビッド・アレー教授

 ということで自分のルックスに自身がない人の場合には、気になっている人と会う時、あるいは合コンなどの時はイケメンや美女の背後に隠れ、まずは彼らを見てもらった直後に自分を見てもらうことで、一時でも乗り越えられる壁とかがあるんじゃないかと思うんだ。

 そういわれてみると、美人の友人複数と共に行動すると「全員美人ですね」とかいう、単体でいたときには絶対されることのない評価が得られることがある。これも連続依存によるものなのだろうか?

 これからも彼女たちを大切にすることにしよう、そうしようと決意したクリスマスシーズン前の最後の悪あがきタイムなのでした。

カラパイア

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