「おじさん“構文”」を抜いた1位は? 【今年の新語2022】三省堂の辞書を編む人が選出

2022年12月5日(月)12時16分 マイナビ子育て

三省堂は11月30日に「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2022』選考発表会」を実施し、2022年を代表・象徴する新語ベスト10を発表しました。

大賞は、動画文化への移行を表したあの言葉に

今回の新語の選定にあたっては一般公募も実施。応募総数は延べ1,041通(異なり673語)となりました。これらの投稿などをもとに、辞書を編む専門家である選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語2022」ベスト10を選定しました。

10位には「リスキリング」が選ばれました。社会人が新たな職に就く際に必要とされる技能や、現在の職で新しく求められる技能を身につけるための学び直しを言う語です。

9位は「闇落ち」でした。善良な人が何かのきっかけで邪悪な側に行ったり、怖い人になったりすることを指す語です。

8位の「酷暑日」は、気候変動が生み出した新語のひとつ。2022年になって日本気象協会が40度以上の日を「酷暑日」としたことから、再び注目されることとなりました。

7位は「一生」でした。新しく生まれた用法で、「今日は休日なので一生寝てた」など、現在や過去のことについてまで長い時間「ずっと」という意味で使われます。

6位には「ガクチカ」が選ばれました。「学生時代に力を入れたこと」を指す略語で、就活用語として10年以上前からある語ですが、コロナ禍で学生生活が制限されるため「ガクチカ」として語れるものが少なくて困っている、ということで話題になっています。

5位「○○くない」は、「できるんじゃない?」を「できるくない?」、「行ったんじゃない?」を「行ったくない?」という新しい言い方に用いられるようになっている語です。

4位は「メタバース」でした。「仮想空間」を意味するこの言葉は、投稿数1位で名実ともに注目されている語と言えます。

3位に選ばれたのは「きまず」。形容詞「気まずい」の語幹を感動詞として使うものですが、若い世代はたいして気まずくなくても、相づちのように使っており、場の空気を読もうとする時代の気分をも表しています。

2位は「○○構文」でした。「おじさん構文」「ちいかわ構文」「進次郎構文」「メフィラス構文」などが挙げられ、それぞれが持つ独特の言い回しや文章構成が特徴。ネットでの大喜利やネタとして、たびたび話題になっています。

大賞に選ばれたのは「タイパ」でした。「かけた時間に対しての効果や満足度」「時間的な効率」などの意味で使われる言葉です。かけたコストに対していう「コストパフォーマンス(コスパ)」をもじった「タイムパフォーマンス」の略で、数年前から見られるようになった語ですが、今年になってから用例が多く見られるようになりました。

そのほか選外に選ばれたのは、リバイバルブームに関連した「平成レトロ」「Y2K」(「Year2000」の略で「2000年」の意味)の2語でした。

なお、選考委員がそれぞれ選んだイチオシの10語は以下の通りでした。

<『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生>「塩味」「ガクチカ」「クィア」「知らんけど」「線状降水帯」「はにゃ?」「メタバース」「闇落ち」「リスキリング」「Y2K」

<『三省堂国語辞典』飯間浩明先生>「一生」「気になる」「きまず」「○○くない」「コンカフェ」「罪悪感」「タイパ」「メタバース」「闇落ち」「ライバー」

<『新明解国語辞典』編集部>「インボイス」「NFT」「ガチ○○」「酷暑日」「ソバーキュリアス」「ノンバイナリー」「マイクロアグレッション」「リスキリング」「ロジハラ」「Y2K」でした。

<『大辞林』編集部>「インボイス」「推し活」「ガクチカ」「構文」「酷暑日」「GX」「タイパ」「フェムテック」「メタバース」「リスキリング」 また三省堂は、「『今年の新語』とは、あくまで『今年とくに広まったと感じられる新語』ということで、必ずしも『今年生まれた言葉』ではありません」と、従来の新語・流行語ランキングとの違いを説明しています。

三省堂https://www.sanseido.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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