温泉好き注目！ここが日本一の「日帰り温泉」 ちょっと意外？名物は「本格インドカリー」

2018年12月4日、世界最大の旅行口コミサイトであるトリップアドバイザーが「旅好きが選ぶ！日帰り温泉＆スパランキング2018」を発表した。ランキング1位に輝いたのは、北海道札幌市にある源泉かけ流しの日帰り温泉施設「豊平峡（ほうへいきょう）温泉」だった。

日本一に輝いた「豊平峡温泉」とは、いったいどんな温泉なのだろう。

源泉のお湯をそのまま浴槽に！

豊平峡温泉は、北海道札幌市南区定山渓にある温泉だ。Jタウンネット編集部は電話で話を聞いた。答えてくれたのは、斉藤 芳夫さんだ。

——日帰り温泉日本一になったご感想は？

「うちの特長は、源泉100パーセントの天然温泉ですから、その点をお客様に評価していただいた結果と、感謝しております。地中から汲み上げた源泉のお湯の温度は約52度ですが、それをそのまま浴槽に注いでいます」

夏と冬では、湯船に温度差が出てしまうが、湯量を調節することで、湯音を40数度と一定に保つのだという。湯量が豊富だからこそできるのだという。

豊平峡温泉には、大自然に囲まれた開放感ある露天風呂が3つあり、それぞれ「ふくろうの湯」、「無意根の湯」、「遊湯の露天」と名付けられている。木々に囲まれた岩風呂で、湯船の脇にある水車や木彫りのフクロウが自然景観のよいアクセントになっている。

——ベストシーズンはいつでしょう？

「紅葉の秋、そして雪が積もる冬も、人気があります。つまり、これからですね。お客様は札幌市内の方は半分以下で、半分以上が道外から。最近は、台湾や香港、シンガポール、タイ、マレーシアなど海外の方も多くなりました。ニセコや富良野にスキーに来られたオーストラリアの方も、立ち寄ってくださるようになりました」

豊平峡温泉公式サイトには、英語版も用意されている。ネットで検索して、直接訪ねて来る外国人客は年々増加しているという。トリップアドバイザーの口コミには、彼らの高い評価が投稿されているようだ。

日帰り温泉と共に、すっかり評判となっているのが、インドカリーだ。北インド料理の調理方法を日本向けにアレンジして提供している。ナンは特製セラミック釜で、オーダーが入るごとに高温でサッと焼く。「温泉と一緒に、インドカリーを楽しみにされているリピーターも多いようですよ」と斉藤さん。北海道産のそば粉を使用する10割そばも評判が良いらしい。

豊平峡温泉の入浴料は大人1000円、子供500円。車なら、札幌市内から国道230号線を南下、定山渓温泉から10分。バス 利用の場合は、札幌駅前より定鉄（じょうてつ）バス7・8番豊平峡温泉行きに乗車（約80分）。札幌市営地下鉄南北線真駒内駅から無料送迎バスも出ている。