「食えなくなっても知らねえよ~!」 高崎の「絶メシ」活動が好調らしい

2017年12月5日(火)6時0分 Jタウンネット

地元住民に愛されてきた地域密着の飲食店だが、高齢化や後継者不在などによって絶滅の危機に瀕しており、今後どうなるか分からない......群馬県高崎市がそれらを「絶メシ」とし、「食えなくなっても知らねえよ〜!」をキャッチフレーズにPRを始めたのが2017年9月のことだ。この取り組みは直後から反響を呼び、12月初旬までの2か月ほどで宣伝効果は7億円を超え、売り上げが2〜3割増加する店も出ているという。


そんな「絶メシ」から5店舗を扱ったCM動画が、2017年12月4日、YouTubeで公開された。看板メニュー紹介に店主のインタビュー、BGMには元「BOOWY」ベーシストの松井常松さんが高崎市出身の縁で参加しているなど、地元の協力によって製作されたという。


店主のインタビューも聞きどころ満載


高崎市のサイト「絶メシリスト」では、市内に存在する個人経営の飲食店が数多く掲載されている。実際にライターがそれぞれの店を訪れ、店主のインタビューを通して店の来歴と看板メニューが紹介されている。


その中から、今回のCM動画に選ばれたのは、「大豪」、「オリタ」、「デルムンド」、「ピクルス」、「魚籠屋」の5店舗で、ラーメン、焼きまんじゅう、パスタ、サンドイッチ、イワナ・ヤマメ料理と、それぞれの店の自慢のメニューが映されている。


料理自体も魅力的だが、店主のインタビューも短いながら聞きどころが多い。看板が無くなっても気にせず運営している店、客の求めに応じているうちに早朝5時に開けるようになった店など、一風変わったエピソードが次々と飛び出してくる。


近年は多くの自治体がPR動画を発表しているが、ここまでグルメに全力で振ったものは意外と少ない。更に「食えなくなっても知らねえよ〜!」と勢いよく煽り、「差支えなければ、跡継ぎになってほしい」と、その貴重さを伝えると同時に、店を取り巻く状況の深刻さを伝えるスタイルは非常に独創的と言えるだろう。


また、高崎市が動画公開と同日発表したところによると、「絶メシリスト」の取り組みについて、市民と関東の住民にアンケートを取ったところ、「良い」と感じた人が9割を超えたという。それに加え、市民からは高崎市への愛着をより感じ、関東在住者からは自身の街でも同様の取り組みが欲しいという声も上がったという。

Jタウンネット

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