ふるさと納税で「野球チーム」作れるぞ! バットにグローブ、スパイクから野球場まで...

2018年12月1日(土)12時0分 Jタウンネット

すっかり日本に定着した「ふるさと納税」。返礼品の種類の多さに目移りしてしまい、納税先が決められないこともあるのではないか。


今では返礼品のバラエティーもスゴいことに。PS4のゲームソフトから漫画まで、ふるさと納税で手に入れることができるのだ。なかには、野球の木製バットを用意している自治体まで。そこで、元高校球児のJタウンネット記者は、ふと思った。


「ふるさと納税」の返礼品だけで、野球道具はすべて揃うのだろうか。調べてみた。


グローブは種類豊富


まずは何といってもグローブだ。野球道具と言えばグローブと言っても過言ではないほど。野球はしなくても息子とキャッチボールくらいはしたい——。そんな世のお父さんたちも大満足なグローブがふるさと納税で手に入る。


宮崎県都農町からは、特産品の宮崎県産黒毛和牛を惜しげもなく使ったグローブだ。黒毛和牛は霜降りと言われるように脂分が多いのが特徴。この脂分を適度に残して職人がグローブに仕上げる。そうすることで軽くて型崩れしにくいという。こちらは硬式投手用と内野手用が用意されている。こちらは16万2000円以上の寄附でもらえる。


ほかにも奈良県三宅町の元阪神タイガースの関本賢太郎さんモデルのグローブ(寄附額8万5000円以上)や奈良県三宅町のキャッチャーミットといった守備位置に適したものまで返礼品として用意されている。


とはいえ、グローブだけ持っていても何もできない。肝心要の野球ボールは軟式公式問わずしっかり用意されている。兵庫県明石市や山形県新庄市などだ。


続いてはバットだ。こちらもグローブ同様に職人技がものをいう世界。富山県南砺(なんと)市にはなんと、職人が作るオーダーメイドの木製バットが返礼品にある。サイズやカラーを調整して自分だけの最高のバットが作成できる。かつてプロ野球選手のバットも作っていた製造会社の技を手に取るのも一考だ。


一方、岐阜県富加町からは、少年野球などでブームになった打球部が柔らかくなった金属バット「ビヨンドマックス」が11万1000円の寄附からもらえる。グローブ同様にバットも選り取り見取りだ。


グラウンド整備もお手のもの?


ここまでそろえば最低限のプレーは可能。しかし、返礼品にはまだまだ野球用品がある。次に取り上げるのはこれがないとフルスイングができないという人も多いバッティンググローブだ。


こちらは奈良県桜井市。白を基調にしたもので1万円以上の寄附から入手できる。さらに同じく奈良の三宅町では、バッティングの踏ん張りや走塁といった足の機動にも欠かせないスパイクもある。


4万円以上の寄附で手に入るこちらは「カンガルー革の良さや革底の良さを知って頂きたい」という地元の熱意に提供業者が協力して完成した代物だ。また、練習に使う野球用トレーニングシューズまでもが返礼品にある。


ここまで揃えたらユニフォームも欲しいところ。こちらは地元の独立リーグの球団のレプリカユニホームで賄うことが可能で、群馬県前橋市からはBCリーグに所属する群馬ダイヤモンドペガサスなどが提供している。こちらは5万円の寄附からもらえて、希望の番号と名前が入れられる。ダイヤモンドペガサスぐんまちゃん3点もセットで付く。


これだけあれば充分だが、まだまだある。


愛知県阿久比町からは野球場の1日利用券が5万円以上の寄附でもらえる。ブルペンやスコアボード等の施設が整った本格的な野球場でのびのびとプレーが楽しめる。


場所まで用意してもらったら、グラウンドの整備もしなくてはスポーツマンシップに反する——。そんな律儀なプレイヤーにはグラウンド整備用のトンボも返礼品に用意されている。


木製トンボより耐久性とメンテナンスに優れているもので、1万円の寄附から入手可能だ。


ここまで様々な野球用品を紹介したが、そのすべてを硬式用のものでそろえる場合、ざっと42万2000円の寄附が必要。スポーツ用品店で購入した方が圧倒的に安いのだが、返礼品で手に入るものはすべて一級品で、地元自治体への応援にもなる。


どちらが良いのかは納税者本人の判断にゆだねられる。例えば「ふるさと納税」で手に入る野球道具だけを使う草野球チームを作ったら、話題になりそうだ。ちなみに、グラウンドやトンボ、ボールといった1式で十分な用具を除いた代金で、9人分の野球道具とユニフォームを返礼品で揃えると、寄附に必要なのは約300万円となる。

Jタウンネット

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