完全に「怪獣図鑑」のノリ...! 京都水族館のオオサンショウウオ展示がレトロで最高だった

2019年11月30日(土)11時0分 Jタウンネット


まず、上の写真をご覧いただこう。なんだかどこかで見たことがある、懐かしさがこみ上げてきたという人は、間違いなく「昭和」の人だ、しかもかなり前の......。


少年漫画雑誌の特集で、こんなタッチのイラストで図解された怪獣を見たような記憶があるのではないか。怪獣だったか、恐竜だったか、あるいは妖怪だったか、人さまざまかも知れないが、夢中になって細部まで読み漁った思い出はかすかに残っているのではないだろうか。


だがこの写真、どうやら「オオサンショウウオ」の図解だ。京都水族館の展示パネルらしい。ツイッターにもさまざまな声が寄せられている。


「溢れ出る昭和感が好きwww」
「こら怪獣だわwww」
水木しげるの妖怪大百科にも似てるような」



これは、いったい、どういうことだろう。Jタウンネット編集部は京都水族館に取材した。


ワクワクして読める解説パネルに!


Jタウンネットの質問に、京都水族館の担当者は次のように答えてくれた。


——「オオサンショウウオ大図解」パネルの展示は、いつ頃から?


「このようなデザインのブック型パネルは今年の春から夏に開催したオオサンショウウオの謎に包まれた生態を、デジタル映像技術を使った迫力満点の空間体験を通じてお伝えする企画展『京都水族館ぬめぬめワールド〜世界最大級の両生類は鴨川にいた!!〜』と合わせて展示を始めました。
イベントのコンテンツの一つとして、まだまだ謎が多いオオサンショウウオの生態を知っていただきたいという思いから解説パネルとして設置いたしました。
現在話題になっているブック型パネルは前回のイベントのものとは違うものでして、今年の9月9日のオオサンショウウオの日のイベントに合わせて、よりお客さまにオオサンショウウオを好きになってもらうきっかけになるよう設置いたしました」



——昭和の漫画雑誌の怪獣百科・図解風にした狙いは何か?


「約3000万年前から生息しているという背景、世界最大級の両生類といった興味深い背景や生態をしていることから、探求心をくすぐるこのようなテイストが面白いのではないかという話になり、オオサンショウウオについてあまり知らない方にも興味を持っていただけるよう、 インパクトのあるデザインにしました」



——細部にどんなこだわりがあるのか、見どころポイントは?


「実際の怪獣百科をのぞいているような、『ワクワクして読める解説パネル』を目指して制作いたしましたので、細かい部分まで見ていただけると嬉しいです。『誰が作るんだろう...?』と思ってしまうような工作のコラムについては、あれでもない、これでもないと議論を重ねました」



——怪獣というより妖怪みたいだという感想もありますが?


「オオサンショウウオのヌメヌメ、ゴツゴツした質感をリアルに分かりやすく、イラストでも伝えたいと思ったため、その『湿度感』のようなものが妖怪っぽさにつながっているのかもしれません(笑)」



——京都水族館の「オオサンショウウオ推し」がすごいという感想もありますが?


「京都水族館は、京都の自然や京都に生息するいきものを伝えることで、身近ないきものへの興味・関心を持って欲しいとの想いから、地元鴨川に生息するオオサンショウウオを開業当初から展示しています。
まだまだ、オオサンショウウオの生態や実態、鴨川にすんでいることを知っている人は少ないかと思いますので、当館の展示を通じてオオサンショウウオについて楽しみながら知っていただくことで、オオサンショウウオの生態にも興味を持つきっかけとなればと思っています。引き続き、さまざまな切り口で発信していきたいと思っています」



——SNSで話題となっていることに対して、コメントをお願いいたします


「興味を持って見ていただけたこと、話題にしていただけたこと、スタッフ一同大変嬉しく思っております! 怪獣と違い、オオサンショウウオは実際に会うことができますので、ぜひ、当館で本物のオオサンショウウオをじっくりと観察していただければと思います」


Jタウンネット

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