3分でわかる「フレイル講座」第1部<下>「乳和食」「パワーライス」、予防食いろいろ

12月4日(水)8時41分 読売新聞

牛乳と調味料をまぜ、料理に加えることで「乳和食」になる

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 和食に牛乳、ご飯に油といった意外な組み合わせの料理が、フレイル予防食として注目されている。病気からの回復期や、低栄養状態の人にも有効で、実践している高齢者施設や病院を訪ねた。

 東京都東村山市の介護老人保健施設「グリーン・ボイス」の献立にあったサトイモとニンジンの煮物。見た目は普通だが、煮汁は少し白っぽい。和食に必須のだしの代わりに、牛乳を入れた「乳和食」だ。

 施設に併設する「緑風荘病院」は6年ほど前から、乳和食のメニューを週4日程度、取り入れている。市販の牛乳に、しょうゆやみそといった調味料を合わせて味付けしたものを煮物などに混ぜる。和食に使うことで、高齢者にも食べやすい、牛乳のたんぱく質が増量されたフレイル予防食になる。

 日本栄養士会の西村一弘・理事は「牛乳はどこでも手に入り、試しやすい。栄養価が高いのに安く、フレイル予防にはコストパフォーマンスも良い。高齢者にはぜひ取り入れてほしい」と話している。

 熊本県菊陽町の「熊本リハビリテーション病院」では、ご飯に油を加えた「パワーライス」を考案。軟らかく炊いた水分多めのご飯に、ココナツオイルなどに多く含まれる中鎖脂肪酸(MCT)を主成分とした油をかける。MCTは消化吸収が良く、エネルギーに変わりやすいという。

 栄養管理科長で管理栄養士の嶋津さゆりさん(53)は「カロリー不足の人には、油は少量でもエネルギー補給になる。MCTが効率的だが、ゴマ油やオリーブオイルなど一般的な食用油でもエネルギーアップになる」と話している。

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