フジテレビ「希望退職募集」のウラ、局内不倫も横行 バブル期の幻想追うベテラン社員は辞めず、若手は続々退社

2021年11月28日(日)8時0分 tocana


 “民放キー局の雄”フジテレビが25日、希望退職者を募ると発表し、衝撃が走っている。満50歳以上、勤続10年以上の社員が対象で、退職金には特別優遇加算金がプラスされ、希望者への再就職支援もするという。


 現在フジの社員数は約1300人で、対象社員は200〜300人ほど。フジ社員は57歳で役職離脱し、定年は60歳。65歳までは嘱託として会社に残れるという。


 天下のフジもついに……といったところだが、特有の事情もあるという。同局関係者が明かす。


「いわゆるテレビのいい時代を経験してきた50代以上の社員が辞めないんですよ。2017年度にも同様の対象者に希望退職を募りましたが、手を上げたのはわずか数名。1億円以上の退職金が出るにも関わらずですよ。フジの社風が好きで『給料は下がっても働いていたい』というベテラン社員が多すぎるんですよ」


 良い言い方をすれば「愛社精神」ということになろうが、目まぐるしく移り変わる時代ではそれは邪魔になるだけだ。別の若手フジ局員が語る。


「高給をもらっている上が辞めないから、20〜30代の社員の給料が全く上がらない。ひと昔前だと、30手前で年収1000万円オーバー、35で1500万円と言われていましたが、遠く及びません。ボーナスも3ケタではなく、せいぜい数十万円。華やかな世界ではなくなりました」


 ここ数年、20代の若手局員や優秀な中堅社員が見切りをつけて退社するケースが増えている。「制作畑の人だと、ネットフリックスなどの外資に移る人を見かけます。報酬も明確だし、何より“作りたいものを作れる”風土がモチベーション上昇につながるそうです。テレビはコロナによる制作費の圧縮に加え、コンプライアンスでがんじがらめですからね」(同)


 ギスギスした社内では局員同士の足の引っ張り合いに加え“社内不倫”も横行しているのだという。事情を知るテレビ関係者の話。


「なにせ亀山千広前社長と女子アナの不倫疑惑に関する怪文書が流れるくらいですからね。真偽は不明ですが。また、フジには縁故採用された者も多く、総じて使えない。某スポーツ選手のいとこは局内の会議室で性行為を行い、それがバレて処分されていました。ウワサをかぎつけた週刊誌から問い合わせがあったほどです」


 不倫ではないが、マスコミには報道局幹部のパワハラ言動のタレコミも頻繁に寄せられた時期があった。


「いい意味でも悪い意味でも、バブル期のイケイケからなかなか抜け出せない会社なんです。それが嫌で若手は辞め、ベテランは残る。さすがにこのままではマズイと、強めの希望退職募集となったようです」(前出フジ社員)


 同様の現象はフジだけでなく、他局全般にも言えることだ。いよいよテレビの〝終わりの始まり〟なのかもしれない。

tocana

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