PISA2018、読解力は過去最低15位に下落

2019年12月4日(水)12時45分 リセマム

全参加国・地域(79か国・地域)における比較

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経済協力開発機構(OECD)が2019年12月3日に発表した国際的な学習到達度調査「PISA2018」の結果。参加国の中で日本は「読解力」15位、「数学的リテラシー」6位、「科学的リテラシー」5位といずれも前回調査時より低下。「読解力」は、調査開始以来過去最低となった。

 「PISA(Programme for International Student Assessment)」は、参加国が共同で国際的に開発し、実施している15歳児を対象とする学習到達度調査。2000年に第1回を調査後、3年ごとに継続しており、2018年調査が第7回となる。

 2018年の調査分野は「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」。日本の得点は、読解力504点(OECD平均487点)、数学的リテラシー527点(同489点)、科学的リテラシー529点(同489点)。全参加国中の順位は、読解力が77か国・地域で15位、数学的リテラシーが78か国・地域で6位、科学的リテラシーが78か国・地域で5位だった。

 日本の順位の推移をみると、読解力は2000年8位、2003年14位、2006年15位、2009年8位、2012年4位、2015年8位、2018年15位。2012年をピークに下降傾向にあり、2006年と並び過去最低水準となった。

 数学的リテラシーは、比較できる2003年以降をみると、2003年6位、2006年10位、2009年9位、2012年7位、2015年5位、2018年6位。科学的リテラシーは、比較できる2006年以降をみると、2006年6位、2009年5位、2012年4位、2015年2位、2018年5位であった。

 文部科学省と国立教育政策研究所では、今回の日本の結果について「数学的リテラシーおよび科学的リテラシーは、引き続き世界トップレベル」と分析。読解力については、「OECD平均より高得点のグループに位置するが、前回より平均得点・順位が統計的に有意に低下」と指摘している。

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