【裏側大公開】会場では見られない「進撃の巨人展」がここに!実寸大超大型巨人の制作現場レポート

12月10日(水)11時3分 BIGLOBEニュース編集部

実寸大超大型巨人 「進撃の巨人展」制作現場レポート

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11月28日から東京・上野の森美術館で開催されている「進撃の巨人展」。すでに圧巻の「進撃」の世界を体感された方も多いだろう。「まだこれから!」という方や「もっと情報がほしい!」という方のために、会場では目にすることのできない公開前の「実寸大超大型巨人」制作秘話やこだわりなどを聞くことができたので、現場の様子と共にご紹介しよう。


11月19日、この日ついに巨人が上野を進撃し始める!という噂を聞きつけて上野の森美術館に潜入した。美術館の中は、まさに戦場!「キュイーン」「ズダダダダダァ——」と武器ならぬ工具を手にした設営スタッフが作業する中を縫うように進む。その中の一際広い空間で「実寸大超大型巨人」は組み立てられていた。徐々に姿を現してゆく巨人の様子を見守りながら、巨人展の空間演出デザインを担当された乃村工藝社の山田竜太さんにお話を伺った。


<巨人が組み立てられる様子>

▼広い空間に巨人のパーツが並べられている

広い空間に巨人のパーツが並べられている


▼頭頂部に左右の側頭部が組み込まれ、巨人が徐々に姿を現す

頭頂部に左右の側頭部が組み込まれ、巨人の姿が徐々に現する


▼ついに顔が納まる!現場にグッと緊張感が増す

ついに顔が納まった!現場にグッと緊張感が増した気がする


▼巨人に目が入った!「見られてる!」そんな恐怖を感じる

巨人に目が入った!「見られてる!」そんな恐怖を感じる
この後、完成に向けて、継ぎ目が目立たないようタッチアップ(修正塗り)するそうだ。


<巨人鑑賞のポイント&こだわり>

——ここでは何を感じてほしい?

ここで感じてほしいのは恐怖です。実は、制作に入る前の模型の段階では、巨人は口を開けていて、そこから息が出たり……、そんな演出を考えていました。「そこで来場者が口に頭を入れたりして写真を撮れるといいかな?」という話をしていたんですが、諌山先生から「そういう怖さより、巨人がほほ笑んでるくらいがいい。素の表現の方が恐怖感がある」というアドバイスをいただいて、そこで結構変えました。


——鑑賞するときのおススメの角度は?

下から見上げる感じがおススメです。鼻や口の表現は、かなり諌山先生に監修していただきました。


鼻や口の表現


——「実寸大超大型巨人」は、原作のどのシーン?

シーンは厳密にはないですが、「原作の1巻を参考に」という指示でした。アニメも参考にして、下からガーンと突き上げて襲ってくる感じを表現しました。


——諌山先生がよく現場で口にされた言葉は?

「リアル」「何か迷ったら人間に立ち戻る」「人間を表現していけば怖さは出る」という言葉だと思います。たとえば、耳、皮、まつげ、鼻毛、血管、歯茎と唇の間の盛り上がっている感じとか人間っぽくという指示でしたし、目の虹彩の色は、東洋系をイメージした色でということでした。


耳、まつげ、鼻毛、血管、歯茎と唇の間


——原作とは異なる表現がある!?

原作には、先ほどお話した歯茎と唇の間の盛り上がっている感じの表現はないです。あと、手の表現です。原作ではほとんど、表面はどう見えてるか……、筋肉はどういう見え方になるかというのは描かれていませんので、諌山先生に直接見ていただきながら制作しました。


手の表現


——現場の閃きが、巨人の目に奇跡を起こした!?

目はもともと球面にしようとしていたんですが、目の中の虹彩は平面にしようとしていたんです。フィルムを入れて目を光らせようと考えていたんですが、「それはリアルじゃない」という話になりました。たまたまなんですが、球体の虹彩を仮に当ててみたら、何処から見ても巨人から見られている感じになったんです。意外に面白い効果を生むことができて結果的によかったです。


巨人の目の虹彩


——時間をかけたのは、どこ?

全体のバランスの調整と諌山先生からご監修いただいたディテールの再現に時間をかけました。ある程度、模型をベースにして形をつくり込んでいるんですが、実寸大にしたときのバランスは想定していたものとは変わってくるんです。たとえば、筋肉。模型では、それほど入っていなかった筋肉の筋を一つひとつ彫り込んでいくという作業を全体的にやっていくというところに時間がかかっています。


<実寸大超大型巨人の概要>

——制作した場所は、どこ?

埼玉県飯能市のとある工場です。


——完成サイズは?

幅:13.8メートル、高さ:5メートルです。


——大型巨人の顔の部分の材質は?

主な素材としては発泡スチロールで、その上に樹脂のコーティング(着色)を施しています。鼻毛などの毛は樹脂、目はアクリル製です。コーティングに関しては、艶を出している部分と出していない部分があります。艶のある部分が前面に見える効果があるので、それでメリハリを出しています。


——組み立て前の工程や期間は、どのくらい?

画をベースにして、20分の1サイズの模型を作ったのが4月・5月ぐらいです。模型の段階で表現や色味など大部分を決めますが、先ほどお話したように口を開けない方がいいということになったり……、1ヶ月くらいかけてやっていました。最終的に模型でOKが出たのが9月の頭くらいです。その後、3Dスキャンをしてパーツごとに発泡スチロールを切り出して、つなぎ合わせから彫って、最後に樹脂でコーティングです。実際の制作期間としては2ヶ月半くらいです。


このようにリアルとディテールにこだわって制作された「実寸大超大型巨人」。ぜひ会場で、本レポートの内容を参考にじっくりと眺めていただければと思う。


<進撃の巨人展の概要>

会期:2014年11月28日(金)〜2015年1月25日(日)
※休館日無し(年末・年始も開催)
会場:上野の森美術館 東京都台東区上野公園1-2
開催時間:平日10:00〜17:00/土日祝10:00〜20:00
※12/30、12/31、1/1、1/2は祝日扱い
入館時間:会期中は[全日・日時指定]での入場


<前売りチケット 入場券>

一般・大学生 1,900円(税込)
中学・高校生 1,400円(税込)
4歳〜小学生以下 900円(税込)


<当日チケット 入場券>

一般・大学生 2,000円(税込)
中学・高校生 1,500円(税込)
4歳〜小学生以下 1,000円(税込)


<360°体感シアター哮(koh)>

600円(税込)


<巨人展ツアー音声ガイド>

800円(税込)
※前売り・当日共に


「進撃の巨人展」スペシャルサイト

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