幸運を招く「蹄鉄のしめ飾り」 岐阜・笠松競馬場「愛馬会」の蹄鉄グッズ、今年も登場

2017年12月10日(日)17時0分 Jタウンネット


馬の蹄(ひづめ)を保護するために使われるのが蹄鉄(ていてつ)だ。欧米では、この蹄鉄が魔よけや幸運を呼ぶお守りとなると信じられている。玄関の扉に取り付けると、幸運が舞い込むとされているらしい。


競走馬が実際に装着した蹄鉄で作った、正月用しめ飾りやクリスマスリースが販売され、話題となっている。この縁起の良い蹄鉄グッズを作ったのは、岐阜県にある笠松競馬場の騎手・調教師らの夫人たちでつくる「愛馬会」のメンバーだ。


Jタウンネット編集部は岐阜県に電話して、話を聞いてみることにした。


使い込んですり減っているものほど、縁起が良い!


電話で答えてくれたのは、「笠松競馬場 愛馬会」代表の後藤美千代さんだ。


「蹄鉄というのは、使い込んですり減っているものほど、縁起が良いとされているそうです。競走馬の使用済みのものを再利用し、一つずつ洗って除菌し、金や銀のスプレーで塗装して作っています」と後藤さん。


作っているのは、正月用しめ飾り、クリスマスリース、枡飾り(5合入り)、プレートなどの他、馬が「滑らない」ということにかけて、合格お守りも人気があるという。「玄関のドアに飾る場合が多いですが、なかには鬼門に置かれる方もいらっしゃいます」。作った蹄鉄グッズは、馬頭観音の信仰で知られる甘南美寺(かんなみじ、岐阜県山県市)で祈祷を受けているという。


「愛馬会」が蹄鉄の正月用しめ飾りを作り始めたのは、2005年(平成17年)。なんと12年も続いていることになる。売り上げは募金やレースの協賛金に充てられ、収益の一部は福祉団体などへ寄付されるという。


使い古した蹄鉄は、以前は廃品として業者に引き取ってもらっていたそうだ。それが縁起物として再生し、多くの人にお買い求めいただけるようになったわけだ。まさにゴミの山が、宝の山に生まれ変わったようなものだ。


「笠松競馬場のために何かできることはないか、と考えたことがきっかけでした。愛馬会のメンバーたちはまったくのボランティアでやっています。一生懸命作っているのを見るに見かねて、ジョッキー(騎手)や調教師の旦那さんが手伝ってくれることもあるそうですよ」


幸運を招く蹄鉄グッズは、笠松競馬場の売店や名鉄笠松駅で販売されている。販売価格は1000〜2500円。


Jタウンネット

「笠松競馬場」をもっと詳しく

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ