本場より旨い!? カオマンガイ専門店『渋谷カオマンガイ』の絶品「カオマンガイ」を食べてきた

2020年12月8日(火)10時49分 食楽web


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 海外旅行もまだまだ気軽に行けない今日この頃。ならば近場で本場の味を楽しむのはいかがでしょうか? 仕事で何度もタイを訪れている筆者の現地での一押しのお店が東京・渋谷にあります。食べたことがある知人に聞くと「現地の味を超えている!」と好評で、ずっと行ってみたかったお店。オープンはずいぶん前だけど、この機会に初訪問してきました。

 そのお店とは、東京・渋谷の『渋谷カオマンガイ』です。本場さながらの味が楽しめると評判のお店です。それもそのはず、この店のスタートは、タイバンコクで大人気のカオマンガイのお店『ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム』の東京店として2012年にオープン。日本のガイドブックには必ず載っている人気店で、バンコクに行ったことがある人ならば、「ピンクのカオマンガイね」と、すぐにピンとくる有名店です。


席数16のこじんまりとした店内。ピンクが効いてます

 その後ライセンス終了にあたり3年前に独立、店名を『渋谷カオマンガイ』に変更しましたが、レシピをそのまま受け継ぎ、以前のままの本場さながらの味が楽しめるんです。

 バンコクの『ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム』のイメージカラーはピンク。スタッフのユニフォームは鮮やかなピンク色で、別名ピンクのカオマンガイと呼ばれています。こちらもイスやスタッフのユニフォームがピンクで、その雰囲気を残しています。店頭にはまる鶏のオブジェがたくさん掲げられ、食欲をそそります。

メニューは「カオマンガイ」のみ、専門店のこだわりの一品とは?


「カオマンガイ(スープ付き)」850円。パクチーはおかわり自由

 カオマンガイとはタイ料理で、ひと言で説明すると鶏ごはんのこと。茹でた鶏と鶏だしで炊いたごはんにピリ辛ソースをかけていただく、タイの国民食とも言える人気の料理。タイでは専門店も多いですが、日本で専門店となるととても珍しい貴重なお店。


じっくりと低温で煮る丸ごとの鶏。店頭で調理しているので、鶏の良い香りが広がる

 ここのカオマンガイは、もっちりとしてやわらかいのが特徴です。鶏肉は国産で、東北地方から取り寄せたもの。このやわらかさの秘密は低温調理で煮ているからなのだとか。

「鶏は繊細で、強火すぎても弱くても肉が硬くなったり、パサついたりします。1羽丸ごと70度でじっくりと1時間煮ることで、適度な食感を残しながらもやわらかいカオマンガイが誕生するんです」と語るのは、店長の大橋さん。店頭ではじっくり煮出した鶏の香が、店いっぱいに香ります。うーん、美味しそう!


1羽で約10人前。丸ごと調理するから旨みもUP

 店頭では鶏まるまる1羽がどんどん捌かれていきます。キッチンは通りに面していて、外からも豪快にさばく様子が見られ、立ち止まって見る人も。骨ごと砕く包丁さばきは見事! この様子につられて店に入る人も多そうです。


店オリジナルの鶏油。ごはんにコクを与えます

 やわらか肉と共に重要なのがごはん。鶏だしで炊いたごはんが好きで、「カオマンガイ」を食べる人も多いはず。こちらでは鶏だしのスープで炊くだけではなく、鶏油とニンニクを炒め香りづけ、それから鶏のスープを入れて炊き上げます。これによって、タイ米独特の香りも抜けて、ニンニクがフワッと香る、美味しい鶏だしのごはんができるそう。お米はタイのジャスミンライス。パラパラで、つやっとした鶏だしのごはんは、もう、たまりません!

名物メニューを彩る食べ放題パクチーと絶品スープ!


肉は80g。お肉2倍の「ダブルチキン」は+400円

「カオマンガイ」には、スープとパクチーがついてきます。パクチーはちょっとだけではなくて、カップ一杯に盛られてきます。そして、何とおかわり自由。パクチーを山盛りにかけて贅沢食いができるうれしさ。パクチー好きにはたまりません!


肉がたくさんついた「骨入りスープ」は超オトク

「カオマンガイ」には鶏のスープが付いてきますが、+50円で骨入りスープに変更が可能。これはぜひ、プラスして欲しい品。お皿いっぱいに肉がついた鶏骨が溢れんばかりに盛られています。ちょっとのプラスで、かなりの贅沢気分が味わえます。

メインにも劣らない!サイドメニューと人気上昇中のテイクアウトにも注目


ほぼパクチーの「パクチーサラダ」350円。期間限定で登場するメニュー。グリーンカレー」800円

 メインは1品ですが、2つのサイドメニューにも注目。サイドメニューの「パクチーサラダ」は、具材の上にトッピングされた海苔以外は全部パクチーという潔さ。ごま油の醤油ベースのドレッシングでいただきます。思いっきりパクチーを堪能できます。

 さらに、期間限定で「グリーンカレー」も登場。こちらはオリジナルメニューで、辛さは抑えめなので、日本人の口によく合う、マイルドな仕上がりです。


お弁当は100円引きの750円

 テイクアウトも人気。お店の売り上げの40%はお持ち帰りなんだとか。冷めても硬くならずふっくら。持ち帰っても美味しく食べられるお弁当です。

 タイの「ピンクのカオマンガイ」も行ったことがある筆者には、懐かしくうれしいお店。日本に上陸した数年前から行きたいと思っていたお店です。タイの味とどう違うかなと考えてみたけど、こちらのお店の方がだいぶ上品で丁寧な味です。むしろこっちの方が美味しいんじゃないか。ピリ辛のソースと、やわらかい鶏肉、ニンニクが香るごはんが美味しくて、あっという間に完食しました。

 注文して2分で提供される「カオマンガイ」。サクッと食べられるのも魅力のひとつです。丸ごと鶏を調理するなんて家ではなかなかできないから、やっぱり専門店で食べたい料理。ひとりでも入りやすく、気軽に美味しい「カオマンガイ」が食べられます。

●SHOP INFO

店名:渋谷カオマンガイ

住:東京都渋谷区渋谷3-15-2
TEL:03-6805-1202
営:月〜日11:00〜22:00(L.O. 21:30)
休:無休
※鶏飯なくなり次第終了

●著者プロフィール

矢巻美穂(やまき・みほ)
国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『はじめて旅するウラジオストク』(辰巳出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。

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