第三次世界大戦で“超人”が出現する!?ピンチは人間の潜在能力を開花させるのか

2024年12月8日(日)11時30分 tocana


 もしも第三次世界大戦が勃発すれば、我々人類は存亡の危機に立たされることになるが、その“大ピンチ”は生物としての人間の潜在能力を開花させるのかもしれない。オックスフォード大学の科学者は、第三次世界大戦によって人類の進化が加速する可能性があると主張している。


■第三次世界大戦で“超人”が出現する!?

 著名な動物学者で生物学者のオックスフォード大学のティム・コールソン教授は、第三次世界大戦における全面核戦争によって人類に進化的変化が引き起こされる可能性があると考えている。


 世界的な全面核戦争の余波で、社会が崩壊した後も人類が生き残れるよう、自然淘汰が遺伝子の調整を促すかもしれないとコールソン氏は示唆し、その結果、今日の平均的な人間よりもタフで、健康で、耐久力を備えた“超人”が生まれる可能性があるというのだ。


 コールソン氏はまた、過酷な環境における問題に対処するために、避難所を作ったり、失われた技術や科学をつなぎ合わせたりするために人間が「ハイパーインテリジェンス」を獲得する可能性があると推測している。


 進化とは、人間を含む種が遺伝的変異と自然淘汰を通じて時間の経過とともに変化するプロセスであり、特定の環境での生存と繁殖を改善する特性が受け継がれ、新たな特性が徐々に形作られていく。


 しかし自然災害、戦争、病気、気候変動など、以前の文明を一掃するようなビッグイベントは、進化の方向の変化を引き起こし、著しい遺伝的変化を引き起こす可能性があり、生存と繁殖を促す機能が最適化され、進化が加速されるのだ。これは適者生存または自然淘汰として知られているプロセスである。


 今年6月発刊の新著『The Universal History of Us: a 13.8-billion-year tale from the Big Bang to You(人類の普遍史:ビッグバンからあなたまでの138億年の物語)』で、太古の昔からの人類の進化についてのこれまでの研究を解説しているコールソン氏は、雑誌「The European magazine」に最近寄稿した記事で、人間の形態に大きな変化が起こるには通常は何百万年もかかるが、第三次世界大戦がそのきっかけになり進化が加速する可能性があると述べている。


「将来、人間は超知能に進化し、超感覚、驚異的な体力、アルマジロのような鎧、コウモリのように飛ぶ能力を持つようになるかもしれない。進化は驚くべき力です」(コールソン氏)


 第三次世界大戦が起これば、核の放射性降下物によって突然の食糧不足や生息地の破壊が起こる可能性があり、その結果、人類の進化が加速し「超人的」な性質が生まれる可能性があるという。


 その一方でコールソン氏は、人間が“超人”へと進化する可能性は、人間が知能を失う可能性とほぼ同じ確率であることも示唆しいている。実際、特定の知性など、我々の現在の特性のいくつかは、進化によって消滅する可能性もあるのだ。


「マーベルコミックスのスーパーヒーローに進化する代わりに、人間は知能が低く弱くなる方向に進化するかもしれません。私の推測では、文明が崩壊した時点で、私たちの環境は劇的に変化するでしょう」(コールソン氏)


 第三次世界大戦での全面核戦争で現在の人類文明が崩壊した時に現れるのは進化した“超人”なのか、それとも“盆暗”なのか。ぜひとも“超人”に進化してほしいものだが、それよりもまずは第三次世界大戦を回避することに努めなくてはならない。



参考:「Daily Star」ほか

tocana

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