チャンピオンカレーのおいしい誘惑【ツイッターは仕事!企業公式「中の人」集合(8)】

12月5日(木)12時0分 J-CASTニュース

チャンピオンカレー・ツイッター担当者

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1961(昭和36)年創業、「チャンカレ」の愛称で親しまれる金沢カレーの元祖・チャンピオンカレー(石川県野々市市)。ステンレス皿に盛りつけられた濃厚なルー、その上に乗ったカツと「キャベツの千切り」の付け合わせが特徴の「Lカツカレー」でおなじみだ。

同社ツイッターの投稿はカレー、カレー、カレー...、いわゆる「飯テロ」、「カレーテロ」のオンパレード。おいしそうな食べ物写真がついたツイートばかりだ。



「レトルトカレー返品」が交流拡大のきっかけに


チャンピオンカレー(チャンカレ)【公式】】新メニューやレトルトカレーなどの商品紹介、店舗の営業にまつわる告知など、「チャンピオンカレー」の最新情報を発信する。現担当者が2016年11月にアカウントを開設し、現在まで運用中。


ツイッター担当者はメーカー事業部社員として、レトルトカレーやチルドパックの拡大販売業務に携わっている。店舗にはほとんど出ないが、依頼があればキッチンカーで出張販売に出向くこともあるそうだ。



「ツイッターは、クリスマスキャンペーン告知のために開設しました。当時フェイスブックのフォロワーが2000人ほどいたので、そのくらいはいくだろうと思っていましたが、ふたを開けたらフォロワーは230人。現実は厳しいと思いつつ初めは地道に運用し、石川の企業アカウントたちとのコラボキャンペーンを通じて、地元での繋がりやフォロワーを増やしていきました」


その後、石川だけでなく東京の企業公式ツイッターと交流が始まる「転機」が訪れる。18年9月のことだ。取引先から「ダンボールが潰れている」と返品され(写真3)、仕入れ時期が古い品から先に出荷する「先入先出」が賞味期限の問題でできなくなり、行き場をなくした「レトルトカレー中辛40個入」を「ひとり」の企業公式アカウントにプレゼントするキャンペーンを行った



「中身に影響はなく、ダンボールは『商品を保護する』役目を全うしたと言えます。へこみ自体も小さかったので、なぜ返品されたのかわからず、もったいないと思いました。そこでどうせなら『フードロス問題』を提起・拡散したいと考えてキャンペーンに仕立てたのです。そんなとき、投稿を見たTwitter Japanの担当者から『カレーを弊社でもらい受けて、ツイッター担当者が集まる会を企画したい』と提案を受けました」


2か月後の18年11月、ツイッター担当者がチャンピオンカレーを食べながら交流を図る会「チャンカレミートアップ」が都内で行われた。この会をきっかけに、東京で活動する多くの企業公式との縁に恵まれ、コラボキャンペーンなどでフォロワー数や認知を拡大していったという。



他社のカレーも「これはいい」と思ったら投稿


チャンピオンカレー・ツイッターの特徴の一つが、食べ物写真付きツイートの多さだ。しかも自社メニューだけでなく競合他社のカレーや、担当者がプライベートで食べたラーメンの画像も投稿している。「自社情報だけ発信するように」と指摘を受けないのか。



「注意されたことはありません。私はただ、自分が本当においしいと感じたものを紹介しているだけなので、他社のカレーを食べて『これはいい』と思ったらツイートします。ただ、食べる前にたくさん写真を撮ってツイート準備をしたとしても、おいしくなければ投稿しません。『チャンカレさんがおいしいって言ったから食べたのに微妙だった』と、フォロワーをがっかりさせたくないので」


ツイッター担当者が約2年前に現在の業務(レトルトカレーやチルドパックの拡販)に携わって以来、食品卸から「商品を扱わせてほしい」と依頼を受けることが増え、レトルトカレーとチルドパックの合計出荷額は約2倍に伸びたそうだ。「他にも施策を打っているので、一概にツイッターだけの効果とは言えないが」と断りつつ、手応えを感じている様子だ。



「例えば、弊社のツイッターを見て『このレトルトカレーを買いたい』と興味を持ったのに、普段使っているスーパーに商品がなかった時『チャンピオンカレーを置いてくれ』と店舗にリクエストを出す人がいます。その声が複数集まると、こちらから営業をかけなくても『商品を置きたい』と要望をもらえるのです。このように、商品がメーカーから消費者の手に渡るまでの流れをできる限り逆転させるうえで、ツイッターは有効なツールだと感じています」

J-CASTニュース

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