エジプトの黒い石棺から謎の“赤い液体”… 古代のエナジードリンクか?

2022年12月4日(日)7時0分 tocana

 今年はツタンカーメンの王墓が発掘されてから、ちょうど100年を迎える節目の年。今日、15時30分から放送される「ピラミッドの事実!5000年前の封印を破る鍵は太陽の船と科学とツタンカーメン」(TBS系列)では、太陽の船やツタンカーメンの棺に隠されたヒントを手がかり、人類最大のミステリーともいえるピラミッドの謎に迫っている。


 番組では、太陽の船の発掘過程を独占取材。さらに、この調査の指揮を取る考古学者・吉村作治氏(東日本国際大学総長)は、クフ王の墓と言われているギザのピラミッドは「墓ではない」と断言する。一体その根拠とは…?立入禁止とされているピラミッドの地下30メートルに潜入、昨年オープンしたばかりの文明博物館所蔵の珍しいミイラも取り上げられるなど、マニア必見の盛りだくさんの内容となっているが、世界には古代の出土品に奇妙な欲求を抱く人々が少なからず存在するようだ。


 2018年、プトレマイオス王朝の時代のものとみられる巨大な石棺が発見され話題を集めた。中には、赤黒い液体で満たされた3人の遺骨が入っており、なんとこの「骨格ジュース」を飲みたいという嘆願書に2万人が署名したという。


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※ こちらの記事は2018年7月24日の記事を再掲しています。


 今月、エジプト・アレクサンドリアで発見された2000年前の巨大な石棺。マケドニアのアレクサンドロス大王の遺体が収容されている可能性も浮上し、にわかに世界中が沸き立ったが、このほど遂にその中身が明らかになった。


 中には3人の遺骨とおどろおどろしい赤黒い液体が入っていたのだ。頭骨に矢が刺さった痕跡があることから、残念ながらアレクサンドロス大王ではなく、古代の兵士の可能性が高いという。石棺自体は、紀元前305〜30年の間、プトレマイオス王朝の時代のものだとみられている。


 遺体は今後、さらなる調査のためにアレクサンドリアの国立博物館で分析される予定だが、石棺の内容物をめぐり世界中の人々がある奇妙なことを望んでいる事実が明らかになった。


 英紙「The Independent」(7月23日付)によると、なんと、遺骨とともに入っていた真っ赤な「骨格ジュース」を飲みたいという嘆願書に2万人(24日14時時点)が署名したというのだ。


「我々は呪われた黒い石棺の赤い液体を飲まなければならない。この液体は炭化したエナジードリンクだ……」


 嘆願書にはそう書かれている。こんな気持ちの悪いものを飲むなんてこちらから願い下げだが、この古代の液体に超越的な力を見ている人が世界中に少なからず存在するようだ。


 それにしても、この液体を飲んでも人体に影響はないのだろうか? どうやら問題大アリのようだ。英紙「The Guardian」(7月19日付)によると、この液体の正体は“下水”だということが専門家の分析で明らかになっているという。エジプト考古学庁のムスタファ・ワジリー氏によると、下水が石棺の亀裂から内部に浸透したとのことだ。


「この液体はミイラから出てきた不老不死のジュースでもレッドマーキュリーでもありません。ただの下水です」(ワジリー氏)


 しかし、ネット上では「古代エジプトのエリート兵士の力を手にれるべきだ」、「いったいどんな神的な存在者がこのジュースを所有していたのだろうか。これを飲めば無限の力を解き放つことができるかもしれない」と、液体の超越的力に期待する声が寄せられている。決して人に勧められるものではないが、果たして今後、この下水を飲む猛者は現れるのだろうか? 続報に期待したい。



参考:「The Guardian」、「The Independent」、ほか

tocana

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