生活習慣病になるとなぜこわいのか?
2022年12月7日(水)17時0分 ココカラネクスト
生活習慣病は、もともと成人病と呼ばれていました。
以前は成人病の発症や進行には、加齢によるものが多いと考えられてきましたが、生活習慣病が大きく関与していることが明らかになり、ある日突然発症するのではなく、若い頃からの食生活や運動、睡眠、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣を長年に渡り不適切に積み重ねた結果、発症することが多いという事が分かりました。
【関連記事】その症状、肝機能低下のサインかも!「肝臓」と「疲れ」のつながりについて
乱れた生活習慣の結果、子どもにも成人病と同じような症状が増えたため、生活習慣によって起きるということを広く理解してもらうという意味を込めて、平成8年に生活習慣病と名称変更されました。
では、生活習慣病はどのような病気を引き起こすのでしょうか。
日本人の3大死因は、がん・心疾患・脳血管疾患と言われており、心臓病と脳血管疾患のような主要な死因の下地になる病気は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症があります。
しかし、近年では3大死因に変化があり肺炎が上位に入るようになりました。
肺炎も生活習慣病に非常に密接な関係があり、脳梗塞になると後遺症で飲み込む能力が低下し、誤嚥性肺炎になりやすくなります。
心筋梗塞によって心機能が低下し少し動くだけでも息苦しくなれば食事でも息切れして誤嚥しやすくなります。
また生活習慣は、私たちの免疫力に繋がっているため、バイ菌と戦う力を低下させることから肺炎そのものにかかりやすくなります。
加齢は生理現象ですので予防できませんが、「大切なことは生活習慣病を予防する」ということです。
肺炎の死亡率が増加している背景には高齢化だけでなく、生活習慣病の増加が大きく関係しています。
生活習慣病を予防することが大切という背景には、このような様々な病気になりやすいという理由があります。
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。